早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2013年5月12日]

【ヴィクトリアマイル】大混戦であれば

ワイド1点勝負を原則としているかぎり、2頭のうち1頭は本命サイドの馬を狙う。天皇賞ではゴールドシップ、NHKマイルではレッドアリオンを選んだが、両馬とも着外に消えた。狙ったもう1頭は、やや人気薄であり、それぞれレッドカドーが3着、インパルスヒーローが2着だったのだから、複勝で押さえておけばよかったと悔やまれる。


居酒屋「青夷」の暖簾をくぐると、このところ大トラ予備軍の謎の馬券師リンさんのテンションがやたらと高い。加齢による華麗なる変身というか、酒の回りが早くなっただけ。「ヴィクトリアマイルは混戦ですよ」とだけ叫んで、狙い馬は教えてくれない。まあ、狙える馬さえ選べないほどの混戦ということだろう。


データ派の口撃機関銃ヤマは愛妻ミナ姉御から口撃されている。それも「四六時中、馬の名前ばかりが耳に飛び込んでくるので、たまらないよ。どなたか黙らせていただけないでしょうか」と言われて、たじたじ。でも、めげずに「ヴィクトリアは、データ上、だんぜん4歳馬を重視すべき、6歳以上はいらないですよ」とボソボソしながら、(17)サウンドオブハートを狙うらしい。


ところで

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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