早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2013年7月7日]

【七夕賞】同じ休養明けでも

自分の書いた本を人様に買ってもらうようにお願いするのは、かなり気が引けるもの。理由は2つある。一つは、値段が1000円を超えるなら、めったなことでお願いするわけにはいかない。もう一つは著者にはそれぞれ専門領域があるものだから、それに興味がある人ならともかく、総じて薦める気にならない。


ところが、この障害をみごとに飛越した本(本村凌二『世界史の叡智』中公新書)が6月末に刊行された。定価820(税込861円)であり、古今東西の人物51人をとりあげているから、誰にでも手にとってもらえそうなのだ。嬉しいことに、発売10日目にして増刷が決定されたという知らせが舞い込んだ。


もともと「産経新聞」(木曜朝刊)に連載中のものの1年分をまとめたもの。1人物につき4頁だから、気楽に読んでいただけると思う。競馬ファンには、とくに本場のダービーの創設者ダービー卿、アカデミー賞受賞作の映画「英国王のスピーチ」でなじみ深くなったジョージ6世(英国競馬の最高峰「キング・ジョージ」は彼と王妃を記念して創設された)は、ぜひとも目を通していただければ幸いです。


さて、七夕賞。今年はまさしく7月7日にあるのだから、なにやら意味深である。例年このレースは、織姫と彦星の一年に一度の逢瀬だから、牝馬と牡馬の組合せで買ってきた。でも

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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