早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2014年3月2日]

【中山記念】想定外激走に賭ける

誰だってフェブラリーSの最低16番人馬の激走勝ちには度肝をぬかれたが、とくにデータ重視の口撃機関銃ヤマなど寝込んでいるのではないかと想像する。せめて哲学者ヘーゲルが「われわれが歴史から学ぶのは、われわれが歴史から何も学んでいないということだ」と言ったのを慰めの言葉としておこう。ついでに私は「われわれが歴史から学べないのは想定外の出来事への想像力に欠けるからだ」とも付け加えておこう。

あ々、それなのにそれなのに、居酒屋「青夷」のカウンターで、口から先にうまれたヤマはデータという名のごたくを並べて性懲りもない。中山実績だの重賞実績だのと言いながら、休養明けで太目になりそうな⑤ロゴタイプが買いだと狙っているらしい。中山3戦3勝の皐月賞馬には夏以来の懸念もいらないと鼻息があらい。

私はここ数戦の凡走で人気ガタ落ちの

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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