早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2014年4月6日]

【大阪杯】休養明けの良化途上につけ入る隙がある

2年つづけて凱旋門賞をロンシャン競馬場で観戦してオルフェーヴルの連続2着に「悔しさと虚しさ」が交錯した想いで泣いた。そのうえ、世界ランキングでなにかと日本馬は実際より低い評価をうけている気がしてならない。そんなすっきりしない気分の身にとって、ドバイのジャスタウェイの圧勝劇とジェンティルドンナの不利をはねのける強烈な勝利には、まさしく胸のつかえがとれる思いだった。

東大を定年退職して2年、自由で気楽だったし、なんの不満も不安もなかったのだが、ちょっとした縁から、早稲田大学国際教養学部で特任教授として教鞭をとることになった。なにしろ週1コマは英語で講義をすることが義務だから、なにかと準備に手間どる。ここ数年間、週1回は海外遠征馬になったつもりで走るしかない。

このところ居酒屋「青夷」に足を運ぶ時間もなかったが、こともあろうに口撃機関銃ヤマが夢のなかに酒神のごとく顕現して「大阪杯は穴馬なしで、キズナよりも順調度でエピファネイアでしょう」とご託宣された。そういえば、エピファネイアとはギリシア語で「顕現」の意。なにか意味深な気がするが、休養明けなら牝馬の仕上がりが早いという定石を信じて、⑤メイショウマンボを狙ってみる。

昨年のクラシック優勝の牡馬2頭と牝馬1頭は強力ラインであるが、休養明けの良化途上につけ入る隙がある。ここは1回たたいた強みに託して⑧カレンミロティックを拾ってみる。阪神実績、2000メートル実績が高いのも心強い。


⑤-⑧ワイド1点勝負

⑤⑧の2頭軸に④⑦をからめて3連単マルチ12点買いで遊ぶ


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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