早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2014年4月13日]

【桜花賞】荒れそうな予感がするから

ローマ人が使うラテン語にはlaboromniavincit(苦労がすべてを支配する)という諺がある。人生は大いなる苦労なしには人間に何も与えないということ。だが、馬券の苦労が身にしみてくると、この諺すら救いにはならない。というよりも、そもそも競馬ファンとは賭けて負けてもそれを苦労とは思わない人種なのではないだろうか。40年も馬券を買いつづけていられるのは、落胆よりも希望がまさる楽天家でなければありえないはずだ。

さらに、データをせっせと集めて、そこにある種の傾向を見出し、それで負けて何も得るとこなしの人間となると、これはもはや超の字がつく楽天家の天才ということになる。そう思えば、口撃機関銃ヤマ様は天才楽天家なのだから、もっと尊敬すべきなのだ。

居酒屋「青夷」で、私が隣に座って酒も飲まないうちにヤマ様がお口にもらされたのだが、そのなかに

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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