早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2014年10月26日]

【菊花賞】血統が大事なレース

世間ずれした話だが、学者で忙しい人間など信用しない方がいい。それは雑務多忙で自分の研究に没頭できないと告白しているようなもの。ところが、どうやらこの数か月、自分がそうなってしまった。自慢できることではないが、本来の課題がはかどらなくて、いささかストレス気味なのだ。それでも、一日に仕事ができる時間には限りがあるから、午後9時ごろには店仕舞いをして、巷にさまよい出る。

居酒屋「青夷」に数か月姿を見せなかったKさんの悲報が届いた。そういえば、今年のダービー観戦団でもいつも終われば飲みに行くのに、そそくさと帰っていた。本人にしかわからない心身の不調があったのかもしれない。70歳を過ぎて生涯独身だったオジさんだが、なにしろ駄洒落がうまかった。

ところで、口撃機関銃ヤマのデータによれば、神戸新聞杯上位組②④⑮が中心でほかは⑩と⑭をからめればいいとか。だが、ダービー馬の菊花賞1番人気馬は3冠馬を除けば勝馬皆無という歴史を画する超データを出してきた。ご満悦らしいが、はたしてはたして。

そんなヤマのむさ苦しい予想など無視して

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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