早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2014年12月14日]

【阪神JF】アノ初年度産駒がいよいよ出走する

凱旋門賞観戦歴12回というと、競馬ファンとしては自慢話になる。だが、じつのところ私のキング・ジョージ観戦歴は17回もあるのだ。驚きを通り越して呆れられるかもしれない。

毎年7月末の土曜日にアスコット競馬場で実施されるキング・ジョージ。1984年から、大学の夏期休暇がはじまると、真っ先にロンドンに直行した。もちろん研究調査のためだが、週末には競馬も楽しめるから、一石二鳥だった。でも、この十年は夏休みの開始が8月になり、しばしば初秋に渡欧する。だから、キング・ジョージを観戦する機会はめっきり減った。

そのせいで、あいにく現場で観ることはできなかったが、2010年のハービンジャーの圧勝は衝撃だった。55キロの愛ダービー馬ケープブランコ、英ダービー馬ワークフォースらを相手に古馬の60.5キロで11馬身差のコースレコード勝ちなのだ。

その初年度産駒がいよいよ出走する。①ロカには和田騎手も「モノが違う」という実感らしい。ここはキング・ジョージ圧勝劇だけで名馬と謳われた父の力を見せてほしい。SS系の種牡馬ばかりでは心もとないから望ましいことだ。

キャリアの少ない2歳馬ではデータも少ない。成長著しい時期だから、データ派の口撃機関銃ヤマも歯切れがよくない。無難に2戦2勝馬⑬コートシャルマンを拾うらしい。

ともあれ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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