東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2018年03月31日]

【大阪杯】馬の取捨選択にも磨きをかけて

歳相応に生きる、というのが自分の銘とするところ。古稀をむかえ早稲田大学も今月末で定年退職になる。だからといって、とくに新たな抱負があるわけではない。

このところ毎日のように早大の研究室に通い本棚の整理に余念がない。たった4年しかいなかったにしては、人間の出すゴミはすごい。もともと拠点となる三鷹の事務所に重要な書籍はおいてあるので、大半は必要度の高い本ではない。それでも、この本はいる、この本はいらないと選んでいるうちに、まるで馬の取捨選択をする気分になってきた。でも、基準は客観的なデータではなくあくまで主観たっぷりの思い入れ選択になるのだが。

居酒屋「青夷」では、桜が満開とあって、いささか酩酊度の高い常連客が散見される。あいかわらずの口撃機関銃ヤマは強い世代といわれる4歳馬から右回りに実績のある⑪ウインブライドを狙うらしい。相手は①ミッキースワローを重視して、②サトノダイヤモンドと④シュヴァルグランはあくまで3番手とか。先週の高松宮記念で3着に突っこんだナックビーナスを狙って大儲けしたギャンブル狂師ミノ先生は。右回りの二千メートルである皐月賞の昨年の3着以内の馬に注目、とりわけ⑭ダンビュライトに狙いを定めているようだ。逃げ・先行好きのマスターは前走いささか太目だったし人気も下がった③ヤマカツエースにたっぷり色気を感じているらしい。

ところで、本の取捨選択で馬の取捨選択にも磨きがかかった身としては、ここは4歳馬の成長度に注目したい。今なお4歳時のキング・ジョージを圧勝したハービンジャー産駒の⑤ペルシアンナイトの飛躍に期待したい。血統から見てG1マイルCSよりも中距離が向かないはずはない。相手は復活した②サトノダイヤモンドであり、阪神3戦全勝は伊達でも飾りでもない。乗り替わりの戸崎騎手もルメールだったらと言わせたくない気概をもって手綱をとるはずだ。

それにしても、深夜にはドバイの大レースがある。予想はしないが、馬券は買うつもりだ。日本馬の活躍を祈るが、馬券は外国馬が妙味だろう。


大阪杯

②-⑤ ワイド1点で勝負する

②-⑤の2頭軸で3連複総流しで遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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