東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2018年04月07日]

【桜花賞】末脚比べに夢を託す

組織から離れ自由な身分になると、卒業したばかりの新入社員の若者を見ると気の毒に思うことがある。つい先日まで気ままな学生でいられたのに、4月になるとびっしりと時間の枠に拘束されて働くのだから、お気楽な立場からすれば申し訳なく感じるのだ。

先週末、奈良・京都を訪れたが、桜はまさしく満開だった。大阪杯を制したM・デムーロ騎手が「満開の桜の下で走り、イースター(復活祭)の日に勝てて幸せだ」と感想をもらしていたのが印象に残った。キリスト教徒にとって十字架上で世を去ったイエスが2日後に復活したという物語はある意味ではクリスマス以上に重要なことなのだ。

クラシック第1弾の桜花賞が来た。居酒屋「青夷」では競馬常連客の酒のピッチも早くなる。口撃機関銃ヤマは「今日は早く帰らねば」と言っておきながら11時を過ぎ愛妻の恐い顔を思い浮かべているらしい。でも①ラッキーライラックはどうしようもない本命であり、相手に目立たないが⑨リリーノーブルを指名し、穴で⑦トーセンプレスを狙うらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は前走で牡馬を相手にして勝ちっぷりのいい⑬アーモンドアイに熱い視線を送る。いつもは逃げ・先行好きのマスターは今回は宗旨替えして追込みの④アンコールプリュを狙うつもりらしい。例によってマンハッタンカフェ命の熟女馬券師ワフさんは⑧ハーレムラインに余念がない。

さて、G1の阪神JFで優勝馬に劣らない末脚で4着した⑦トーセンプレスは人気薄なら絶好の狙い目になる。もちろん4戦全勝の①ラッキーライラックには及ばずとも2・3着ならありうる。ディープインパクト産駒とオルフェーヴル産駒の末脚比べに夢を託してみる。


桜花賞

①-⑦ ワイド1点で勝負する

①-⑦の2頭軸で3連複総流し16点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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