東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2018年11月24日]

【ジャパンC】頼りになる2人で晩秋の美酒に酔う

10月7日、パリロンシャン競馬場で凱旋門賞を観た。4歳牝馬エネイブル1着、3歳牝馬シーオブクラス2着だったが、わが最強3歳牝馬アーモンドアイが参戦していれば、この牝馬2頭の一角に食い込めたはず、とは無いものねだりだった。

かつて三冠牝馬ジェンティルドンナは2年連続でJCを勝ったが、ディープインパクト産駒。だが、アーモンドアイの父ロードカナロアは、スピード自慢でもスタミナ不安、血統だけが唯一の気がかり。愛アイ(ルビ)に勝ってほしいという願いは熱いが、スピード+スタミナの距離で屈強の古馬を相手にすれば、馬券の評価は下がる。

ところが、居酒屋「青夷」では、ギャンブル狂師ミノ先生が①アーモンドアイはジェンティルドンナよりオルフェーヴルより強い、と安酒片手に熱弁をふるう。頭鉄板で2着3着に⑧キセキを置き3連単総流しの24点買いでいくらしい。穴狙いのマスターは人気薄で馬券を獲らしてもらった⑬ノーブルマーズからワイド総流しの大穴馬券に期待するらしい。新馬戦以来すべて高倉稜騎手なのがいいとなにやら情報通である。マンカフェ産駒の出走しないJCで困惑気味の熟女馬券師ワフさんは⑭ウインテンダネスに注目し①⑭の2頭軸で3連複総流し12点買いで大穴に徹するという。マイルCSのずっこけ予想で謹慎中の口撃機関銃ヤマはそれでも最後は口角泡をとばして⑧キセキを狙うらしい、

ところで、天皇賞観戦直後、スワーヴリチャードは惨敗したが、JCでは狙いだ、と私は即決した。長期休養明けの凡走だから、今度は万全の態勢のはず。相手は、3歳時に菊花賞と有馬記念を連覇し前走で復活したとなれば、サトノダイヤモンドに心が動く。頼りになるMデムーロとモレイラの騎乗で晩秋の美酒に酔えそうな気分がする。

ジャパンC

③-⑪ ワイド1点勝負

①③⑪3頭の3連単ボックス6点で遊ぶ

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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