東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2019年2月16日]

【フェブラリーS】想像するだけでも楽しみ

菜七子が馬番⑦か枠番【7】かでも引き当てれば買いだと思っていたら、ほんとうに【7】枠におさまってくれた。こうなったら勝負はともかく、遊びで買ってみるつもりだ。じっさい長年通いつけの美容院のお兄さんから菜七子の単勝を記念馬券として100円頼まれた。この種の菜七子G1記念馬券がどれくらい売れるか、見ものである。

吉祥寺の居酒屋「青夷」の競馬常連組数名がそろって明日はゴンドラのダービー・ルームで観戦する。本来なら旗ふり役の口撃機関銃ヤマは愛妻ともども殊勝にも先祖供養の墓終いで出走不能とか。でも、過去十年をさかのぼるデータ分析なら⑩サンライズソアの軸は堅いとご託宣。自他ともに「女好き」で知られる(もっとも「女好き」でない男とは特殊資質?に恵まれないかぎりいないのだが)マスターは菜七子騎乗の⑪コパノキッキングで心中するつもりらしい。ギャンブル狂師ミノ先生は早くも「金の夢」をふくらましながら③ゴールドドリームを3連単の軸で狙うらしい。マンカフェ応援団長の熟女馬券師ワフさんは⑥インティに不気味な魅力を感じている。現在ではペルーの貨幣単位の意だが、もともとはインカ帝国の「太陽」の土着語らしいのが怖いという。

ところで、さかのぼれば根岸S。1着コパノは56キロだったが、4着⑧モーニンは58キロだった。同斤の57キロなら、3年前の覇者モーニンが前に来てもおかしくない。凡走つづきで人気薄なら3着でもいいのだから狙い目である。もう一頭は充実の4歳馬のトップクラス⑭オメガパフュームに期待がかかる。

天気にも恵まれそうだし、観戦終了後の祝杯が想像するだけでも楽しみである。もっとも想像するだけで終わってしまわないことを祈る。

フェブラリーS

⑧-⑭ ワイド1点で勝負する

⑦-⑪ ワイド菜七子記念馬券で遊ぶ




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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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