東京大学名誉教授が射抜くワイド1点

[2012年4月29日]

【天皇賞】背負いなれた58キロには一日の長がある

競馬という劇場には思いもよらない仕掛けがある。勝手にシナリオを描いても、たいていは裏切られる。阪神大賞典のオルフェーヴルの大外逸走など、誰が想像しただろうか。さらにあそこから2着まで追い上げてくる凄まじい勇姿もまた想像を絶する場面だった。


こりずに天皇賞のシナリオを描く。凱旋門賞制覇を目指すくらいなら、ここらで負けていられないはず。それどころか、真っ直ぐ豪脚をみせて、大差で勝ってもおかしくない。それくらいオルフェーヴルは抜群に強い。もはやディープインパクトと・・・・・


そんな思いをいだきつつ居酒屋「青夷」の暖簾をくぐる。いたいた、こよなく勝手なシナリオを描いては天下一品の誉れも阿呆さもある口撃機関銃のヤマである。この男はデータに凝るのはいいが、まだ春天も終わってないのに、暮れの有馬記念のシナリオまで念頭にあるというから、その上それを口に出さずにいられないというから、恐れ入るほどの○○である。


「宝塚記念はどうなの?」と尋ねようものなら、何百発の銃弾が飛んで来かねない。ここは君子危うきに近寄らずと決めこんで、焼酎のお湯割をすするのみ。まずは天皇賞の予想だけにしてよ、と微笑みながら聴くと、「(18)オルフェーヴルは別格として、(16)トーセンジョーダンは強いですよ」と得意げそうなしたり顔である。最近は3連複に手を出しているというから、おおかたその2頭を軸に3点ほど流すのだろう。


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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成を経て令和の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
東京大学名誉教授。
専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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