早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2012年5月13日]

【ヴィクトリアマイル】得意のマイル戦なら勝機はある

居酒屋常連馬券派8人でNHKマイルを観戦した。ゴンドラ席でゆったり楽しめたのはいいが、いいかげん酒がまわってくると馬券に気が入っても空回り。おかげで謎の馬券師リンさんと自称「ワイドの凌」はパーフェクトのはずれだった。なかでも自称「ワイドの凌」は7Rのワイド1点勝負(6)-(8)を狙ったのに話に夢中になって馬券を買いそびれてしまった。こうなると(6)-(8)だけは来るな、と心のなかで叫んでしまうのだから、人間はひねくれている。ところが1着3着で的中し配当890円になったのだから、ついてない日はどこまでもついてないのかもしれない。


それでも、気が合う仲間同士で調布に移動し、D爵亭のお座敷2次会で盛り上がって解散した。競馬は馬券だけではない、皆で楽しむことがなによりも肝心なのよ、と慰めにもならない文句をくりかえしながら帰宅したのであります。


さて、ヴィクトリア・マイル。誰もが(7)アパパネの取捨で迷っているらしい。逃げ馬好きでもお貴女房にだけは逃げられまいとするマスター、ミナ姉御に無視されるデータにこだわる口撃機関銃のヤマは(7)を捨てないらしい。優柔不断な小額投資教師面のオミちゃんも(7)には気があるらしい。


君らは本当に盆が見えないのねえ、と私はいささか賭博師気取りで物思いにふける。(7)は昨年のこのレースで

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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