早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2012年6月24日]

【宝塚記念】話題はもっぱらオルフェーヴルをめぐる半信半疑

居酒屋「青夷」の常連だった太目のスガちゃんは、宝塚記念の後に逝った。あれからもう一年が経ったのだが、よもや「青夷」そのものが6月末に閉店することになるとは。年月の移り変わりの早さに、いささか感じやすくなっている。


酒が入っても、話題はもっぱら(11)オルフェーヴルをめぐる半信半疑(halfindoubt)。フランス語で金細工師を意味するから、本物の金か偽物の金かといったところだ。こういう場合は手を出さないのが馬券常連派の常識である。だが、誰もがそう思っているなら、そんなときこそ買ってみるのもいいかもしれない。勝ってほしいし、勝たせてあげたいから、単勝1000円だけ買って応援することにする。


居酒屋からカラオケパブまで行って盛り上がったのだから、翌朝は少々落ち込むもの。それに何を話したのか何を歌ったのか、ほとんど記憶にない。隣に口撃機関銃のヤマがいたことだけは覚えているのだが、思い出さないのがいいのかもしれない。


ディープブリランテが凱旋門賞と並ぶ欧州競馬の最高峰キング・ジョージに出走するという。古馬と5キロ差は魅力である。それにちなんで一足早く3歳馬(4)マウントシャスタを狙ってみる。ここも5キロ差があるのだから、3着までに入らないとは思えないのだ。それにオルフェーヴルの池江厩舎の3頭出しの一角だから、陣営にもなにかの思惑があるにちがいない。


もう1頭は

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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