早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2012年9月9日]

【京成杯オータムH】古老の敗者復活に賭ける

先日、府中市にある企業用研修施設で部課長10名ほどを相手に講演する機会があった。ビジネスの世界でも実用的な知識だけでなく、幹部候補者には歴史の教養も必要との考えだろう。こちらも学生が相手ではないから、それなりの話題を選ばなければならない。たとえば、こんな事例がある。


ギリシアのポリス(都市国家)では、敗戦将軍は故国の土をふむことはなかった。というのも、故国に戻れば敗戦の責任をとらされて、処刑されるか追放されるかだから、帰国する理由がなかった。だが、ローマは敗戦将軍を温かく故国に迎える。もちろん敗戦という恥を身に染みて感じている、そのことで十分に社会的制裁を受けている、とローマ人は思っていたのだ。さらに、屈辱感をいだく将軍は次の戦いの機会があれば雪辱に燃えてこれまで以上に力を発揮しようとする、とローマ人は考えるのだった。このような配慮がローマをして、あの大国から世界帝国へと飛躍させたのである。


まあ、こんな話題はビジネスの世界でも思い当たることがあるのか、聴衆一同が熱心に耳を傾けてくれた。終了後は会食の場があったので、楽しく歓談することになった。司会者が「本村先生は競馬もお詳しいそうです」と紹介したものだから、私の周りにいた部課長連中はもっぱら自分の競馬体験を話してくれた。毎週馬券を買うほどのヘビーファンこそいなかったが、驚かされたのは、ほとんどがどこかの競馬場には行ったことがあるらしい。こんな会食の席では、えてして私の専門とする分野ばかりに質問が集中しがちなのだが、競馬はそれを救ってくれるのだから、ありがたい。


というわけで、中山の京成杯オータムHは

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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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