早稲田大学特任教授が射抜くワイド1点

[2012年9月16日]

【ローズS】なかなか粋でございませんかねえ

吉祥寺の居酒屋「青夷」が閉店して溜まり場がなくなりディアスポラ(離散)になってしまった常連。その酔いどれ連中が久しぶりに集まった。酒飲み会の理由などいくらでもあるが、ひとつは、私が来週から渡欧し、ついでに10月7日(日)のロンシャン競馬場での凱旋門賞の馬券を買ってやることになり、その検討会。もうひとつは、幸いなことに「青夷」が新しい店を出すことになって、その激励会というわけだ。

あいかわらずの口撃機関銃のデータ屋ヤマは検討会ならぬ祝勝会だと息巻く。オルフェーヴルが16日の古馬前哨戦トライヤルのフォア賞に出走するが、ここは軽く足慣らして2,3着でいいなどと皆で勝手なことを言っている。勝たない方が人気もなくなり本番の凱旋門賞で配当が高くなるからだ。

新「青夷」の店名が話題になり、集まった居酒屋が「座・和民」だったものだから、「座・青夷」ならぬ「The 青夷」という意見もあった。でも「青夷」の発音は母音で始まるのだから「The 青夷」は「痔・青夷」にならないか、と思ったりしたが、汚い教養をひけらかすのはやめておいた。とまあ話題はつきず、気がついたら12時をまわっていたから、スタコラ解散した次第。

秋華賞トライヤルのローズSは、大本命(6)ジェンティルドンナには無理に勝つ必要はない。でも、3着までは外すまいと思うから、軸は堅い。さて、ここからは麗しい教養のお話。イタリア語のジェンティルドンナ(淑女)だから、優雅でおだやかに話すはずだから、なによりも(2)スピークソフトリーがお似合いなのだ。この組み合わせは、なかなか粋でございませんかねえ。

【セントライト記念】もう1頭はまだ底の見えない

菊花賞トライヤルのセントライト記念。ダービー2着馬(12)フェノーメノの軸は堅いとして、もう1頭はまだ底の見えない(15)ダノンジェラードに賭けてみる。馬を無理に走らせず最後の追い出しがいい鞍上の三浦皇成も信頼に足る。


<ローズS>

(2)-(6) ワイド1点で勝負する

(6)を軸に(2)(7)(8)(11)の4頭を絡めて3連単36点で遊ぶ



<セントライト記念>

(12)-(15) ワイド1点で勝負する

(12)を軸に(3)(5)(8)(15)の4頭を絡めて3連単36点で遊ぶ


【by本村凌二】
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『ワイドの凌』よりひと言

昭和の「エースの錠」が拳銃を片手にのさばってから半世紀が流れた。平成の世は馬券を片手に「ワイドの凌」でいきたい。狙い目はできるだけ少なく、基本はあくまでワイド1点勝負。ワイドは当たり馬券が3つもあるのだから、的は見えやすい。馬券は手を拡げると、あの馬も買っておけばよかったと悔やまれる。できるだけ狙い目を絞れば、そんな後悔もせずにすむ。人生は短いのだから、ストレスをかかえこまず、心ゆたかに競馬も馬券も楽しむこと。それがこの世界で長生きする秘訣である。

本村 凌二

1947年5月1日、熊本県八代市生まれ。
元東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。
現在は早稲田大学特任教授。
放送大学客員教授。専門は古代ローマの社会史。専門の近著に『ローマ帝国人物列伝』『一冊でまるごとわかるローマ帝国』

「もし馬がいなかったら、21世紀も古代だった」という想念におそわれ書き起こした『馬の世界史』が2001年JRA馬事文化賞を受賞。その他の競馬関連の近著に『競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書)。20世紀のペンネームは本村雅人。

ハイセイコーが出走した1973年の第40回東京優駿日本ダービーから、第57回を除き、毎年東京競馬場でライブ観戦するなど、日本の競馬にも造詣が深い。
夏から秋にかけてはヨーロッパで過ごす事が多く、ダンシングブレーヴが制した、あの伝説の凱旋門賞や、タイキシャトルが勝ったジャック・ル・マロワ賞。また、シーキングザパールが日本調教馬として初めて海外GI競走を制したモーリス・ド・ギース賞などをも現地でライブ観戦している。競馬と酒をこよなく愛する、知る人ぞ知る競馬の賢人。

伝説の凱旋門賞
勝ち馬ダンシングブレーヴの他、ベーリング、シャーラスタニ他、JCにも参戦した鉄女トリプティク、そして日本ダービー馬シリウスシンボリも含め出走馬15頭中11頭がGI馬という当時としては最強のメンバーが集結したレース。そんな好メンバーの中、直線入り口最後方から全馬をまとめて差し切り勝ち、しかも当時のコースレコードのおまけ付だった。

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