馬券ネオメソッド(レース回顧編)
アルゼンチン共和国杯の回顧
第54回アルゼンチン共和国杯
1着
シュヴァルグラン
2着
アルバート
3着
ヴォルシェーブ
ラップ:
7.5-11.5-12.5-12.7-12.6-12.3-12.8-12.5-12.4-12.4-11.7-11.1-11.4
時計:2.33.4
レース自体は、上がり3ハロンだけの瞬発力比べで取り立てて見るべきところがあるわけではありませんが、そういうレースだからこそ、道中の位置取りや仕掛けのタイミングが勝敗を分けることになるわけで、福永騎手、戸崎騎手、デムーロ騎手にルメール騎手という、今の日本競馬のトップを争うジョッキーで上位が独占されたのも納得という感じ。
勝ったシュヴァルグランは着差以上に余裕があるように映りました。僚馬ヴォルシェーブの動向を窺うように、直線は結構追い出しを我慢していましたが、そのヴォルシェーブが少し足りないかな? と見るや、他馬に相手を切り替えて追い出して後続を完封。ここでは力が一枚違った印象を受けました。走破時計が平凡なのはペースと馬場のせいであまり気にしなくていいと思います。下級条件のレースを含むとはいえ、2400以上の距離では崩れたことがありませんから、次走のジャパンカップでも楽しみな存在になったんじゃないでしょうか。
それにしても、この母系は本当に優秀ですよね。全くタイプの違うヴィルシーナみたいな仔も出していることが強調ポイントで、これは名牝系の条件でもあります。一体、馬主さんはこの母系だけでどれだけ稼いだことやら(笑)。
3着ヴォルシェーブは今回に関しては力負けだと思いますが、ヴェイルオブアヴァロンの母系は、どちらかと言うとツルツルの高速馬場で上がり勝負になった方がパフォーマンスを上げることが多いので、今の時計の掛かる東京は少し適性がズレていたかなとも思います。それを考えれば強い3着でしょう。今後、使う条件がなかなか難しいですが、個人的には新潟記念とか面白いような気がします。
4着モンドインテロは、当日のルメール騎手の固め勝ちの影響もあって1番人気になってしまいましたが、これはちょっと可哀想でしたね。本質的に重賞だと少し足りない印象です。決め手不足でバテないタイプの、ディープ産駒らしくないディープ産駒ですし、母系も考えればダートという選択肢を考えてみたらどうかと、随分前から思っているのですが、この機会にどうでしょうかね。かなり走ると思いますよ。
最後に、日曜東京で行われた百日草特別について、少し書かせていただきたいと思います。
このレースは、現状の2歳馬の中で将来性のある馬が多く集まった、非常に注目の一戦だったと思います。勝ったアドマイヤミヤビは、今のところ2歳馬の中では個人的に最も評価している馬なので、結果を出してくれてホッとしました。2戦目がとにかく優秀で、内有利のトラックバイアスをモノともしない大外一気。ラップ推移も綺麗で、馬場差を考えれば時計も優秀。かなりの瞬発力の持ち主で、「オッ、コレは出たかな?」と感じていましたが、今回もその武器を如何なく発揮しました。距離適性がイマイチ判然としないところはありますが、これは出世すると思います。見た目のインパクトが先行している感もあるミスエルテより上だと考えています。
そのアドマイヤミヤビだけでなく、3着アウトライアーズもすぐに勝ち上がると思いますし、4着マイネルザウバアも瞬発力勝負に対する適性で負けただけで、内容的には強い競馬。コレはどこかで穴を開けるタイプのマイネルさんではないでしょうか。
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