馬券ネオメソッド(レース回顧編)
エリザベス女王杯の回顧
第41回エリザベス女王杯
1着
クイーンズリング
2着
シングウィズジョイ
3着
ミッキークイーン
ラップ:
12.5-11.2-12.8-12.7-12.6-12.6-12.5-11.9-11.5-11.2-11.4
時計:2.12.9
展開のアヤが結構大きかったレースだと思います。前半5F通過61.8秒は、良馬場で行われた過去のレースと比較しても1.0秒以上遅いです。道中で金縛り状態だった馬多数。結果、前に行った組と内ラチ沿いにいた馬でゴッソリ上位は独占されました。
私の本命馬シュンドルボンは、考えられる最高のレースをしてくれたと思います。道中の折り合いも完璧でしたし、この馬の持ち味を活かすには絶好の位置取りだったとも思います。しかし……この展開では前も止まりません。この馬自身は最後まで伸びており、力は出し切ってくれました。聞くところによると、状態も本当に良かったそうなので、何とも物悲しいレースになってしまいました。まあ、これも競馬ですから仕方ありません。
勝ったクイーンズリングはスタートがあまり良くありませんでしたが、上手く盛り返してロスのない立ち回り。直線の進路取りなんかはさすがデムーロ騎手といったところでしたね。それにしても、改めて全成績を見てみると、本当に色々な条件で色々な競馬をしている馬ですね。オールラウンダーという見方もできますが、それだけ乗り役さんの指示に従順なタイプなのでしょう。いわゆる、どんな競馬でもできる自在性のあるタイプというヤツですね。
この馬の母アクアリングという馬は、新馬戦でダートの短距離をブッちぎって勝った後、サッパリ走らなくなってしまった、本当に鉄砲玉みたいな馬だったので、この馬もデビューから3連勝した時点では『ああ、お母さん似の早熟タイプなのかな』と思ったものですが、まさか古馬になってこのレースを勝つとはね。まあ、秋華賞で本命にはしているんですが、この成長力には驚きです。
2着シングウィズジョイはビックリしましたね。基本的には展開に乗じた好走だとは思いますが、ターコイズS勝ちも含め、本当に意外性のある馬という印象。こういう馬を買っている人もいるんでしょうが、私には無理です。可能性があるとすれば、クイーンズリングを本命にした人が、同じマンカフェ産駒だからという理由でヒモに引いたりするんでしょうかね。もしくは、単純に外国人ボックスとか?(笑)
その一方で、昨年の覇者マリアライトは6着同着に敗れました。どうやら1角の入りのところで不利があったようで、そこに敗因を求めることになりそうですが、個人的には今年のマリアライトはかなり厳しい状況だったと思います。
まず、最大の敗因は馬場だと思います。この日の京都は馬場差-0.7秒。これはこの馬の好走レンジから明らかに外れています。昨年のこのレースも、今年の宝塚記念もともに稍重。この馬が好走するのは決まって時計が掛かる馬場か力のいる馬場で、今回のような軽い京都らしい京都では能力半減です。
そこに、内有利の展開が重なりました。しかも、前半スローの高速上がり勝負。昨年と同じように下り坂を利して外から一気に加速しようとしましたが、その昨年とは馬場も展開も真逆、ジリジリになってしまうのも仕方ありません。
その他、状態が本当じゃなかったとか別の要因もあるのでしょうが、いずれにしても、今回のマリアライトは負けるべくして負けたという印象は強いです。つまり、評価を落とす必要は全くないということ。有馬記念が道悪にでもなればあっさり巻き返すと思いますし、適性のある舞台を使ってくれば、またアッと言わせてくれると思います。
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