馬券ネオメソッド(レース回顧編)
オークスの回顧
第78回オークス
1着
ソウルスターリング
2着
モズカッチャン
3着
アドマイヤミヤビ
ラップ:
12.7-11.6-12.8-12.6-12.0-12.3-12.3-12.1-11.6-11.3-11.2-11.6
時計:2.24.1
今週の東京芝コースは、土曜日から明らかに内有利、外差しは間に合わないという馬場設定になっていました。おそらく、先週、雨馬場で行い各馬が内を避けて馬場の真ん中から外で勝負し続けた結果、内ラチ沿いが保護される形になったことが、その要因でしょう。
当日、7Rで12番人気の伏兵ミュートロギアがキングオブアームズを交わさせず大波乱を演出したレースを見た際には、「これはいつものオークス当日とだいぶ様子が違うな」と確信させられました。続く9Rでゼウスバローズが渾身の追い込みを決めて勝ったところでは、再び夢も見ましたが、次の10Rではノットフォーマルが11番人気で逃げ切り勝ち……。この時点で私のレースイメージは相当危険水域に入っていたと思います。
それを考えれば、3着アドマイヤミヤビは強い競馬をしていると思います。今日の馬場でよくあそこまで来たなと。ラスト100くらいの脚は凄まじいものがありましたし、やはり走る馬です。前走の大敗については色々と理由が取り沙汰されているようですが、牝馬特有の難しさが出たのでしょう。まともに走れば、やはりその実力は世代トップクラスだと思います。今後、大きいところを獲る可能性は大いにあるでしょう。
対して、本当に優等生なのは勝ったソウルスターリング。枠順、脚質と全てが今日はこの馬のためにあったという印象。勝つための下地が全て整っていましたね。そして、その下地を完璧に活かすところが、この馬の才能です。まさに正攻法という言葉がピッタリと当て嵌まる勝ちっぷり。過去のオークス勝ち馬とは異質の存在であり、今後、どういう風に成長していくのか楽しみです。
2着モズカッチャンが6番人気というのには少々驚きました。もう少し人気になるかと思っていたのですが。この馬は内有利の馬場設定にあって最内枠。これを存分に活かしましたね。フローラSと同様のレース運びから一旦は勝ち馬に並びかけ、前に出た瞬間もあったように見えましたが、そこから相手にもうひと伸びされてしまいました。和田騎手も、併せる形にすると相手にもうひと伸びされるという意識があったのか、あえて内に進路を戻して馬体を離そうとするなど、懸命の努力をしていたのですが、ねじ伏せられるような形でしたね。これは相手が悪かったの一語だと思います。
私が期待したハローユニコーンは、当日になって田辺騎手が落馬してしまい、柴山騎手への乗り替わり。別に柴山騎手がどうこういうのではなく、この時点でマズイ雰囲気は漂っていましたね。加えてこの馬場設定、さらに、現地で見ていたうまスクエア関係者の方に聞いたところ、「尋常じゃないくらいイレ込んでいた」とのこと。全く力を出し切れずに終わってしまいました。血統的にもタイプ的にも、個人的には近年のオークスで一番感触のあった本命馬だったので、この結果は本当にショックとしか言い様がありません。
一応、上がり最速の脚で追い込んだアドマイヤミヤビが3着に入ったことで、メンバー最速の上がりを使った馬が馬券圏内に1頭は入るというオークスのレースパターンは踏襲されることになったわけですが、勝ち馬が3-4-2-2の通過順だったこと、上がり最速タイのディアドラが4着に敗れたことなど、やはり今年のオークスは異質な年だったんじゃないかと思います。
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