境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

ダービーの回顧

第84回東京優駿
1着レイデオロ
2着スワーヴリチャード
3着アドミラブル

ラップ:
13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4
時計:2.26.9

引き上げてきたルメール騎手、まさに鬼神のような表情でしたね。極限の集中力と最大の栄誉を勝ち取った興奮、それが入り混じった、滅多に見られないというより、今まで見たこともない別人のような表情でした。あの温厚に(見える)ルメール騎手をも変えてしまう。これがダービーなんですね。改めて、このレースが競馬の中心にあるということを再認識させられるシーンでした。

レースはスロー。8Rの古馬1000万より3.0秒近く遅い時計だったわけですが、これは見ての通りのスローペースが影響したもの。確かに、レース自体は凡戦の域を出ないものだったと思いますが、だからこそ、色々な駆け引きが見られた面白いレースになったと思います。

勝ったレイデオロはスローを嫌って途中から先団まで動く形。そこで一旦息を入れて再加速しているわけですから、鞍上の手腕もさることながら、馬の賢さが勝っていたという印象。もちろん、普段からそういう教えを施してきた厩舎の手腕も見逃せません。なかなかできることではないですよ。

2着スワーヴリチャードは、各所で報道されていた通り、左回りの方が上手い馬で、皐月賞とは全く違った走りを見せました。聞いたところ、右足と左足で爪の形が違うそうです。そういったところが回りの巧拙に影響しているのかもしれませんね。普通はこの馬が勝っている競馬だと思います。相手が一枚上でした。
それにしても、ハーツクライです。先週のアドマイヤミヤビも同じハーツクライ産駒でしたが、アドマイヤが母父クロフネで、この馬は母父アンブライドルズソング。かつての代表産駒がそうだったように、ハーツクライは母系がダート血統、貧弱血統の方が断然走ります。またひとつ、これで好サンプルができたなと感じました。

3着アドミラブルは、結果的には流れ不向き、大外枠も痛恨だったという結果。よく3着まで来たと思います。
なかなか難しかったと思うんですよ。この馬はノドに疾患を抱えている馬なので、あんまり押したり引っ張ったりできません(まさに、レイデオロとは対照的なタイプ)。青葉賞くらいなら、どこかでエンジンを掛けて惰性で押し切ってしまうという選択肢も選べたのでしょうが、さすがにダービーの大舞台で同じ競馬は選択しづらいですよね。しかも、大外枠でただでさえコースロスがあるわけですから。結果的に、スローと分かっていても動けない。デムーロ騎手らしからぬ消極的な立ち回りに映ったかもしれませんが、馬の個性を考えると仕方なかったのでしょう。
それにしても、また青葉賞馬がダービー馬になることはありませんでした。「今年の青葉賞は違う」。もう何度聞いたか分からない台詞であり、実際、その評価は間違っていなかったはずです。それでも結果が出ない。ダービーを勝つのがいかに難しいかということとともに、詰まったローテで東京芝2400を2度使うことの難しさを感じさせられます。

私が期待したペルシアンナイトは、直線半ばまで見せ場を作ってくましたが、最後は力尽きて7着。序盤でかなり行きたがっており、しかも前に壁を作れませんでしたから、そのツケがラストになって出たのでしょう。本質的に距離が長かったという面は否定できません。これは力負けでした。

最後に、私が提唱しているオークスとダービーの同時性について。オークス2着のモズカッチャンが母父キングカメハメハでレイデオロに絡み、3着アドマイヤミヤビがハーツクライ産駒でスワーヴリチャードに絡んだ。少し無理筋にまとめればそんな感じでしょうか。
ただ、ここ3年ほどこのテーマで予想していますが、やはりどこで同時性が起こるか分からないという点は致命的なネックですね。展開予想と同じで、まずは同時性が起こる箇所を先に当てなければならないという、的中までの壁をひとつ多く設けてしまう理論なのかもしれません。
この2つのレースにおいて同時性が起こりやすいという見解については、理論上そうなんだろうと思っていますが、予想の段階で持ち出すことではないのかなと。来年以降はまた別の方針を考えようと思っています。

今年もダービーが終わりました。今日は結構なベテラン戦士と一緒に観戦していたのですが、そのベテラン戦士もいつになく疲労感に包まれておりました。もう何十年も競馬に携わっている人でも、ダービーが終わるとそんな感慨に耽ってしまうものです。冒頭にも書いたとおり、ダービーは特別なレースなのです。

さて、気を取り直してまた来週頑張ろうと思います。


待望の新刊!境和樹の【単複論! 実践編】 絶賛発売中!
境和樹 単複論!実践編
『単複論!実践編』の購入はコチラ

▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼

Mail:cheer@umasq.jp

境和樹Twitter

うまスクエアメンバー登録

STEP:1メールアドレス入力

メールアドレスの入力

うまスクエアからのメルマガを受け取りたいメールアドレスを入力して下さい。
※携帯のメールアドレスでも、ご利用頂くことが出来ます。

入力されたメールアドレス宛てに【仮登録メール】をお送り致します。
【仮登録メール】に記載されたURLをクリックして頂くと、うまスクエアへのメンバー登録が完了します。

  • メールアドレス(半角英数字)
境和樹の馬券ネオメソッドとは?

『人気沸騰』『話題騒然』今、最も注目されている新進気鋭の実力派予想家【境和樹】の穴の単複1点勝負。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」

境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

友だち追加

PR

境和樹 SNS

コンテンツ一覧