境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

新潟記念の回顧

第53回新潟記念(GⅢ)
1着タツゴウゲキ
2着アストラエンブレム
3着カフジプリンス

ラップ:
12.9-10.9-11.4-11.7-12.1-12.3-12.0-11.4-11.2-12.0
時計:1.57.9

意外とと言ったら失礼かもしれませんが、質の高いレースだったと思います。昨年、アデイインザライフが勝った際が1.57.5秒ですが、今年と昨年を比較すると馬場差が0.5秒程度ありましたから、それを差し引けば時計的にも今年の方が優秀。加えて、後半4Fの持続力比べを先行~好位勢が押し切っているという形も良くて、やや変則的な馬場傾向だったことを含めて考えても、上位3頭はかなりのスタミナ能力を持っていると思います。中でもタツゴウゲキは、マーベラスサンデーにサドラー系シングスピールという血統背景も含めて、もっと距離が延びても良さそう。ステイヤーズSとかピッタリだと思います。
2着アストラエンブレムも、ダイワメジャーらしい前受けからの雪崩れ込みで、新境地を見せた印象。どうしても重賞に入るとワンパンチ欠いてしまうのは、ダイワメジャー産駒ですから仕方ありません。今後もチョイ負けが多くなりそうですが、常に上位争いを演じてくることでしょう。
そして、3着カフジプリンスです。これは収穫のある競馬ができました。何より、先行する形で結果を出せたことは大きい。ハーツクライ産駒ということも含めて、これは来年の天皇賞・春が楽しみな存在。内枠を引いて今回のような競馬ができるようなら、圏内突入も夢ではないでしょう(もっとも、天皇賞・春のハーツクライ産駒は勝ち切れず2~3着が多い点はお忘れなく)。

今回は予想コラムで指摘したポイントが全く当て嵌まらないという、本当に申し訳ない結果に終わってしまったわけで、これに関しては猛省するほかないのですが、レース自体は収穫に富んだ好内容でした。この結果を今後に活かさないといけません。

一応、2歳重賞についても簡単に。

小倉2歳Sは、直近のブラッドバイアスを重視してアイアンクローを指名しましたが、見事に2着。先週から小倉芝1200はアドマイヤムーンが来まくっており、この日も、8Rの芝1200でアリエスムーンという馬が17人気で惜しい4着と、馬券にはならなかったものの、適性の分で大きく着順を上げていました。
本来、私は重賞で直近のブラッドバイアスを用いることはしないのですが、このレースはそれ自体の血統傾向がほとんどないレースなので、今回は例外的に採用。もちろん、私の中で最も優秀な種牡馬だと思っているアドマイヤムーンのバイアスだったという面もありました。レース自体はそう目を引くところはなく、昨年のレーヌミノルのような存在が出てくるとは思えませんが、逆にそのくらいのレベルだったからこそ、ブラッドバイアスを武器にした馬が好走できたのでしょうね。

逆に、土曜の札幌Sはトラックバイアスが勝敗を分けた格好。土曜日の札幌芝は、内を通った馬が伸びを欠き、外をマクリ気味に進出した馬が上位に来るという特徴がありました(その傾向を意識しすぎた日曜日は、馬場の真ん中を通れる先行馬向きの馬場に。ちょうど、かつての福島最終週のような馬場でした)。期待したシスターフラッグは、新馬戦のような競馬をすればピッタリ嵌ったと思いますが、最内枠に加えて、道中でずっと外をブロックされる形になってしまい、なかなか外に持ち出せなかったのが痛かったですね。最後は伸びてきているので、力の一端は見せてくれました。
勝ったロックディスタウンは、初戦でいかにもこの母系らしい高速上がり耐性を見せていた馬で、洋芝の札幌でパフォーマンスを下げるのではないか? という懸念を持っていましたが、杞憂に終わりましたね。多少メンバーレベルに助けられた感はありますが、強烈な末脚を持っている馬なので、今後も活躍が楽しみな存在です。まずは無事にクラシック戦線に乗ってもらいたいですね。


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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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