馬券ネオメソッド(レース回顧編)
AR共和国杯・みやこSの回顧
第55回アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
1着
スワーヴリチャード
2着
ソールインパクト
3着
セダブリランテス
ラップ:
7.4-11.3-11.2-12.2-12.1-12.3-12.2-12.1-11.8-11.8-11.9-11.6-12.1
時計:2.30.0
昨年のシュヴァルグランに続き、ハーツクライ産駒が勝利。このレースはトニービン保持・内包馬が比較的強いレースではあるので、血統的には納得の結果です。
また、レースの性質に沿った『隠れ長距離適性』を持ったソールインパクトが2着。条件戦でも勝ちあぐねていた馬が、重賞で好走したわけですが、これはハンデやメンバーレベルに恵まれたわけではなく、こういった特殊条件に対する適性を隠していたということなんですね。
条件戦で勝ったり負けたりしている馬というのは、今回のソールインパクトのように特殊条件に出てきたらマークする必要があります。これが未勝利馬や500万クラスともなると、さすがに単純な能力が足りないというジャッジが正確ですが、少なくとも準オープンくらいのレベルまで来ている馬なら、パフォーマンスを跳ね上げる可能性は少なからずあると見ていいでしょう。
とは言ったものの、もうこういう“適性”や“隠れた才能”という予想理論は、かなり一般的になっていますよね。今回、ソールインパクトは7番人気。単勝オッズ19.5倍という、ちょっとビックリの人気に位置していました。これも、一般的に能力よりも適性が重要な局面があるという認識が広まっていることの証明だったと思います。
もうひとつの驚きが、勝ったスワーヴリチャードです。正直、今年の3歳世代はレベル的にどうなのかな?と考えているところもあったので、アルバートが仕上がり途上だったとはいえ、古馬に混じってこれだけ盤石の競馬で勝ち切るとは思っていませんでした。3着セダブリランテスを含め、今後に向けてのメルクマールになるかもしれない一戦なのかもしれません。
第8回みやこS(GⅢ)
1着
テイエムジンソク
2着
ルールソヴァール
3着
キングズガード
ラップ:
12.0-11.2-12.3-12.3-12.3-12.6-12.1-12.4-12.9
時計:1.50.1
テイエムジンソクは、中央のダート重賞で勝ち切れないクロフネ産駒。ましてや大外枠はかなり厳しいと見ていましたが、先行してアッサリ抜け出す完勝。かなり力を付けていますね。元々、乗り難しいところがあって条件戦で燻っていましたが、今年の春からの充実振りは加速度的。小回り適性が高そうな馬なので、今後は地方交流重賞で荒稼ぎしそうですね。
本命に期待したキングズガードは、3番人気3着と微妙な結果に終わりました。惜しくもない3着ですから、予想的には完敗の部類に入るでしょう。距離自体に不安はないと思いますが、やはり意識してしまうとああいう競馬になってしまいますよね。
あと、かつてのこの馬といえば、学習能力がとにかく高く、極めて優等生な馬だという印象を持っていたのですが、キャリアを重ねるごとにレースが下手になっていますね。デビューした当初と比較するとまるで別馬のようです。能力的には足りるレベルにあると思いますし、シニスターミニスター産駒という血統面からもどこかで一発大仕事をしそうな匂いはあるのですが、この先も、『もう少し位置が取りたかった』『モタれる面さえ見せなければ』など、色々と力を発揮できないレースが増えそうな気がします。
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