馬券ネオメソッド(レース回顧編)
エプソムC・マーメイドSの回顧
第35回エプソムC(GⅢ)
1着
サトノアーサー
2着
ハクサンルドルフ
3着
グリュイエール
ラップ:
12.8-11.1-11.5-12.3-11.9-11.9-11.6-11.8-12.5
時計:1.47.4
勝ったサトノアーサーは、テーマに設定していたダンチヒ系保持馬。ただ、この日の勝利に関しては、そうした血統的な適性以上に能力と馬場に対する適性が大きかったですね。
あとはスタート。本当に抜群のスタートでした。脚質を問わず、競馬におけるスタートの重要性を改めて感じた一戦でした。あのスタートがあればこそ、馬場を意識していつもより前目の位置を取ることも可能になるわけです。
2着はハクサンルドルフ。この馬は、本当に道悪が上手い!昨秋、不良馬場の甲斐路Sを豪快に差し切りましたが、あのレースのリプレイを見るようでした。
道悪の馬場を追い込める馬は、基本的に巧者と考えていいでしょう。かつて、ナカヤマフェスタが不良馬場の日本ダービーで、大外からスイスイ伸びて4着に入ったことがありましたが、あれが道悪巧者の典型です。
現役では、おそらくトップレベルの道悪巧者だと思われるハクサンルドルフ。この馬のレース振りをしっかり記憶に焼付けておくと、道悪巧者を見極める絶好のサンプルになるんじゃないでしょうか。
あとは4着に敗れたサーブルオール。これは良い馬ですね。パドックの映像を見た時に、思わず「良い馬だなぁ」と声が漏れてしまいました。この日の競馬は良い経験になったと思います。今後、もう少し出世してきそうです。血統的に、1400で見てみたいというのが個人的な意見です。
第23回マーメイドS(GⅢ)
1着
アンドリエッテ
2着
ワンブレスアウェイ
3着
ミエノサクシード
ラップ:
12.7-10.5-12.1-12.3-12.0-12.7-11.8-11.5-11.6-11.9
時計:1.59.1
この日の阪神芝は、手元の計算で馬場差-0.1秒。土曜日が-1.1秒でしたから、雨の影響を受けてかなり時計が掛かる馬場になっていました。結果的には、この馬場状態が勝敗を分けることになりました。
勝ったアンドリエッテは、持ち時計がない馬で、先週や土曜日のような高速設定では全く出番がなかったはずの馬ですが、この日の馬場は実にマッチしましたね。重馬場のチューリップ賞2着、稍重の衣笠特別1着。これまで馬場が渋った際の成績が良い馬であり、まさに千載一遇のチャンスが訪れていました。
内枠を活かして無駄なロスを省き、最短経路でゴールに飛び込むというソツのない騎乗も光りました。
そのアンドリエッテが母父シルヴァーデピュティで、2着ワンブレスアウェイが母父ストームキャット、3着ミエノサクシードが母父エーピーインディ。母父米国血統保持馬が1~3着を独占した今年のマーメイドS。
基本的には、土曜日から1.0秒近く馬場レベルが落ちたことで、馬力の要求値が高まったことが要因だと考えられますが、ちょうど先週、鳴尾記念の予想コラムで指摘したとおり、阪神芝2000重賞において、GⅠ大阪杯も含めて米国的ダート血統の重要性が高いことは、既に実証されています。マーメイドSにも、その影響力が侵食している可能性もあるので、判断が難しいところもありますね。
それを見極めるためにも、できれば来年はマンハッタンカフェ産駒の出走が欲しいところです。
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