馬券ネオメソッド(レース回顧編)
スプリンターズS&シリウスSの回顧
第52回スプリンターズS(GⅠ)
1着
ファインニードル
2着
ラブカンプー
3着
ラインスピリット
ラップ:
11.7-10.3-11.0-11.3-11.5-12.5
時計:1.08.3
若干ながら内が有利な馬場設定で行われた今年のスプリンターズS。
2、3着馬は前々で競馬をした馬で、それを考えれば外から捻じ伏せたファインニードルは着差以上の力差があったと見るべきでしょう。昨年とは別馬のように完成されましたね。
そのファインニードルとラインスピリットがミスプロ系産駒。中でも13人気3着ラインスピリットは、今年のテーマに設定した『人気薄のミスプロ系』に該当していた馬。そして……
【スプリンターズSとニジンスキー系保持・内包馬】
16年9人気3着 ソルヴェイグ 母母父カーリアン
15年11人気2着 サクラゴスペル 父サクラプレジデント
15年9人気3着 ウキヨノカゼ 母父フサイチコンコルド
改修後のスプリンターズSでたびたび暗躍していたニジンスキー系内包馬でした。
一昨年、9人気ソルヴェイグを本命にした際に指摘したテーマ。昨年もこのテーマを元にファインニードル(当時6人気)を本命にしながら、今年はスルーしてしまったテーマ。
「ただひとつ、これは終わった後に物凄く後悔したことですが、『ニジンスキー系内包』を深追いしすぎたことが致命的な失敗でした」
これは、昨年のスプリンターズS回顧コラムで私が書いていたことです。本命にしたファインニードルの凡走について、こういう記述をしていたんですね。それもあって、今年はこの血統傾向を重視しませんでした。
まさか、たった1年でここまで派手に裏目を食らうとは思いもしませんでした……。
ミスプロ系とニジンスキー系内包は、来年もこのレースで重視した方がいい血統傾向なんでしょうね。大いに反省させられました。
ただ、同年の中山芝1200傾向が直結するというテーマも、来年以降、やはり重視すべきテーマだと思います。
期待したワンスインナムーンは6着。稍重馬場で33.0秒は飛ばしすぎに見えますが、この日の芝は決して時計が掛かる馬場ではなかったので、実際は少し速い程度のペース。決して無理な逃げではなかったと思います。思った以上に2、3番手の馬に楽な手応えでついてこられてしまい、直線に入ってからリードを広げることができず、最後は疲れてしまいました。
第22回シリウスS(GⅢ)
1着
オメガパフューム
2着
ウェスタールンド
3着
サンライズソア
ラップ:
12.6-10.8-11.3-13.5-12.2-12.3-12.3-12.2-11.9-12.4
時計:2.01.5
狙いの◎ウェスタールンドが2着。大外枠はかなり厳しかったと思いますが、与えられた枠で最大限の工夫をして乗ってくれた北村友騎手には感謝。直線でもう少し上手く捌けていれば……という旨のコメントを読みましたが、あのイン突きで前がスパッと開くなんてことはそうそうありませんからね。上手く行った方だと思います。
いずれにしても、予想コラムで述べた通り、こういうタイプが来るレースという教科書通りの好走だったと思います。来年以降もシリウスSでは“こういう馬”を探すべきです。
勝ったオメガパフュームは、デビュー時からかなり質の高いレースをして能力を証明していた馬。スウェプトオーヴァーボード産駒にしては珍しいダートの中距離型です。今後、もう少し馬体が完成されてきたときに本質的な距離適性が見えてくると思います。
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