境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

高松宮記念など4重賞の回顧

第49回高松宮記念(GⅠ)
1着ミスターメロディ
2着セイウンコウセイ
3着ショウナンアンセム

ラップ:
12.0-10.1-11.1-11.4-11.2-11.5
時計:1.07.3


セイウンコウセイ(父アドマイヤムーン)。最も単純な解法に正解がありましたか。中京コース新装以降、のべ8頭の出走でのべ4頭が馬券になっていたアドマイヤムーン産駒。これで9頭中5頭が馬券になったことになります。

最も、今回の予想(というより、去年も同じ方向性で考えてはいましたが)は出発点からして「過去の傾向は参考にならない」というところから誤っていますから、どうやってもセイウンコウセイを拾うことはできません。そもそもの時点で明後日の方向に進んでしまっていました。

予想動画でも少し話した通り、この結果を受けて、「高松宮記念のアドマイヤムーン」は改めてこのレースの明確なテーマに設定しなければなりません。

(本来、あまり意味のないデータですが)新装以降の……

中京芝1200におけるアドマイヤムーン産駒【7-6-5-61/79】勝率8.9%、複勝率22.8%
CBC賞におけるアドマイヤムーン産駒【0-1-0-5/6】勝率0.0%、複勝率16.7%
高松宮記念におけるアドマイヤムーン産駒【2-2-1-4/9】勝率22.2%、複勝率55.6%

コース適性というより、レース適性が高いというところがポイントで、今回もひとつ前のレースに出走していた同産駒ムーンチャイムが3人気に推されながら9着に敗れています。

3着ショウナンアンセムは難しいですね。土曜日に行われた芝1200戦を5人気で勝ったシセイタイガがジャングルポケット産駒。当日、ひとつ前の岡崎特別で6人気3着だったアルジャーノンが母父クロフネ。このあたりからピンとくればひょっとしたら塗れた方もいたのでしょうか。
まあ、これはさすがに結果論ではありますが、こんなところで「過去の傾向よりも直近の傾向を重視すべし」という今回の私の予想スタンスが反映されたとしたら、アドマイヤムーン産駒の人気薄好走との併せ技は説明がつきません。もう完全に振り回されてしまった格好。

最後になりましたが、勝ったミスターメロディは内枠から上手く流れに乗ってコースロスほとんどなしの完璧な立ち回り。これぞ福永騎手の真骨頂という競馬でした。差しが利きづらい馬場と流れも絶妙にマッチしましたね。


第26回マーチS(GⅢ)
1着サトノティターン
2着ロンドンタウン
3着リーゼントロック

ラップ:
12.7-11.4-12.9-12.9-12.6-12.1-12.4-12.3-13.0
時計:1.52.3

もうこのレースが大波乱決着になることは驚くことではありません。高額条件になればなるほど波乱期待値が上がる中山ダ1800で行われる、GⅠ級不在のハンデ戦。こういう言い方が正解かどうか分かりませんが、まともに予想する方が損というものです。

そんな中、過去2年連続で好走馬を送り込んでいたボールドルーラー系に着目、上手く12人気3着リーゼントロックを本命に抜擢することができました。4角から直線半ばまでは、頭まである手応えだっただけに、さすがに声が出ましたが最後は勝ち馬と2着馬の強襲に屈する形。それでも良く頑張ってくれました。

予想コラムでも指摘したとおり、「母父エーピーインディ」は中山ダ1800における即買い血統。過去2年で【4-8-3-10/25】勝率16.0%、連対率48.0%、複勝率60.0%。今回もその血統適性を如何なく発揮してくれました。

もちろん、それだけでなく馬が復調気配を見せていたことも見逃せません。3走前に1400のすばるSを使ったことが、馬に良い刺激になったのでしょう。前走の佐賀記念では2着と久々の健闘。しかも、当時の3着馬(2着リーゼントロックから8馬身差)は、今回1人気に推されていたテーオーエナジーでしたからね。8歳という高齢もあって完全に人気の盲点になっていたようですが、買える材料は十分あったと思っています。

来年以降も、マーチSのボールドルーラーは効果的に使っていきたいものです。

勝ったサトノティターンは、これまで東京オンリーと見られていた馬。3走前の京都遠征がサッパリだったことで、より一層、そのイメージは強くなっていましたが、今回は中山でビックリの差し切り勝ち。
改めて見てみると、ダートで5連勝も含め重賞勝ちも果たしたマチカネニホンバレの全弟。今後の活躍が楽しみになる走りでした。ちなみに、もうひとつ改めて見て驚いたのですが、もう1頭の全兄ダノンサイクロンは、中央のダートを2回しか使っていないんですね(芝は14戦して未勝利)。これはどうしたことだったんでしょうか。


第67回日経賞(GⅡ)
1着メイショウテッコン
2着エタリオウ
3着サクラアンプルール

ラップ:
7.0-11.8-12.5-12.3-12.6-13.1-12.9-13.1-11.9-11.6-11.8-11.6-12.0
時計:2.34.2

前走と同じ轍は踏まないと、スタートに注力して好発進、そのままレースを先導したメイショウテッコンの逃げ切り勝ち。ペースを見れば一目瞭然、完璧にレースをコントロールしていました。
このままでは押し切られると早めに察知したエタリオウが早めに動いて4角番手確保から雪崩れ込み。内を丁寧に立ち回ったサクラアンプルールは、ロスなく運んだ分、ラストまで脚は残っていましたが、自身は伸びるも前も止まらずという格好の3着。展開が勝敗を分けた典型的なレースだったと思います。

勿体無い競馬だったのはルックトゥワイス。これは綺麗に乗りすぎてしまった印象。スタートから巧みに内に潜り込んでコースロスを最小限に抑えた判断自体は責められるものではありませんが、スローに嵌って馬群で行きたがり、終始外に馬がいたため、エタリオウが動いたところでも身動きができず。結局、4角ではもうノーチャンスの位置に陥っていました。最後は外を通ってよく伸びており、間違いなく力はあるのですが、どうも上手くいきませんね、この馬は。

エタリオウがまたも2着。以前に比べてはっきりと自在性を増しており、大崩れするシーンが想像しづらくなっている点は成長だと思いますが、相変わらず悲しいほど詰めが甘い。父ステイゴールドもシルバーコレクターとして名を馳せた馬でしたが、この馬も似たような過程を進んでいくのかもしれませんね。


第66回毎日杯(GⅢ)
1着ランスオブプラーナ
2着ウーリリ
3着ヴァンドギャルド

ラップ:
12.9-11.5-12.1-12.2-12.0-12.2-11.2-11.2-11.9
時計:1.47.2

こちらも展開が結果を左右したレース。ランスオブプラーナは実に良いペース配分の逃げを打ちましたね。前後半の比較だと2.0秒近い後傾ラップで、これだけ見れば前が楽をしたと思われがちですが、最初の1ハロンを除いて、最もかかった地点でも12.2秒と、ほとんどラップを上下動させずに逃げたところがポイント。後続から脚を溜める地点を奪い、同時にポジションを押し上げるチャンスも見つからず……。結果的に、内の先団にいたウーリリをそのまま引き連れての逃げ切り勝ちを決めました。
大出遅れから猛然と差を詰めた断然人気エクレアスピードばかりが目に付いた未勝利戦で、実は正攻法からかなり強い内容で勝っていたこの馬。その後、着実に経験を積んで遂に重賞タイトルに手が届いてしまいました。短いスパンで使い込んでいるので、今後は状態面との戦いになりそうです。
ちなみに、きさらぎ賞のコラムでも書いた気がしますが、母マイプラーナに父ケープブランコ。ダート1400でどんな走りをするか見てみたいんですが、この勝利でもうその機会もなくなってしまいましたかね。このレースのラップ推移なんかを見ても、本質はダートだと思うんですけどね。

3着ヴァンドギャルドは、枠順と展開がマッチしませんでした。内容的には上出来だと思うので、今後も良馬場限定で注目できると思います。ディープ×サドラーの配合なので、個人的にも成果を残してもらいたいと願っています。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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