境和樹の穴馬券ネオメソッド

馬券ネオメソッド(レース回顧編)

皐月賞など3重賞の回顧

第79回皐月賞(GⅠ)
1着サートゥルナーリア
2着ヴェロックス
3着ダノンキングリー

ラップ:
12.3-10.5-12.0-11.8-12.5-12.1-12.2-11.7-11.6-11.4
時計:1.58.1


先週の桜花賞に続き、非常に良いレースだったと思います。

日曜中山の馬場差は-1.1秒。ほぼ先週と同水準の馬場。心配された雨も降らず、良好な馬場状態で行われた今年の皐月賞。決着時計1.58.1秒は馬場差を差し引いてもかなり優秀な時計ですし、何よりラップが綺麗。強い馬が強い競馬をした結果、着順が決せられた格好です。

勝ったサートゥルナーリアは、他の有力馬を全て前に置き、虎視眈々と仕掛け処を見極めるという乗り方。これまで、馬群の中で追走し、内を突く競馬を繰り返していただけに、今回もどこかで内に潜り込むかとも思いましたが、枠なりに外を回ってきましたね。さらに、直線で初めてステッキを入れられたことで、馬がビックリしたのでしょう、内にササる面を見せていました。つまり、諸々初体験ばかりのレースだったということ。

無敗馬はこれが恐い。圧倒的な能力を持っていても、実戦で初めてが重なることで器に見合ったパフォーマンスを出せないケースは、これまでの歴史でも幾度もありました。その意味で、初めてタフなレースになるここが最初の試金石になると見ていましたが、最後は力で捻じ伏せました。素晴らしい馬です。

この馬に関して印象に残っているのは、2戦目の萩S。新馬戦同様、追うところなしの楽勝を飾ったレースですが、先頭を走る馬を“内から”馬なりで交わしたんですよね(抜け出した後、追い込み馬に対応するため、外に進路を戻していますが)。

特に新馬戦などで、馬なり楽勝のシーンは度々見ますが、基本的には外から交わすのが一般的。もしくは、先行して突き放すか。いずれにしても、加速がついている状態を維持している馬なりなんですよね。
ところが、サートゥルナーリアは“内から”馬なりで交わしました。これは、惰性ではなく自力で加速している証拠。こんなことができる馬はなかなかいないよなと、当時思ったものです。

気性や脚元の関係で、キャリアの途中で戦線離脱を余儀なくされた兄たちのためにも、今後、さらなる飛躍を見せてもらいたいものです。

2着ヴェロックスも完璧な競馬をしています。川田騎手は、2つ前の2000m戦鹿野山特別でダンサールを駆って早め抜け出しから後続を突き放す競馬をしています。おそらく、あの時点でヴェロックスの乗り方もある程度決めていたのでしょう。
その通りに乗って、普通は勝っているところにもう1頭強い馬がいたということ。これは責められません。着差は頭。この馬も立派な走りでした。

惜しかったのは3着ダノンキングリー。これは結果的に内枠がアダになった印象。完璧に立ち回っていたと思いますが、今日の中山は4角の内がかなり荒れていて、もう少し外を回すのが最善手になっていました。最後はその分の差が出た3着。
それでも最後まで食い下がっていますから、上位2頭と互角の力量を認めるべきでしょう。

予想テーマとして指摘した、「改修前後で変わらない欧州血統の重要性」。
勝ち馬サートゥルナーリアは、血統適性でパフォーマンスを上げたかどうかは別として、母母父にサドラーズウェルズを持っていてクリア。2着ヴェロックスも、微妙にイメージが違うものの、母父がドイツ血統のモンズン。見方は間違っていなかったかなと思います。
あるいは、上位2頭と3着ダノンキングリーの差は、血統適性の差だったと言えなくもありません。

来年以降もこのテーマは重視しようと考えています。ただし、今回もそうだったように、高速馬場になった場合は、やはり上がりの脚の重要性が増しますね(正直、今回は事前の段階で馬場状態が全く読めず、かなり苦戦したんです)。

最後に、私の本命馬タガノディアマンテは6着。3角過ぎにスッとポジションを押し上げていく様には、軽い興奮を覚えましたが、さすがに上位が強すぎました。もっとも、それは最初から分かっていることなので申し開きはできません。完敗です。

来週から舞台は東京競馬場に移ります。また気を引き締めて頑張っていこうと思います。


第24回アンタレスS(GⅢ)
1着アナザートゥルース
2着グリム
3着ロンドンタウン

ラップ:
12.4-10.4-12.5-12.0-12.7-13.2-12.6-12.0-13.0
時計:1.50.8

候補馬が多くなってしまうという弱点はあるものの、今年も嵌ったアンタレスSの予想テーマ。

「近3走以内に1900以上の距離で3着以内」

候補馬の中から、上手く勝ち馬アナザートゥルースを引けたことはとりあえずとして、実走距離の1800よりも長めの距離に対する適性が問われるレース。今年もその特徴は変わりませんでした。

もっとも、昨年に続き3着に非・該当馬が入ったことには注目しなければなりません。このテーマは、あくまで「連対馬」の条件と考えておいた方が良さそうです。

馬場渋化はありましたが、時計に影響を与えるほどの悪化はなかったようで、決着時計1.50.8秒は標準的なもの(ウェスタールンドあたりは、もう少し渋化が進んだ方が良かったクチでしょう)。それでも、中身は結構濃かったと思います。

アナザートゥルースはブリンカーの効果もあったでしょうが、この血統らしく晩成の血が騒いだという印象。これからしばらくトップレベルで良い競馬を続けられることでしょう。今までない競馬での勝利に本格化を感じました。

グリムも揉まれる形である程度の結果を出せたことは大収穫。これで戦法の幅が広がりました。まだ伸び代のある4歳馬だけに、今後が非常に楽しみです。


第28回アーリントンC(GⅢ)
1着イベリス
2着カテドラル
3着トオヤリトセイト

ラップ:
12.4-11.2-11.4-12.4-12.4-11.5-11.0-11.9
時計:1.34.2

7人気2着カテドラル、11人気3着トオヤリトセイトとも候補馬に挙げていた馬で、勝ったイベリスも1400mからの距離延長。1400的な適性が問われやすいレースという予想の方向性自体は間違っていなかったと思います。改めて、このレースは施行時期が変わっても本質に変化がないと考えていいと思います。

それにしても、イベリスの逃げ切りには驚きました。姉ベルカントという母系も含めて、1400でも長いと思われていた馬がスピードを活かして逃げ切り勝ちとは。1400的な適性が重要とはいえ、決して短距離馬らしいスピードが活きるという意味ではなかったので、これは新しいパターンの好走馬でした。

その一方で、総崩れになった人気馬たち。

1人気フォッサマグナは、スタート直後から何度も頭を振ってイヤイヤをする場面。その後も馬群で窮屈そうにしていて、最後の直線ではヴァルディゼールにタックルを食らってこの時点でゲームセット。今回は気性的に厳しい競馬になってしまい、全く力を出せずに終わったと見ていいでしょう。

2人気ヴァルディゼールは、レース運び自体は特に問題なかったと思いますが、最後に少し狭くなってしまったのが痛かったでしょうか。それでも勝つまではどうだったかですが、ひとまず、いい経験になったと割り切れるところ。

3着ヴァンドギャルドは、積極的に好位を取って前走のような脚を余す競馬だけはしまいという強い意思は見られましたが、意外なほどの伸びあぐね。コンスタントに使っている馬なので、疲れがあったのかもしれません。

正直、この上位馬がNHKマイルCでどうかとは言いづらいところ。かなり強い馬も出てくるようですし。

予想的には芳しくない結果に終わってしまいましたが、1400実績とダンチヒ系という予想ポイント自体は合っていました。来年、獲り返したいレースです。




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境 和樹

『東京スポーツ』や『競馬最強の法則』などで人気コラムを執筆。各メディアから最も注目されている新進気鋭の実力派予想家。合格率2.8%の司法書士試験を合格した頭脳が辿り着いた境地は「勝ちたければ、三複・三単は捨てろ!!」血統理論×ペース解析により導き出された必然の穴馬から『単複1点勝負』を敢行し驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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