採れたて!トレセン情報

第394回&第395回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●不屈の男●

今年の3月で46歳になる蛯名騎手。

年齢的に考えて肉体的にはゆっくりでも確実に衰えはあるはずだが、強運と、若手騎手以上に、そして外国人騎手以上にハングリー。そう、蛯名騎手を表すにはハングリーという言葉がぴったりだろう。

どういうことかというと、先週の日曜日9レースで騎乗していた馬が4コーナーで故障、前方に投げ出された蛯名騎手は落馬。

もっとも馬群が密集する勝負どころ、しかも蛯名騎手の馬は先団にいたため、後続に踏まれて惨事になっていてもおかしくない状況だったが、他馬に巻き込まれることはなく、また騎乗馬との接触による打撲だけで骨折などはないという奇跡的な強運を発揮。

ただ、打撲とはいえ、かなりの痛みだったようなので、今週はすべての予定をキャンセルするのでは、と関係者は考えていたようだが、なんと週明けすぐに今週も騎乗すると宣言。

周りをあっと驚かせた。

落馬による痛みは時間が経つにつれて出てくるものなので、過去の例でいえば多くの騎手が無理をせずに予定をキャンセルすることが多かったが、このベテラン騎手は「自分の馬を他の騎手に譲りたくない」「骨折ならともかく、痛みなら我慢できる」というニュアンスの発言をしているようで、今週は11鞍に予定どおり騎乗。

これをハングリーと言わずして、という感じだ。

まさに不屈の男と言っても過言ではないだろう。

万全ではないかもしれないが、それを気力でカバーする気迫のレースを魅せてくれるだろう。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●絶妙のタイミング!●

先週取り上げたクリールカイザー=田辺騎手のコンビ、見事勝利を飾ったが、まさに奇跡的なめぐり会わせ、やはり勝負事なゆえに、不思議とこう言ったタイミングが明暗を分ける事も多い。

今週のシルクロードSにも、やはりその「タイミング」で騎乗が決まった馬がいる。野中厩舎のエイシンブルズアイだ。

まずこのシルクロードS、出走できる賞金ボーダーが非常に高く、エイシンブルズアイは淀短距離Sを勝たなくてはここへの出走は叶わなかった。そして、この馬の主戦は新馬戦から主に手綱を取っている福永騎手、仮に勝ったとしても普通は福永騎手で収まるところだ。

対して秋山騎手も、当時はシルクロードSではウイングザムーンでの騎乗を予定していた。本来はめぐり会うはずもないエイシンブルズアイと秋山騎手。

ところが、まず福永騎手が、淀短距離Sを勝つ前から根岸Sでのキョウワダッフィーの騎乗依頼を受けており、もし勝ったとしてもシルクロードSでの騎乗は叶わない事になった。そして、その淀短距離Sの当週に、調整遅れから秋山騎手が騎乗予定だったウイングザムーンの回避が決定、そして淀短距離Sをエイシンブルズアイが勝ち、丁度空いた秋山騎手に決まったという経緯。

まさに、全てがその「タイミング」でなければ成し得なかったコンビだ。野中厩舎に秋山騎手と言えば、まだJRAでの重賞勝ちは無いものの、今週の交流GI川崎記念2着のカゼノコ(ジャパンダートダービーを勝利)でもお馴染み、実は騎乗数が増えた2013年以降このコンビは40回出走しているが7勝を挙げ勝率17.5%、しかも回収率でも142%と大幅プラスの注目コンビでもある。このめぐり会わせ、注目したくなる。

余談だが、早々に根岸Sでキョウワダッフィーの騎乗を決めていた福永騎手。しかしエイシンブルズアイに乗りたければ、少し強引だが乗る事も出来たはず。しかも、その根岸Sには元々のお手馬ブライトラインも出走を予定(結果的に除外)していた。そう、余程キョウワダッフィーに感触を得ているのだろう。これもある意味注目の1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝てば天国・負ければ地獄●

今週から東京競馬が開幕する。東京競馬場と言えば、日本ダービーやジャパンカップなどGIの中でも超花形のビッグレースが行われる国内一の競馬場。その開幕重賞にはフェブラリーSの前哨戦の根岸ステークスが行われる。

関西馬が多く(12頭)出走していることもあるが、東京で行われる重賞と言う事で、トップジョッキーの武豊、福永騎手を始め若手からベテランまで関西のジョッキーも多く遠征している。もちろん、東京まで遠征してくるからにはそれぞれにぞれぞれの理由がある。中堅の太宰騎手・国分恭介騎手は一頭のための遠征で一頭入魂の渾身騎乗、川須騎手も同じ矢作厩舎のキョウエイバサラに乗るものの、やはり重賞のタイトル、サトノプリンシパルが渾身騎乗になるだろう。

川須騎手と言えば、デビュー2年目にJRA91勝も挙げ、3年目の翌年には重賞3勝、勢いに乗っていた時もあった。ただ、その年の69勝からは、4年目が48勝、そして5年目の昨年は33勝に留まってしまい、その成績だけ見れば右肩下がりだ。そういう面で見ても、今年はある意味で正念場、早いうちに重賞を獲って、再浮上のきっかけが欲しいところ。

ここで手綱を取るサトノプリンシパルは、ダートの中距離を中心に使われてきたが、前々走は新味を求めて短距離の1400mへ出走、そこで想像以上の短距離適性を見せ、2着に5馬身差を付ける圧勝劇、重賞では無いがオープンのレースで5馬身差は圧巻、その桁違いのスピード能力とその持続力を見せ付けた。前走のカペラSでは10着に大敗したが、中山の1200mはスタートしてから下るためテンが速くなりやすく、この馬には逆にやや速過ぎたもの。これで同馬の適性はハッキリした。

今回は過去にマイル戦で好走実績のある東京コース、そして前々走で圧勝した1400m、さらに雨で湿った軽いダートは1900m・2100mの長距離2戦を除けばパーフェクト連対と得意にしており(金曜日の雪の影響で恐らく時計の速い軽いダートで争われることになると思われる)、よりプラス材料が増える。さらに、枠順も揉まれない、被されない大外枠。恐らく内からポアゾンブラックがハナを主張するが、それを行かせて見ながら競馬が出来る絶好枠だ。

これだけの好材料が揃ったここは、勝てる可能性も非常に高く、そして勝つ事が出来れば、もちろんフェブラリーSでもチャンスがありGI初勝利の芽も出てくる。

ヘタな競馬をすれば即乗り代わり…は中堅騎手の宿命とも言えるこのご時世。まさに勝てば天国・負ければ地獄。そう言った面でも彼にとっては正念場、結果を出せるか否か、注目してみたい。



【関西事情通のちょっとイイ?話】

●新規参入なるか!?●

フェブラリーSの前哨戦となる根岸S。

関東馬2頭、関西馬12頭、地方馬2頭というメンバーでGⅢとすれば豪華な組み合わせ。

注目はロゴタイプだろう。

5歳、そして17戦目にして初のダート戦。

しかもマイルから中距離をメインに走ってきた馬が、2歳時以来となる短距離へと方向転換。

取材をしていく中でこの路線変更は、どうやら調教師の考えではなくオーナーサイドの意向ということらしく、また今回の結果が納得のいくものだったらフェブラリーSへ、ダート適性がなかった場合は中山記念へ、とあくまでダート適性を試す場所としてのステップレースということらしい。

果たして素質であっさりとダートをこなしてしまうのか、またはダートの猛者たちがあっさりと跳ね返すのか。

フェブラリーSへ向けて目が離せない戦いになる。


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