採れたて!トレセン情報

第422回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●日本ダービーへ向けて!●

5月の東京も始まり、今週から5週連続で東京GIの開催、競馬の祭典日本ダービーもいよいよ近づいてきた。今週はその日本ダービーへ向けた前哨戦となるトライアルのプリンシパルS、そして西では京都新聞杯が行われ、さらに日曜日のNHKマイルC組の動向により出走メンバーが固まってくる。

まず2010年から優先出走権が与えられるのは1着馬のみとなったプリンシパルS、ダービーへ出走するためには1着が条件になるのだが、このレースには「勝っても負けてもこの後は休養の予定」という馬も出走している。C・ルメールが手綱を取るアンビシャスだ。ルメールと言えばダービーではサトノクラウンの騎乗が決まっている。それでいて何故、「勝っても負けても休養予定」というアンビシャスに騎乗するのか気になるところ。その理由は、実はデビュー戦で手綱を取って勝たせた時に、この馬に対して良い感触を掴み、本来であれば前走の毎日杯でも乗る予定でいたほど素質を買っていたようだ。結果的には騎乗停止中で乗れなかったワケだが、今回もこの馬に合わせて東京に遠征してきた。それほど「譲りたくない」馬な様だ。ダービーには関係ないかも知れないが注目の1頭。

対して京都新聞杯も、2着でも賞金加算は出来るものの、ダービー出走を確実にするためにはやはり1着が条件と言える。そんな中での注目は、今のところダービーで騎乗予定馬が決まっていない武豊騎手の騎乗するポルトドートウィユも、その意味では当然力の入る1頭で、もしダービー出走が叶えば祖母がエアグルーヴのドゥラメンテとの従兄弟対決という事もあり注目ではあるが、より注目したいのは前走でひと皮むけた感のあるサトノラーゼンだ。元々、札幌デビュー当時からその素質を期待されていた1頭。ソエなどありこれまでもう一押しの効かない競馬が続いていたが、前走はそれまでの鬱憤を晴らす様な、まさにひと皮むけた快勝劇、ダービー出走へ向けて望みを繋いだ勝利だった。

未勝利勝ちの2着馬は先週青葉賞を勝ったレーヴミストラル、2月の東京で2着だった時の勝ち馬はキタサンブラック、その比較からも格負けは無く、当時よりもひと皮むけた今ならむしろ格上とも言える存在。鞍上の川田騎手はダービーでの騎乗馬が決まっていることもあって、ここ一本で勝負騎乗もしてくれるだろう。また、前走勝った阪神よりも「時計の速い京都の方が動ける」との事。とにかく厩舎のトーンも高く注目してみたい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●GⅠの裏の熱い戦い●

NHKマイルCの裏で行われる新潟大賞典には関西リーディング上位騎手の福永・川田・四位・小牧騎手が参戦。NHKマイルCでの騎乗馬がいないための新潟遠征ではあるが、それぞれ実力のある馬で人気は必至。関東からは石橋・大野騎手が遠征。

この両騎手もNHKマイルCでの騎乗馬がいないための遠征ではあるが、大野騎手は予定していた馬が2頭とも除外という憂き目にあってしまった。

どういうことかというと、もともとの予定馬は中日新聞杯で1番人気に推されたダノンジェラートだった。ところが、今年の新潟大賞典は出走予定馬が例年以上に多かったため、補欠2番という最終想定になり、ほぼ除外が確定という状況。

出走可能な馬で鞍上が決まっていなかった馬は1頭、ヒュウマだけ。

ただ、このヒュウマは賞金ボーダーライン上でマイネルディーンとの2分の1の抽選になってしまい、どちらかが除外になるということになってしまったのだ。

もうお分かりだと思うがヒュウマ&大野騎手は2分の1でハズレを引いたしまいメインレースでの騎乗馬がなくなってしまった。一方、抽選を突破したマイネルディーンの鞍上は丹内騎手。どちらに運があるのかは明白だろう。

メインレースでの騎乗馬がなくなってしまった大野騎手だが、日曜日は新潟で7頭に騎乗予定。

メインレースで稼げない分は他で稼ぐしかなく気合の入り方は人並み以上だろう。

関西リーディング上位が存在感を見せつけるのか、運のある丹内騎手がさらなる運を発揮するのか、運のなかった大野騎手が発奮するのか。GⅠの前座でも見逃せない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●NHKマイルCのあれやこれや●

フルゲート18頭中、関東馬は8頭、関西馬は10頭。

ドゥラメンテによる皐月賞での圧勝なども含めて、ここ最近は関東勢の頑張りと盛り返しが目立っている。

8頭と数では負けているが、NHKマイルCでも上位人気に支持される関東馬は多い。

3連勝中のアルビアーノは「いい状態で送り出すことさえできればいい結果が臨める」というニュアンス感じで強気だし、強気ということで言えばミュゼスルタンで「ひと叩きしてガラリ一変。能力はこの世代の中で間違いなくトップクラス。マイルなら一番強い」という感じで自信満々。

「流れにさえ乗れば瞬発力が違う」と自信を見せるのがグランシルク。「人気はないようだがアーリントンカップだけ走れば差はない」との言い回しがヤングマンパワー。

思ったほどトーンが上がってこないのがアヴニールマルシェ。「どこが悪いということはないが、良かったころと比べると物足りない」と厳しい評価。

まずは関東馬に頑張ってもらい、強気な陣営でも弱気な陣営でもどちらでもいいから最高の結果を出してもらいたいものだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●自ら直訴してクセ馬を御す!●

今週から春の東京5週連続GI開催。その第一弾はNHKマイルC、今年は大混戦で馬券妙味あり、見応えありの注目の一戦ではあるが、その前の10RブリリアントSも、実はかなり見応えのあるレースだ。

その理由は、クセ馬のヴォーグトルネードに名手横山典騎手が手綱を取るからだ。

横山典騎手と言えば、先週の天皇賞(春)で、やはりクセ馬ゴールドシップを見事にあやつり、「京都は今ひとつ」という周りの評価を一蹴する勝利に導いた。今週のこのレースで騎乗するヴォーグトルネードは、右回りで勝ち鞍はあるもののそれは下級条件時の実績で、それ以降は厩舎もそれまで跨っていたジョッキーも認める「左利き」。この2戦の大敗も、休み明け、デキなどの理由もあれど、やはり右回りはモタれてしまうため「右回り」だった事が敗因とされている。ところが、それに異を唱えているのが何を隠そう今回手綱を取る横山典騎手。聞けば「人間が言ってるだけで右・左は関係無い」と思っている様で、今回の騎乗はジョッキー自ら「乗せてみな」という直訴があって騎乗が決まったとのこと。先週の追い日、ゴールドシップに乗りに栗東へ来ていた横山典騎手は、このヴォーグトルネードにも調教で跨り感触を得ている。そして、レースまでに調教でやって欲しいことをスタッフにオーダーして帰っていったそうだ。

これで今回右回りならば、まさに直ぐに答えが出るところだが、まずは得意条件の左回り東京のダート2100mのここでどんな騎乗になるのか、そして今後右回りでも勝ち負けしてくれるのか、GIの前にとにかく注目の1頭だ。


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