採れたて!トレセン情報

第426回&第427回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●前走で素質はGI級を証明●

いよいよ競馬の祭典『日本ダービー』が近づき、トレセン内もダービーらしい独特の雰囲気になってきた。そんな大舞台を次週に控え、今週は3歳牝馬による樫の女王決定戦、優駿牝馬オークスが行われる。このレースについては明日触れるとして、重賞が無い土曜日の東京でも注目しなくてはならない馬が出走している。このコーナーでも幾度となく触れてきたサトノアラジンだ。

とにかく厩舎でも期待の高かった素質馬。3歳時はクラシックを狙うために中距離を中心に使われて来たが、条件戦の中距離ではパワーを持て余してしまい、道中は折り合いがつかなかったこともあった。ただそれでも「間違いなく重賞を狙える馬」と期待されていた。その素質の高さ、GI級のポテンシャルを持っている事を証明して見せたのが前走の春興S、このレースを勝って晴れてオープン入りしたワケだが、その前走の上がり3Fは32秒7と言う驚異的な決め脚を繰り出した。4コーナーのカーブがキツく、しかも直線に急坂があり、33秒台の上がりでもなかなか出ないのだが、32秒台となると普通は考えられない。実は、この時計は中山芝コースの上がり3F最速タイ、その最速タイムを叩き出したのは、サイレントウィットネスが勝ったGIスプリンターズSで2着だったデュランダル、この比較だけでもサトノアラジンにポテンシャルの高さが判ると言うモノ。

今回は昇級初戦、さらに不利と言われる東京芝1800mの大外枠だが、そんな試練は簡単に乗り越えられるだけの馬だろう。因みにこの馬、4歳馬なゆえに今のままなら間もなく降級する。普通は降級を待つところだが、GI級の期待を掛けられている馬、逆に「降級させられない」というところだろう。とにかく注目の1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●やはり「持っている」男なのかもしれない●

今週の土曜日、新潟のメインレースは1000万条件の芝1200m。
ここに新潟では珍しい騎手が騎乗していることにお気づきだろうか。
それは関東リーディングですっかり上位となった田辺騎手だ。
土曜日のメインレースは東京でオープン特別のモンゴル大統領賞、京都ではGⅢの平安S。
ローカルではなく本場を主戦場にしてきた田辺騎手がなぜ、新潟で騎乗しているのか。
これは「持っている男」の話になる。

土曜日に京都で行われる平安Sには関東勢が大挙して押し寄せる予定だった。
ところが関西勢もかなりの頭数がスタンバイしており、特別登録頭数は40頭以上。実際にこの40頭の中で出走の意志があった馬は半数程度だが、それでも出走賞金のボーダーラインが4000万以上という、相当高いレベルでの争いとなった。
この中で補欠1番手となったのが吉田豊騎手&ベルゲンクライ。
そして補欠2番手となったのが田辺騎手&バンズーム。
関東勢の中で勢いのある騎手と馬が2組とも除外されるという残念な状況になったのだ。
不運だったのは吉田豊騎手。補欠1番手だったので、上位陣の中でなにかが1頭でも回避すれば繰り上がりとなるため、京都から他の競馬場へと予定を切り替えることが難しい状況になってしまったのだ。
そして、実際このまま除外となり、吉田豊騎手は土曜日は騎乗馬なし。つまりお休みとなった。
一方の田辺騎手は補欠2番手だったので繰り上がりはないだろう、となり他の競馬場で騎乗馬を探すことになったようだ。探し出したタイミングは先週の日曜日の競馬終了後。
なぜなら、今週の特別登録確定版は先週の競馬終了後の夕方にJRAから発表されるため。
ほぼ同じタイミングで吉田隼騎手のエージェントが今週の新潟で吉田隼騎手の代わりに騎乗できる騎手を探すことになった。
なぜなら、先週の競馬で吉田隼騎手が騎乗停止の処分となったためで、ただ、新潟で騎乗しているほとんどの騎手には騎乗予定馬の予約が入っており、代役を見つけることは非常に困難な状況になっていたとのこと。

これでほぼ答えになっているが分かっただろうか。
実は田辺騎手、もともと吉田隼騎手が土曜日の新潟で騎乗する予定だった馬をそっくりそのまま騎乗するという斬新な行動で土曜日は新潟で騎乗する運びとなった。
なにが「持っている」かと言えば、例えば京都でメインレース以外に騎乗予定馬が1頭でもいればそのまま京都に残った可能性があること、吉田隼騎手が騎乗停止になったタイミングでエージェント同士がうまく連携を取れたこと、このタイミングが合っていなければ田辺騎手は東京に戻ってきた可能性が高いこと、実績を積み上げてきた今の田辺騎手を、ノーという陣営がいなかったこと。
このどれかが外れていれば、この斬新な乗り替わりは行われなかったはず。
果たして、田辺騎手はその「持っている」男として結果を出すことができるのかどうか?!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●関東馬の巻き返しはある?●

今週は樫の女王決定戦、優駿牝馬オークスが行われる。今年の世代の牝馬は、阪神JFはもちろん、アルテミスSやフェアリーS、クイーンC、チューリップ賞、フラワーCと、牝馬限定の重賞を悉く関東馬が勝って来たが、桜花賞では、人気は関東馬ながら結果は上位を関西馬に独占されてしまった。確かにアウェーの地ではあったが不甲斐ない結果だった。

ホームに戻る今回、その関東馬は巻き返しに虎視眈々。

まず桜花賞で1番人気に支持されたルージュバック。大竹師も前走時はその人気同様に超強気だったが、今回は一転して弱気。しかし、これが逆に「プレッシャーも無くて良いのでは」と言われている。前代未聞の、恐らく過去に例は無いのではと言われる放牧から帰って12日でのGI挑戦、放牧先だったノーザンファーム天栄でしっかり仕上げての出走との事で、そのお手並み拝見でもある。

桜花賞2番人気だったココロノアイは、外枠からの出走だった事で外を回らされ厳しいレースを強いられてしまった。ただそんな中であっても「外枠だから掛かると思ったらそんな事は無く上手に走れた。これなら距離は大丈夫」と鞍上の横山典騎手は感触を掴んだそうだ。その桜花賞では優勝圏内からほど遠かったために無理もせずダメージは最小限に留めることも出来た。元々オークス向きと言われていた馬でもあり、相当に期待を寄せている。枠順も絶好の2枠4番、そして鞍上には「秘策がある」との事でより期待も高まる。クイーンCの勝ち馬キャットコインは、鞍上の柴田善騎手曰く、桜花賞当時は追い切りも今ひとつでトモもイマイチだったが、その辺が解消され上積みはあるとの事。また、新聞の印が薄い事に「意外と人気ないんだな」と不思議がっていた。

フローラSで出走権利を獲得したディアマイダーリンは、馬は元気一杯。ただ大外枠は歓迎では無い様子で少しトーンダウンと言うところ。

それぞれにそれぞれの思いはあるが、ホームでの競馬で是非関東馬には是非巻き返して欲しい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●さあ牝馬GI奪取だ!●

いよいよ競馬の祭典『日本ダービー』が近づき、トレセン内もダービーらしい独特の雰囲気になってきた。そんな大舞台を次週に控え、今週は3歳牝馬による樫の女王決定戦、優駿牝馬オークスが行われる。

牝馬、ましてや3歳春の時点で東京芝2400mのGIの舞台を走るのは、相当に厳しくタフ、しかもどの馬も初めて(取り消したトーセンナチュラルだけ経験済みだった)の距離、ましてや桜花賞組にしてみれば一気に4Fも距離が延長され、距離に対して不安を抱えるのは当然の事。そんな中「本当に乗りやすい馬」と、鞍上が距離に対してはある程度自信を持っている馬がいる。浜中騎手が手綱を取るミッキークイーンだ。

この馬、桜花賞にも投票したが3分の2の抽選を通らず除外、同じ日の忘れな草賞に再投票し、そこで見事に鬱憤を晴らす快勝、賞金も加算し余裕を持ったローテーションでここ一本に備えて調整されて来た。その前走の忘れな草賞は距離2000m、初めての距離でもキッチリと折り合い距離を克服した。そこで浜中騎手は距離に自信を持ったのだが、その「乗りやすさ」の表現が「片手でも乗れるくらい」と言うのだから、余程扱いやすいのだろう。

残る懸念は、馬体重と牡馬に強い厩舎という事。

馬体重に関して、クイーンCで大きく減らしてしまったため「長距離輸送が苦手なのでは?」と思われがちだが、実は当時、調教後の木曜の計量ですでに428キロ、レースでは424キロだった事を考えれば輸送で減ったワケではない。そして、実は忘れな草賞の一週前辺りから、以前から試行錯誤していた飼い葉をあげるタイミングや配合などでひとつの答えが見つかった。ゆえに、調教でもキッチリ負荷を掛ける事が出来る様になり、クイーンC当時とは中身も違う。

そしてもう一つ、この件はクイーンCの時にも触れたが、管理する池江泰寿厩舎は2003年の開業から数々のGI馬を輩出していながら牝馬でクラシックに参戦したのはトーセンソレイユ、ハブルバブル、エアパスカルの3頭だけ。さらに数々の重賞タイトルがありながら、牝馬の重賞はエアパスカルのチューリップ賞のみ。それほど偏った成績なのだが、その理由はスタリオン・メーカーな厩舎で、スタンスは種牡馬を育てるところに主眼があるため。しかし、そんな中にあってこのミッキークイーンは、実は早くから「厩舎のクラシック候補」と言われていた。そう、スタリオンメーカーだが、そんな中にあって牝馬ながら「クラシック級」の評価だった。いよいよ、牝馬クラシックを制する可能性は高いのでは無いだろうか!注目したい。


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