採れたて!トレセン情報

第513回&第514回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●春は別れと出会いの季節●

ヴィクトリアマイルへの出走を狙う馬たちが集まった中山牝馬S。

復活を期待されるルージュバック、飛躍を狙うアースライズ、キャットコイン、クインズミラーグロ、シングウィズジョイの4歳勢もいれば、ここが引退レース予定となっているノボリディアーナ、リメインサイレント、レイヌドネージュ、ヴィルジニアの6歳勢。

社台系クラブの牝馬は基本的に6歳春で引退が原則としてあり、母へとなる準備に入るのだ。

つまり、大きな故障などがないように気をつければ、ラストランとなる今回は目一杯の仕上げが可能ということ。

もちろん、故障しないようにとソフトに仕上げる陣営もあるはずで、その見極めは調教を確認するしかない。

今年のヴィクトリアマイルは賞金ボーダーが高くなりそうなので、どの陣営も賞金加算が必須。

勝ちにこだわる馬が多ければ速い流れになる可能性が高くなるし、その逆でけん制し合う場合もあるはず。

仕上げ&流れを読みきることができれば馬券の勝算がグッと高くなるはずだ。

引退する馬、近走で賞金加算ができている馬、できていない馬。ここを読み解いて勝利を掴んでほしい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この馬1頭のために!●

今週日曜日は東西で牝馬の重賞、中山牝馬Sと阪神では桜花賞トライアル・フィリーズレビューが行われる。両方ともに混戦ムードでなかなか難解レースだが、注目すべき人の動きはあった。

まずフィリーズレビューに出走するダイアナヘイロー、鞍上は国分優作騎手。年明けデビューながら新馬戦を快勝後オープンのエルフィンSに挑戦、レッドアヴァンセに鮮やかに勝たれてしまったもののこの馬もしぶとい脚を使い2着に入線した。その走りから、何とかして桜花賞への出走権利を得るべく、今週このフィリーズレビューともうひとつのトライアル・アネモネSと両睨みしていた。最終的にこのレースへ投票となったが、本当にギリギリまで迷っていた事も確か。ゆえに、鞍上の国分優作騎手は、土曜日は中山でも騎乗できる態勢を取っていた。まさに「この馬のために」「この馬優先」での行動、それだけチャンスを感じているのだろう。ただ彼の場合は他の騎乗馬も確保できる状態だったので比較的動きやすかった。

対して、中山牝馬Sのヴィルジニア。この馬はまだ準オープン馬で、登録頭数次第では除外される可能性があった。もし除外の場合は、同じ日曜日の阪神うずしおSへ再投票する予定だった。ここで問題は鞍上の鮫島克駿騎手、出走が叶えば中山、除外なら阪神と、出走する開催場が投票の時まで不確定だったため、中山か阪神どちらかに絞るか、若しくはこの馬1頭のみで備えるか、選んだのは後者、どちらでも動ける様に他の馬の騎乗依頼を受けず、この馬1頭のために準備していた。その理由は、とにかく馬の状態が良く「チャンスがある」と思っているからだ。

結果的には滑り込み(準オープン馬は唯一1頭)で出走が叶ったが、その裏ではそんな経緯もあった。

この二人の1頭の馬に懸ける思い、注目してみたい。




【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ルメール&ノーザンファームの勢いは止まらない!?●

小倉開催が終わって今週から中京開催へ。

中京初日のメインを飾るのが中日新聞杯。今年はGⅢのハンデ戦とは思えないほどの豪華メンバーが集結。

その影響で出走確定賞金ボーダーが高くなり、昨年の弥生賞2着以降賞金を加算していないブライトエンブレムが補欠1番手となる事態になったほど。

ところが、そこは勝ちまくっているルメール騎手と勝ちまくっているノーザンファームのコンビ。

補欠から繰り上がったわけではないが、ある抽選を突破して無事スタートラインに立つことができた。

それはどういった抽選かというと、ハンデ戦には特別なルールがあって、ハンデ重量上位3頭は賞金ボーダーに関わらず優先的に出走できるというルールがある。

今年のトップハンデはサトノノブレスの58キロで、次がバウンスシャッセの55.5キロ(牡馬に換算すると57.5キロ)。次がアルバートドックとヒストリカルとブライトエンブレムの3頭が同ハンデの57キロ。

つまり、ハンデ重量上位3頭中2頭は決まっているので、枠は残り1頭。

その1枠を57キロの3頭で抽選。賞金ボーダーで補欠になっているブライトエンブレムが出走するためには、この3分の1の抽選を突破しないといけないという状況。

ちなみに、アルバートドックとヒストリカルは出走賞金で上位なので、ハンデ抽選に漏れても出走は可能。

改めて言うほどのことではないが、ブライトエンブレムはその3分の1の抽選を突破。

さすがはルメール騎手とノーザンファーム。やはり「持っている」。

強いメンバーとリーディング上位騎手が揃ったハンデ戦。ゴール前の横並びから抜け出すのはどの馬なのか。

ここから宝塚記念の伏兵となる馬が現れるかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●最も幸運だったのは実は…●

春の競馬シーズン、GI連戦のトップシーズンも近づき、今週はジャンプの重賞を含め東西で4鞍の重賞競走が組まれている。開催最終週にはGI高松宮記念が組まれ、3週連続で重賞が開催される、第3場のローカル開催とは言えある意味で今月のメイン開催場とも言える中京、その開幕初日には中日新聞杯が組まれているが、やはりジョッキーも武豊・戸崎・福永・川田・蛯名騎手、そしてルメールと人気ジョッキーが揃っている。

そんな中、ルメールが手綱を取るブライトエンブレムは、既報通り3分の1の抽選をクリアしての参戦。特別登録の段階では、収得賞金順では20番目、19番目のリメインサイレントが中山牝馬Sに矛先を変えたため。水曜の想定では繰り上がって19番目、それをハンデ優先の3頭の抽選をクリアし、ひっくり返してしまうのだから、さすが今絶好調のルメール&ノーザンFのコンビと言える。但し、出走表を見ただけでは判らないが、実はアルバートドックは松若騎手とルメールのA・B投票で、もしブライトエンブレムが抽選に漏れて除外になった場合でもルメールはアルバートドックに騎乗、どちらにしても有力馬での参戦となっていた。

そういう意味で見ると、実は最も幸運を掴んだのは、晴れてアルバートドックの手綱を取る松若騎手の方だろう。そう、ブライトエンブレムは3分の2の確率で除外、ゆえに中日新聞杯に参戦できる可能性は非常に低く、相子は負けのジャンケンで勝ってきた様なもの。この良い流れは、デビューから3年目となる伸び盛りのジョッキーなだけに侮れない。そして、人気ジョッキーの揃ったこういう一戦で結果を出せれば、さらにステップアップしてくる事も間違い無いだろう。手に入れたこのチャンスをモノに出来るか、是非注目してみたい。


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