採れたて!トレセン情報

第529回&第530回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●多士済々のマイル路線●

メジャーエンブレムとロードクエストの参戦で俄然面白くなったNHKマイルC。

いまさら言うほどのことではないが、メジャーエンブレムは桜花賞での単勝が1倍台。

そして、クイーンCで計時した走破時計は1分32秒5という破格のもの。自ら作った速い流れでマークしており、レベルの高いとされる現3歳世代の中でもスピードは屈指。

ロードクエストは皐月賞からダービーへと目されていたが、実績のあるマイルへ矛先を変更。

昨年の新潟2歳Sで見せた衝撃的な圧勝劇は未だに色あせておらず、こちらも上位人気は確実だろう。

マスコミの取材にいつになく饒舌だったのがブレイブスマッシュに騎乗する横山典騎手。

確かに実績をみればマイル以下に限れば好成績を残しており、サウジアラビアRCでは人気の一角を占めるイモータルを破ってレコード勝ち。寡黙な横山典騎手が饒舌だったというのは、気があるからなのか、もしくはその逆なのか。どちらにしても悩ませてくれるあたりはキャラどおりか。

今年のNHKマイルCは900万の馬に3つ枠があり、抽選は6分の3で行われた。

抽選を突破したのはカネノイロ、シゲルノコギリザメ、ハクサンルドルフの3頭。

桜花賞組、皐月賞組、そしてマイル路線組がぶつかり合う戦いは間違いなく面白いはずだ!!


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●幸運に次ぐ幸運●

5月に入り、今週からはいよいよ、『日本競馬の顔』である東京競馬場で5週連続GI開催に突入

する。その初週は3歳GINHKマイルカップ、近年はそこまでレベルが高くなかったが、今年は牝馬の世代トップを争うメジャーエンブレムと、牡馬でも皐月賞で有力の一角だったロードクエストの参戦もあり、例年に比べレースレベルは高くなっている。中でも、1番人気が濃厚のメジャーエンブレムは、オークスかここかの選択肢の中でこちらに出走、やはり前々走圧勝したクイーンCと同じ舞台とあってのことだろう。スピードの持続力が武器のこの馬、前走は若干消極的な競馬で、その武器を活かせずに終わってしまったが、その敗戦を糧に、今度こそスピードを活かす競馬で2つ目のビッグタイトルを狙っているだろう。

相手にも恵まれ、馬場にも恵まれていた事を差し引いても強かったクイーンC、同じ様な競馬なら再び圧勝劇を演じる可能性はあるものの、有力どころはみな前、さらには、メジャーエンブレムにとっては煩わしい存在になるシゲルノコギリザメが6分の3の抽選を通ってきた事もあり、簡単では無いだろう。

そこで、狙ってみたいのは差し組、中でも、やはり6分の3の抽選をクリアしこの舞台に立ったハクサンルドルフに注目してみたい。前走ミルコ鞍上で2勝目を挙げたこの馬、そのミルコは今回ティソーナの手綱を取っており、パッと見は選んでいる様に見えるが、実はこれは先約であったため。そもそもハクサンルドルフは抽選対象で除外の可能性もあり、先約でなくても当然の選択だろう。そして意外なことに、「ハクサンルドルフもノーチャンスでは無い」と、実は高評価している。どちらにも出走確実な収得賞金があって、尚且つ同じ時期に騎乗依頼があったら、その時どちらを選んでいるかは判らないが、彼の言う通りなら、少なくともここまで人気の差があるほど能力に差は無いのだろう。そして、抽選をクリアした事だけでもラッキーだが、この馬の脚質からすれば、前述通りシゲルノコギリザメも抽選をクリアしてくれた事はさらなる幸運だろう。手綱を取るのは、先週青葉賞でヴァンキッシュランの騎乗チャンスを貰い、そのチャンスをモノにして一躍ダービーの有力候補にもなった内田博幸騎手、どうやら騎手にも幸運が舞い込んでいる様だ。これはもう目が離せないだろう。注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ダービーへのチケットは残りわずか●

先週でオークストライアルは終了。

桜花賞馬ジュエラーの戦線離脱は残念でならないが、その影響もあってオークスの出走賞金ボーダーラインは900万(2勝以上)あればほぼ確実な状況。仮に抽選になっても分のいい抽選になるはず。

一方、ダービーの出走賞金ボーダーラインはというと、2000万前後の超ハイレベル。

これだけの賞金を獲得するためには重賞勝ち、もしくは3勝近くが必要になり、つまり一流馬ばかりが集結するということ。

これは皐月賞組はもちろん、今週の日曜日に行われるNHKマイルC組からも参戦が予想されているから。

残るダービートライアルは2つ。プリンシパルSと京都新聞杯。

正確に言えば京都新聞杯はダービートライアルではないが、勝つか2着で加算できる賞金でほぼダービーへの出走が可能になる。

2着の賞金でダービーへの可能性が残る京都新聞杯とは違い、プリンシパルSは勝ち馬のみに優先出走権が与えられる。

この2着でも可能性があるという場合と、1着のみしか、では騎手にかかるプレッシャーは相当違うはず。

プリンシパルS組の中でダービーでの騎乗予定馬が決まっているのは蛯名、内田博、デムーロ騎手だけ。

この3騎手はお手馬がいるだけにまだ気持ちは楽かもしれないが、ほかの騎手はここで勝たないことにはダービーは空欄になってしまう可能性が大きい。意気込みという点では上記の3騎手よりも強いはず。

果たして、最後の1枚となるチケットを手に入れるのはどの馬と騎手なのか。熱い戦いに注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●いよいよ競馬の祭典●

いよいよ競馬の祭典、日本ダービーも3週後に迫ってきた。最終トライアルとなる今週末のプリンシパルS、そして可能性を残すNHKマイルC、関西圏では東上最終便の京都新聞杯が行われる。

この京都新聞杯、恐らく1番人気は毎日杯を圧勝したスマートオーディンだろう。この馬を管理するのは松田国英厩舎、この厩舎と言えば、クロフネ、キングカメハメハ、ダノンシャンティなど、皐月賞には目もくれず毎日杯からNHKマイルC、そして日本ダービーへと続く、いわゆる“マツクニローテ”が既定路線だったが、今回はオーナーサイドと協議の上、新たなダービーVローテとも言われる「キズナ路線」を選びここへ出走となった。日本ダービー出走への収得賞金ボーダーは楽にクリアしており、あくまでここは前哨戦、初めてのコーナー4つの競馬など課題もあり目一杯のレースでは無いと思うが、それでもメンバー的には一枚も二枚も格上的存在、賞金を加算しダービー出走を目論む他の陣営にしてみれば、議席が1つ少なく感じる事だろう。

2勝馬は2着で出走が叶う可能性が高く、ブラックスピネル、ロイカバード、ゼンノタヂカラオ辺りは是が非でも2着以内、スマートオーディンには一目置いたとしても残りの一議席をなんとしても手に入れたいところ。

1勝馬は、2着での賞金加算では出走が厳しい状況で、まず勝たなくてはダービー出走は叶わない。となると、スマートオーディンを負かさなくてはならず、その壁は高い。しかしながら、その壁を越える可能性もある1勝馬もいることは確か。例えばアグネスフォルテ、管理する長浜師はアグネスフローラを筆頭に、その血筋であるアグネスフライト、アグネスタキオンなど数多くの名馬を育てた名伯楽、来年2月で定年となるため今年が最後のクラシックとなり、最後のダービー出走の可能性を残すのがこのアグネスフォルテ。牝系はそのアグネスフローラの母、アグネスレディーに続く縁の血統馬、思いは強いだろう。思い起こせば、ダービーを制したアグネスフライトもこの京都新聞杯をステップに栄冠を獲得した。

もう1頭、 つい1ヶ月前にデビューしたばかりのエルプシャフトも可能性を秘めている。ご存知、母はブエナビスタを始め数多くの重賞ウイナーを輩出した名牝ビワハイジ、そして父ディープインパクトとあれば、その血だけでも注目に値する。もしここで勝ってダービーへ出走する様なら、「ラムタラの再来」と言われそうだ。管理するのは角居厩舎、先週の青葉賞をヴァンキッシュランで制し、日本ダービーにはリオンディーズと2頭の出走を確定させている。プリンシパルSにはエアグルーヴの最後の子ショパンも出走、さすがクラシック御用達厩舎とも言える良血馬のラインナップ、場合によっては日本ダービー4頭出しまで可能性は秘めている。

大一番はいよいよ3週後、どんなメンバーになるのか本当に楽しみだ。


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