採れたて!トレセン情報

第545回&第546回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ここは前哨戦ではなく…●

宝塚記念が終わり今週から福島と中京での競馬がスタート。

いよいよ本格的な夏競馬が到来。

サマースプリントシリーズの第2弾となるCBC賞はフルゲート18頭を大きく割る13頭立て。

注目は断然の人気を集めそうなエイシンブルズアイと石橋騎手のコンビ。

オープン特別での勝利はあったが、重賞ではワンパンチ不足。

そんなイメージだったが今年のオーシャンSでハクサンムーンを破り初重賞制覇。

続く高松宮記念でも0秒5差の5着と健闘。前半のロスがなければと思わせる内容で、ここにきての成長を示すものだった。

秋のスプリンターズSに向けて函館スプリントSからキーンランドSと北海道での2戦を予定していたが、小回りの競馬場では枠順と展開次第では取りこぼしがあるかも、ということで予定を変更。

前走でメドを立てた中京からスプリンターズSを目指すこととなったようだ。

2走前からコンビを組む石橋騎手もエイシンブルズアイに対しての意気込みは並々ならぬものがある様子。

あまりマスコミに対してコメントをするタイプではないうえジャッジが辛口で有名だが、高松宮記念の時は近い関係者に対して「GⅠでの勝ちを意識している」と相当な自信を見せていたほど能力の高さを評価。

8歳でも衰え知らずのスノードラゴンに快速ベルカントと相手は揃っているが、高松宮記念と比べれば格が落ちることは間違いない。

「負ければ次はないと思っています」という強い覚悟で臨む姿勢にはここが前哨戦ではなく、ここも本番という強い気持ちが伝わってきた。

秋のスプリンターズSへとつなげることができるのはどのコンビなのか。夏競馬も目が離せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ここ一発の騎乗●

宝塚記念も終わり今週から夏の福島・中京が開幕、先発している函館とともに本格的な夏競馬に突入した。日曜日は東西でともにハンデ戦の重賞が行われる。

フルゲート16頭、除外馬も出た福島のラジオNIKKEI賞に比べ、CBC賞はフルゲートに満たない13頭立て、しかも格下の1600万条件、さらには1000万条件も勝っていない条件馬と、障害帰りもいるという組み合わせ、戦前から「函館スプリントSに有力馬が揃う関係で、CBC賞は手薄になる」と言われていたが、その通りの、近年では最も低レベルなメンバー構成となってしまった。

こうなって来ると、実績的にはトップハンデでもGI馬スノードラゴン、そして先日の高松宮記念で5着、重賞勝ちもあるエイシンブルズアイは上位の存在。そして何と言っても唯一の複数重賞勝ち馬のベルカント、しかも重賞4勝の実績は断然の存在と言えるだろう。このベルカント、実は当初武豊騎手で参戦を予定していたのだが、急遽福島ラジオNIKKEI賞に騎乗することになった。騎乗馬はブラックスピネル、天秤にかけて選んだのか、福島開幕週だから要請があったのかは判らないが、ベルカントがフラれた事は確か。その代打には、藤岡康太騎手に白羽の矢が立った。恐らく次走予定のアイビスSDでは乗れないためココ一回のチャンス、一発を狙っての騎乗をしてくれる事だろう。注目の1頭である事に間違い無い。

しかし、「ここ一発」を狙っている馬が、前述3頭以外にも存在する。秋山騎手が手綱を取るメイショウライナーだ。この馬、前走の鞍馬Sで3着、秋山騎手は久しぶりの手綱だったが、そこで感触を掴んだのだろう、実はここへの参戦を進言したのが、その秋山騎手本人だった。本来は前走後、安土城S(芝1400m)を使うプランもあったのだが、「1200mの方が合っている」というジョッキーの進言で、CBC賞から北九州記念の重賞戦線を使うことになった。間は空いたものの目標通り仕上げられ状態はすこぶる良い。秋山騎手も進言したからには結果を残したいところ、当然一発を狙って乗ってくることだろう。一回だけの一発騎乗となるベルカントも注目だが、このメイショウライナーも侮れない存在、人気的なことも考えればより注目だろう。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●夏の遠征騎乗●

宝塚記念も終わり今週から福島・中京も始まり、先発している函館とともに本格的な夏競馬に突入する。その夏競馬だからこそと言える、開幕週の今週はジョッキーの遠征騎乗も多く興味深い週末になった。まず、夏の福島開幕週の重賞ラジオNIKKEI賞には、武豊騎手(ブラックスピネル)を始め、関西を主戦場としている福永(アーバンキッド)、松山(ナイトオブナイツ)両騎手が参戦。さらに函館に滞在し主戦場としている四位騎手が、デビューから26年目にして初めての夏の福島参戦、騎乗するロードヴァンドールにはそれだけの期待を寄せている証でもあるだろう。

一方、中京のCBC賞でも、関東の石橋脩(エイシンブルズアイ)、大野(スノードラゴン)の両騎手が参戦、もちろん期待の遠征だ。一見、遠征騎乗はこの二人の様に見えるが、実はもう一人遠征騎手が存在する。本当に目立たないのだが、実は浜中騎手だ。例年はこの中京を主戦場としてきたため、土曜日の函館騎乗が遠征に見えるところ。しかし実は今年、今週から函館主戦場とするため函館に滞在、水曜日の追い切りも函館でつけていた。ゆえに、土曜日の函館は通常騎乗で、日曜日の中京が遠征騎乗となる。ではお目当ては…そのCBC賞も重賞なので期待はしているだろうが、なんと言っても9Rのシャケトラが一番のお目当て。骨折などありデビューが遅れたが、元々厩舎でも期待されていた素質馬、既走馬相手のデビューとなった前走では、その期待通りにスケールの大きさが窺える勝ちっぷり、先々の期待も高まった一戦だった。浜中騎手も、当初は日曜日の函館メイン巴賞で騎乗馬が決まっていたものの、シャケトラが使うと判り急遽予定を変更したほど、本人もその感触を掴んでいるのだろう。これはとにかく注目の2戦目。

ここまででも非常に面白いジョッキーの移動なのだが、実は目立たないところでもう一人、注目の遠征騎手がいる。土曜日の池添騎手だ。ご存知の通り普段は函館に滞在している彼が、土曜日は何故か中京で騎乗している。そう、デビューから手綱を取っていたマインシャッツに乗るためだ。前走の鳳雛Sはオークスのシンハライトに乗るためどうしても騎乗できなかったが、乗らずして悔しい敗戦だったはず。ここは仕切り直しの一戦、勝って次のステップ、レパードSかジャパンダートダービーか、そういう気持ちで遠征しているだろう。目立たないが注目の1頭に間違い無い。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●チャンスを手に入れるのは一体だれ?!●

昨年の覇者アンビシャスはここから一気に飛躍。

開幕週のハンデ戦、しかもクラシック路線や裏街道、ダート路線などから集まるので能力比較が難しく、梅雨時期ということもあって馬場次第では荒れる可能性もあるラジオNIKKEI賞。

中心になるのはクラシック路線組のブラックスピネルとゼーヴィント、アーバンキッドだが、気になるのは裏街道組のアップクォークとピックミータッチ。

アップクォークに騎乗する柴山騎手は函館からの参戦。しかも53キロという斤量は普段乗らないので、この馬のために減量。

ピックミータッチの杉原騎手は師匠である藤沢和調教師からもらった大きなチャンスを生かすため、函館での滞在をやめて美浦へ帰厩。

トップハンデのブラックスピネルの57キロに対して、両馬とも53キロという恵まれた斤量で臨めることは大きなアドバンテージ。

もちろん、それだけ実績差があるということではあるが、伸び盛りの時期ということを考えれば4キロ差はかなり応える。

やはり実績馬が強かったとなるのか、はたまた裏街道から出世コースへと頭角を現す馬がいるのか。


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