採れたて!トレセン情報

第553回&第554回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●気になる存在!●

今週から、北は札幌、東は新潟、そして西も小倉が開幕し、本格的な夏競馬に突入、土曜日の競馬も先週までとはやや違う雰囲気で競馬は行われている。重賞は、新潟では開催の目玉の重賞アイビスサマーダッシュ、そして札幌では牝馬の重賞クイーンSが行われる。このクイーンSは、毎年フレッシュな3歳馬の参戦があるが、今年もロッテンマイヤーとカトルラポールの2頭が参戦してきた。特に前者ロッテンマイヤーはクイーンC3着、忘れな草賞でオープン勝ちと実績もあり有力視されている。鞍上にはこの馬に初騎乗となる池添騎手、週始めの一部の日刊紙でも「兄弟タッグで重賞挑戦」と記事になるほど注目度合いも高い。

ただ、その鞍上池添騎手というところで気になる点もある。それは、この2戦手綱を取っていた池添騎手のお手馬ナムラアンも出走しているからだ。

実は両頭とも、池添騎手で予定されていた。それだけナムラアンにもチャンスがあると思っていたのであろう。ただ収得賞金がオープンとしてはギリギリの1800万円、マーメイドSが終わった辺りでの想定では除外濃厚だっただけに、どちらも断らずにいた様だ。結局、どちらも出走できる事になり、ならば先約優先とロッテンマイヤーで参戦する事が決まった。ゆえに、決して選んだワケではなく、かなり後ろ髪を引かれる思いだった事も判る。

そのナムラアンの鞍上は、先週函館2歳Sを制した三浦皇成騎手に決まった。その先週のレヴァンテライオンもまた、新馬戦当時は本来予定していたレースを、急遽2週前倒しで使うことになった関係で、予定していたジョッキーの段取りが付かず、これまた急遽の代打で三浦皇成騎手となった経緯がある。その回って来たチャンスをしっかりと掴み、次走の函館2歳S制覇まで成し遂げた。まさに「流れを掴んだ」勝利だった。その「流れ」が今週も続いているのか、この有力馬の騎乗チャンスに加え、圧倒的1番人気に推されると見られていたチェッキーノが枠順確定前取り消し、ナムラアンにとっては強力なライバルが1頭減り、勝つチャンスはさらに膨らんできた。こうなって来ると、その「流れ」による「勢い」は絶対に見逃せない。池添騎手が後ろ髪を引かれる思いで手放したこのナムラアン、気になって仕方が無い!


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●主役不在?!●

金曜日の朝に流れたニュースは非常に残念なものだった。

クイーンSで断然の主役だったチェッキーノが屈腱炎のため回避、放牧となった。

幸い、即引退というほどのものではないとのことなので、早期の復帰を願うばかりだ。

クイーンSでは当然チェッキーノについて書くつもりだったので予定を変更してお伝えしたい。

先週まで福島で騎乗していた横山典騎手が今週は週中から札幌に移動して競馬に挑む。

来週からは新潟で騎乗する予定なので札幌へは今週だけ。

土日の両メインは現役時代にしのぎを削った戦友である松永幹厩舎のフェルメッツァとシャルールに騎乗。

特にシャルールはこの馬のために福島牝馬Sに乗りに行くほどのお気に入り。

夏競馬になってから全体的な騎乗数は少なくなっているが、人気馬での勝率や連対率は高く、体力的な衰えはあるのかもしれないが、技術の衰えはなく、むしろ狙ったレースは確実に結果を残している印象。

チェッキーノの回避は残念ではあるが、これもまた競馬。

一気に混戦ムードとなったクイーンSで名乗りを挙げるのは一体どの馬なのか!?


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●注目の逆遠征!●

いよいよ今週から、北は札幌、東は新潟、そして西も小倉が開幕し、本格的な夏競馬に突入する。季節的な変わり目でもあるが、開催場が替わるため、主戦場としているジョッキーにも変化がある。例えば、先週までの函館開催までは北海道シリーズを主戦場としていた岩田・藤岡佑介・北村友一・川須・浜中騎手らは、この開催替わりから中央開催の小倉を主戦場に。また逆に、先週までは中央開催を主戦場としていた福永・ルメール両騎手は第3場の札幌へと替わる。

そんな中で、リーディングも後ろから数えた方が早いくらいでマイナーだが、今週注目の動きをするジョッキーがいる。毎年北海道シリーズを主戦場としている竹之下騎手だ。因みに同期にはGIハンターの池添騎手、GI勝ちもある酒井学騎手、GI勝ちは無いものの通算500勝以上を挙げている太宰騎手、ジャンプレースでGI2勝含め重賞19勝の白浜騎手などがいる。その彼らに比べると、騎乗機会も勝ち鞍も非常に少ないのだが、この土曜日メインのテイエムジンソクの騎乗はちょっと注目だ。

そもそも、毎年北海道シリーズに参戦しているのだが、今年は2週遅れの7月から参戦。その理由が、このテイエムジンソクに騎乗するためと調教に乗るため。デビューからずっと乗り続けている事もあるが、この馬の主戦として相当に意識しているのだろう。もちろん、乗り続けているからこそクセも良く理解し、また能力も感じているはず。この中間は、函館から助手が戻ったため調教で跨ってはいないが、レースでは、当然の如くこの馬のためだけに札幌から小倉へ向かっている。日曜日にはトンボ返りしているだけに、それだけ特別な逆遠征だという事もよく判る。この動きはチョッと注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●出世レースの予感●

関東地方で梅雨明けが発表された今週から暑い暑い新潟競馬が開幕。

福島よりも輸送がスムーズに運ぶことで輸送時間が短くなり関西馬が多く遠征。

そうなると必然的に全体のレベルが上がるので、新馬戦や1000万以上の上級条件の勝ち馬は出世コースに乗ることが多い。

今回は重賞レースではなく1000万条件に注目したい。

土曜日に行われる古町特別には高い素質を持った3歳馬が3頭も出走。

アストラエンブレム、サトノキングダム、ノガロでそれぞれの父がダイワメジャー、ディープインパクト、キングカメハメハと現代競馬の主流血統馬ばかり。

鞍上もデムーロ、戸崎、蛯名騎手とそれぞれリーディング上位陣を確保。

NHKマイルCを目指していたアストラエンブレムはニュージーランドTの敗戦でGⅠ戦線を諦めて成長を促すために放牧。

ダービーを目指していたサトノキングダムは体調が整わずに、結果、トライアルレースも使えないまま春は全休。約半年ぶりとなる今回が復帰戦で選んだ条件は中距離ではなくマイル路線。

クラシック路線に乗り遅れたノガロはマイル路線に矛先を向けた途端、これまでの詰めの甘さを払しょくする瞬発力で勝利。

1000万条件で上位争い常連の古馬相手を差し置いて3歳勢が上位人気を独占しそうな状況。

ここを勝った馬の次走は新潟最終に行われる1600万条件の長岡Sが最有力。

そのままポンポンと勝ち上がればモーリスのように、秋には重賞への挑戦、そしてマイルCSも夢ではない。

ここが出世レースだったとなってもおかしくないほどの馬たちが揃っており、1000万条件とはいえ見逃してはならない。


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