うまスクエア

第557回＆第558回

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【関西事情通のちょっとイイ？話】

●この人馬も侮れない！●

今週はお盆休みを控えた週末、重賞はサマーマイルシリーズ第２戦関屋記念が行われる。少頭数だった昨年に比べ、今年はフルゲートの18頭揃い白熱した争いが見られそうだ。

そんな中、関西ジョッキーも7人が参戦、中京記念最先着のピークトラムに乗る小牧太騎手、３着ケントオーの和田騎手、タガノエトワールの酒井学騎手も含み前走に続き騎乗、これはもちろん色気があるからこその遠征。さらにミルコとルメールもそれぞれ社台・ノーザンに乗り当然有力だ。残る２人は少し事情が違う。まずダノンリバティの松若騎手、彼に関しては前走時にお伝えした通り、その前走時は実情としては降ろされた形だった。しかし、武豊騎手の騎手停止で、急遽再び手綱を取るチャンスが回ってきた。聞けば、本来は小倉で騎乗が決まっていたところを、全てキャンセルしてここに挑んで来ているらしい。急遽巡ってきた名誉挽回の機会、当然力の入るところ。彼の渾身騎乗も注目なのだが、残る１人の、北村友一騎手もまた侮れない存在。

手綱を取るマジェスティハーツもまた、森一馬騎手の代打で回ってきた騎乗。この厩舎の管理馬には前からそこそこ乗っているが、今年は結果もある程度出ているため巡ってきたようだ。前走は爪を負傷してまったく競馬にならなかったが、前々走の鳴尾記念では、往年の決め手を繰り出し、衰えは無い事を証明した。また、右回りはモタれ方が強いが、左回りはかなりマシ、そして全くのテン乗りになる鞍上なら、変な先入観は無く乗れるだろう。そもそも昨年の２着馬、驚く快走があってもいいだろう。前述6人も注目だが、この馬も侮ってはいけない。


【関西事情通のちょっとイイ？話】

●マジックが起こる？●

お盆休みを控え、夏競馬もいよいよ佳境を迎える。その夏をより白熱したモノ、そして忘れられない驚愕の夏にしてくれるかも知れない人物が訪れる。そう、「マジック・マン」「マジック・ジョー」とも呼ばれるジョアン・モレイラ騎手だ。

昨夏、WASJ参戦時にも当コーナーでは「日本ではまだ馴染みが無いが、乗れると評判になったパートン以上」とお伝えしていたが、その期待通りの大活躍、WASJ優勝のみならず、土日で７勝の固め打ち、この一週間だけで関係者を虜にし、その名を記憶に残した。

そして今年、ディフェンディングチャンピオンでもあり、WASJへの参戦は早い内から囁かれ、関係者の間でも「モレイラは来るのか？」「短期免許は取るのか？」と噂になっていた。そして、来る事が決まった途端、当然の如く騎乗依頼が殺到、もちろん有力馬揃いで、その依頼も「勝ってください！」と言う依頼が多いそうだ。土曜日は9頭、日曜日は10頭騎乗、実は本来、もう少し鞍数を絞りたいところもあるようなのだが、それでも依頼を受けているのは、それだけ勝てる可能性が高いからこそ。

昨年は一週間で7勝とは言え、馴染みが無い中でもありラインナップはそれ程でもなかった。今年は前述通り、認められてからのラインナップ、その質から考えれば、昨年以上の活躍も十分ある。そう、もしかすると、天才であり日本競馬の至宝、武豊騎手の持つ記録、１日8勝（ワンデーエイト）に並ぶ、若しくは超えることもあるかも知れない。そんな事が起こればまさに「マジック」だ。とにかく楽しみでならない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●マイネルと言えば柴田大騎手●

マイネル軍団の主戦の座についてからすでに５年以上。

今年は先週までの時点で３６勝を挙げて関東リーディングは５位。

自身最速のペースで勝ち星を挙げている柴田大騎手が土曜日の札幌競馬へ遠征。

お目当てはコスモス賞に出走するマイネルザウバア。

豪快なマクリで福島の新馬戦を圧勝。人気に応える強い競馬だった。

この後は札幌２歳Ｓも視野に入っており、柴田大騎手は当然札幌遠征を予定。

コスモス賞を勝てば札幌２歳Ｓの主役候補もそうだが、朝日杯ＦＳなど、クラシックに直結するレースへの出走が確実になる大事なステップレース。

札幌組対福島組、どちらのレベルがより高いのか。今後のためにも見逃せない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ルメールとモレイラ●

今週から『マジックマン』の異名を持つモレイラ騎手が札幌で３週間の短期免許を取得。

昨年はWSJSでのわずか１週間だけの騎乗だったが、土日で７勝を挙げて鮮烈な日本デビュー。

その後の活躍は言うまでもなく、ワールドクラスのトップジョッキーだ。

今週の騎乗予定馬はモレイラ人気もあるだろうが、ほとんどが１番人気か２番人気に推されそうな有力候補ばかり。特に身元引き受け調教師となっている堀厩舎は全面的なバックアップ態勢。

美浦トレセンの滞在は１０頭未満で、そのほとんどが函館・札幌へ。この３週間で堀＆モレイラコンビが攻勢をかけてくるので注目しておくべきだ。



ルメール騎手は土日で新潟へ遠征。

できれば涼しい札幌をメインに騎乗したいということで、新潟遠征は今週のみ。

今週のみということを聞いた社台ファーム、ノーザンファーム、そして東西のトップ厩舎がルメール騎手に多くの有力馬を依頼。

土日で１４頭の騎乗予定になっている中でノーザンファーム生産が７頭、社台ファーム生産が３頭、計１０頭という明らかにルメール騎手のために用意したというようなラインナップばかり。

東京同様に広い新潟コースは馬の力どおりに決着することが多く、そこのルメール騎手の腕があれば、まさに『鬼に金棒』状態。

今週の札幌と新潟はモレイラ対ルメールの勝ち星競争になるかもしれない！？