採れたて!トレセン情報

第559回&第560回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●豪華な顔触れの裏で…●

今週日曜日は、夏競馬の中でも最も大きなレースである札幌記念が行われる。昨年の年度代表馬であるモーリスを始め、牝馬ながらも牡馬の一線級と渡り合っているヌーヴォレコルト、昨年の2着馬ヒットザターゲット、同3着ダービーフィズ、同4着ヤマカツエースなどメンバーも粒揃いで今年も見応えある興味深い一戦となっている。

そして同時開催の小倉では重賞北九州記念、昨年のサマースプリント女王ベルカントが、連覇へ向けてどんな競馬をするのか、やはり注目の一戦。

そんな盛り上がる重賞の裏で、注目度合いの低い新潟メインのNST賞だが、少し面白い話がある。ビリオネアとワディ、2頭出しとなる野中厩舎。実はビリオネアに関しては、今週の木曜日に佐賀競馬場で行われた交流重賞・サマーチャンピオンへの出走を目論んでいた。1週前までは補欠一番手、それが繰り上がって出走可能な状況になったにも関わらず、2頭出しになるにも関わらず、敢えてここへ使って来た。

その理由には、佐賀までの輸送よりは新潟の方がかなりマシなこと、そして何よりコーナー4つで1周りする佐賀の1400mよりも、ワンターンの新潟1200mの方がコース的にもこの馬に合うということのようだ。鞍上にもリーディングを直走る戸崎騎手を確保している辺りにも勝負度合いを感じるというモノ。実績的にはワディの方が上だが、敢えてこのビリオネアの方に注目してみたい。



【美浦の『聞き屋』の囁き】

●巡ってきたチャンスを生かせるのは…●

モレイラ騎手とのコンビで断然の人気に支持されるであろう札幌記念のモーリス。

その札幌記念で大きなチャンスが巡ってきたのがヌーヴォレコルトの吉田隼騎手とロジチャリスの丸山騎手。

ヌーヴォレコルトは武豊騎手が騎乗予定だったが、先々週の騎乗停止処分のため鞍上が空白に。

ヌーヴォレコルト陣営は東西のリーディング上位騎手に打診をしたようだが、騎乗依頼の多いリーディング上位騎手が簡単に予定を変更することができずに鞍上の調整が難航。

結論としては札幌で騎乗しており、なおかつ札幌記念に騎乗予定馬がいない騎手の中から選ぶしか選択肢がないという状況になり、以前1度騎乗して勝ち星を挙げている吉田隼騎手に決定。

ロジチャリスはといえば、三浦騎手が騎乗する予定だったが、先週の落馬による負傷で乗り替わり。

ヌーヴォレコルト同様に札幌で騎乗している騎手の中からということで丸山騎手へ。

実績・人気ともに現役トップクラスのモーリスは別格として、それ以外のメンバーはそれほど大きな差はない。

となれば、どの馬にもチャンスがあるということ。

札幌記念はGⅠにもっとも近い格の高いGⅡとして知られており、実際にこれまでの勝ち馬もGⅠ級ばかり。

この大きなチャンスを生かすことができれば馬だけではなく、吉田隼・丸山騎手ともに秋への飛躍となることは間違いないはずだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●札幌記念の前座?●

今週は夏のGIとも言える札幌記念が行われる週末。その北海道シリーズも残り1開催6日間となり、いよいよ終盤に差し掛かってきた。その北海道シリーズ締めの重賞は札幌2歳S、その2歳Sへ向けて注目の一戦が、札幌記念当日に行われる。第9Rのクローバー賞だ。

中央からは未勝利馬を含む2頭のみ、ほかは全て地方馬とあって、一見注目度は低そうだが、一部のマスメディアでの報道もある通り、マイネル軍団の総帥・岡田氏の秘蔵っ子と言えるトラストはとにかく注目の1頭。相手のレベルに?はあれど、デビューからの川崎の2戦はともに調教の様なレースで圧勝、いよいよ中央の舞台にお目見えとなる。札幌2歳Sを目指すならば、本来であれば先週のコスモス賞の方が距離も同じでローテーション的にも丁度良いはずなのだが、敢えてこのクローバー賞に挑んで来ている。

その大きな理由は、先週のコスモス賞に出走の場合、馬房の関係で札幌2歳Sまでに一旦川崎に戻さなくてはならないのだが、このクローバー賞に出走の場合は札幌2歳Sまで札幌競馬場に滞在可能、それが決め手となったようだ。短期間での札幌⇒川崎の往復は2歳の若駒には酷というもの、それが回避できるとなれば当然の選択だろう。

さらに言えば、今週の追い日でも、追い切り前には2人引きで現れるほど気性的にかなり前向き、一気に距離を1800mに延ばすよりも、まずは1500mという距離から徐々に延ばして行くほうが得策でもあるだろう。

既にイギリスダービーへの登録を済ませており、総帥の期待度も相当なものと窺える。札幌記念の前座の様なレースだが、もしかすると将来の大物が出現する可能性を秘める一戦、是非注目して頂きたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●夏は減量騎手が成長する?!●

函館・札幌の北海道シリーズでは坂井騎手が勝ち星を量産して大活躍。

今週の札幌記念ではレッドリヴェールに騎乗するほどまでに各関係者の信頼を集めている。

一方、福島・新潟では木幡初・木幡巧騎手の兄弟に野中騎手も加わり毎週のように勝ち星を挙げ騎乗依頼が激増。

木幡初騎手はフランスで行われた若手騎手限定の国際レースに騎乗後は毎週勝っており、今週から3キロ減ではなく2キロ減。

弟の木幡巧騎手は3月デビューでありながらすでに23勝。特別レースも2勝しており存在感は増す一方。

関東では三浦騎手以来となるデビュー年度30勝以上はこのまま順調なら達成が濃厚。

野中騎手は兄弟子に丸山騎手、弟弟子に藤田菜騎手がいる根本厩舎の次男的存在。

これまでは丸山・藤田菜騎手の陰に隠れていたが、夏競馬に入ってからメキメキと成長。

ここまで7勝を挙げて特別レースでも勝利。騎乗数も昨年の倍以上となっており、さらに目立つ存在になることは間違いなし。

リーディング上位のベテランたちとの差はまだまだ大きいが、それでも若手も一歩ずつその差を縮めているところ。

馬券で悩んだ時に減量の若手を一考してみる価値はありそうだ。


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