採れたて!トレセン情報

第563回&第564回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●北の夏、最後のメインは…●

6月に開幕した函館6週、札幌6週の北海道シリーズもいよいよ明日が最終日。毎年のことだが、この北の最終日は何か切なく寂しい。やはり「また来年!」という挨拶がそう思わせるのだろう。ただ競馬が今週で終わるわけでは無い。この最終日のメインレース丹頂Sには、この秋の飛躍が楽しみな好素質馬も出走する。

札幌最終週の3歳以上オープン芝2600mという長丁場、独特のコースでもあり、そのコース相性は重要なファクター、そう考えると札幌日経オープン上位組にまず目が行くが、2クラス下のレースとは言え、同コースの阿寒湖特別を勝ったカフジプリンスは非常に気になる存在。下のクラスとは言え、古馬と初めての対戦ながら問題にしない圧勝劇、そのコース適性の差もあるだろうが、素質の高さも見せつけた。思い起こせば、休む前の新緑賞でも、好メンバー相手に綺麗に抜け出し快勝、この時点でオープン馬の資格はあった。

長距離戦好走の3歳馬、この後は菊花賞という舞台を睨んでいるのは当然、前走手綱を取っていた福永騎手も相当な感触を持っていたそうだ。本来であればここでも騎乗する予定だったが、ハンデが51キロとなってしまい乗れず、仕方なくほかのジョッキーに譲った形。その代打に指名されたのは菱田騎手、しかしただ一回だけの代打と言うわけでは無い。それは、福永騎手には菊花賞戦線を歩む予定のレインボーラインというお手馬も存在するからだ。まだ確定しているワケでは無いものの、菱田騎手もここで好レースが出来れば菊花賞で騎乗できる目も出てくる。そういう意味でも、この一回の騎乗は非常に重要、力が入るところだろう。

阿寒湖特別と言えば、その後菊花賞を制したマンハッタンカフェや、秋華賞・エリザベス女王杯を連勝したファインモーション、古くはステイゴールドも制した出世レース、このカフジプリンスも、秋を賑わせてくれる可能性は十分あるだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●大混戦のサマーシリーズ●

サマー2000シリーズの第5戦、そして最終戦となる新潟記念。

荒れるハンデ戦は58キロから53キロとその差は5キロ。

サマー2000シリーズで優勝の可能性が残っているのはアルバートドック、エキストラエンド、クランモンタナ、ダコール、ベルーフ、マイネルミラノの6頭。

七夕賞を勝っているアルバートドック、小倉記念を勝っているクランモンタナ、函館記念を勝っているマイネルミラノは勝てば文句なしのシリーズ優勝。

負けても上位入線なら優勝の可能性は大きい。

残りのエキストラエンド、ダコール、ベルーフは勝利が絶対条件で、プラス上記の3頭が上位入線とならないことと優勝への条件は多く、そして厳しいが可能性は残っている。

シリーズ優勝の関係者にはボーナスとして2000万が手に入るので、厩舎としても勝ちにはこだわっているが、それ以上に騎手も賞金以外のボーナスがあるとなればどうにかしたいところだろう。

名誉と勝利とボーナスを手にするのはどの陣営なのか。日本一長い追い比べは見逃せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●逆転リーディングへ!●

いよいよ今週は夏競馬もラスト、北海道シリーズの札幌、そして夏の小倉・新潟も最終週を迎える。

それぞれのリーディングジョッキー争いもかなり熾烈。札幌は、わずか3週間の短期免許で17勝、しかも先週はJRAタイ記録の騎乗機会7連勝という離れ業をやってのけたJ・モレイラ騎手が現在トップ、2位にはC・ルメール騎手の13勝、その差は4勝だが2着の差で逆転するには5勝が必要な状況。ただライバルが帰国しているのでルメールにしてみれば戦いやすいだろう。今週も土日で20鞍に騎乗、もちろん有力馬が多くその騎乗振りは注目。

新潟は、戸崎騎手が13勝でトップ、2位はミルコで1勝差の12勝、2着の差も僅か2つとあってかなり熾烈な争い。戸崎騎手は土日20鞍、ミルコは16鞍、同レースで騎乗することも多いこの二人の争いは見モノ、恐らく馬券対象にも多く絡んでくると思われやはり注目。

小倉は、浜中騎手が14勝でトップ、2位は12勝の川田騎手。2着はともに9回と同数で、純粋な勝ち星の勝負になりそう。ただ、浜中騎手は土曜日は札幌2歳S騎乗のため札幌、小倉は日曜の1日(9鞍)だけ、一方、川田騎手は土日小倉で計19鞍に騎乗、トップを獲るためにも、まずは土曜日のうちに追いつき、追い越しておきたいところだろう。日曜日の直接対決も楽しみだが、まずはその土曜日にどれだけ稼ぐか注目。

夏の終わりの最終週、まずは馬では無く鞍上に注目して馬券を買ってみても良さそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ひっそりと復帰2週目です●

先週の新潟競馬で約4ヵ月ぶりに、ひっそりと復帰を果たした北村宏騎手。

土日で5鞍に騎乗して最高着順は3着。勝利こそならなかったが、不安があった膝の状態は問題がなかったとのこと。

今週も土日で5鞍に騎乗する予定。

騎乗しているのは藤沢和厩舎がメインで、ほかは藤沢和ラインか、理解のある厩舎だけ。

理解とはどういうことかというと、復帰には医者の許可を得ているし自身でも体と相談してのことだが、調教で何頭もの追い切りに騎乗することと、実戦の競馬で1頭に騎乗することでは膝への負担の程度は全然違う。

そこで、万が一、競馬開催中にまた痛みが再発した場合、多くの関係者に迷惑をかけるにしても、北村宏騎手のラインと理解のある厩舎なら、再発を踏まえての騎乗依頼なのでかける迷惑の程度はマシ。

膝という騎手としては生命線的な部分なので、北村宏騎手も復帰にはかなり慎重だったようだし、かなりの期間をリハビリに費やしての復帰。

今年で36歳となった北村宏騎手。全国リーディングトップの戸崎騎手と同じ年齢。

中堅からベテランと呼ばれるポジションもそろそろ。

騎手としてあと10何年と乗っていくためのスローペースな復帰。

北村宏騎手の全開の騎乗と、勝利はそろそろかもしれない。


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