採れたて!トレセン情報

第578回&第579回

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【美浦の『聞き屋』の囁き】

●不安はなにもない●

ダービー馬マカヒキは不在だが、3歳牡馬3強のうちの2強が順調に夏を越して、充実の秋を迎えて再び対戦。セントライト記念も神戸新聞杯も2着馬とはクビ差の決着だったが、ディーマジェスティとサトノダイヤモンドともに貫録を示す着差以上の内容で快勝。

この2頭が断然の中心であることは間違いない。

近い関係者に「不安はなにもない」と話しているのがディーマジェスティの蛯名騎手。

すでに知っている方も多いと思うが、ダービーの時は中間で熱発しており、けっして順調ではなかった。

もちろん、この手の話はレースが終わってから出てくることが多いが、ディーマジェスティの場合はマスコミ関係者に漏れており、回避の可能性もゼロではない、と噂が広まっていたほど。

そこから回復して、結果ダービーは3着。

能力の高さは十分示したわけだが、一度状態が悪くなってからの回復というわけで、やはり順調度では他と比べて劣っていた点は否めない。

その点、この夏は順調で、セントライト記念の時は「春とは比べ物にならないぐらい状態がいい」と蛯名騎手は自信満々のコメント。

この中間も順調そのもので、その自信は揺るぎのないものとなっており「不安はなにもない」というコメントを近い関係者に残しているとのこと。

2冠を狙うディーマジェスティか、最後の1冠は譲れないサトノダイヤモンドか。

牡馬クラシックの最後を飾る菊花賞。

ここからジャパンカップ、有馬記念と続いているので一瞬たりとも目が離せない戦いになる。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●最後の1冠は譲れない!●

今週日曜日は、牡馬3冠最終戦の菊花賞が行われる。今年は、春の2冠皐月賞・日本ダービーの上位入線馬が全く同じという珍しい決着だったが、それだけ上位が抜けた存在だったという事を示している。中でもその上位3頭は、着順こそ違えど皐月もダービーも同じ、これが「3強」と言われる所以でもある。その3強の中で、唯一無冠のサトノダイヤモンドは、皐月賞では直線の不利、日本ダービーでは落鉄と、どうにも運に恵まれなかった。あと僅かなところで届かなかったクラシック、最後の1冠に懸ける思いは当然強い。

秋の始動戦となった前走の神戸新聞杯、一見、何事も無い勝利に見えるが実はそうでは無い。日本ダービーを落鉄しながら激走したため、爪のケアはゆっくり、ジックリと調整され、神戸新聞杯の時には通常よりも長めの追い切りが一本足りない状態だった。それでも、直線では楽に先頭に立ち、馬も鞍上も勝ったと思い緩めかけたところで、出し抜け気味に内からミッキーロケットが猛追、脚色では抜かされかけたものの、そこから再加速して抜かせずゴール。着差はクビと僅差だったが「アノ差はどこまで行っても、広がることはあっても縮まることは無い!」という走りだった。何より、その追い不足の状態で再加速し勝ち切った事が「やはりこの馬は凄い!」と認めるところ、ゆえに「ただの勝利」では無い。

一度使って当然上積みは十分、母は長距離で実績があるものの母父が短距離志向、そこだけは判らないところはあるものの、陣営は「折り合いはつくしスタミナも十分ある。体型もステイヤーだし長距離もこなしてくれるはず」と、未知の距離でも自信は持っている。3強と言われた今年の世代、このサトノダイヤモンド以外の2頭は既にタイトルホルダー、最後の1冠は譲れないところだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●既存勢力対新興勢力●

マイルCSへのトライアルレースという位置づけの富士Sだが、フルゲートを大きく割る11頭立て。

来週、京都で行われるスワンSはフルゲート18頭立てで行われる想定になっており、その差は歴然。

富士Sに出走する中でGⅠ勝ち馬はイスラボニータとダノンプラチナの2頭だけ。

イスラボニータは約2年以上勝ち星から見放されており、ダノンプラチナは昨年の富士S以降まだ勝っていない状況。

富士Sに出走予定の11頭の中で、現時点でマイルCSへの賞金ボーダーラインを上回っているのはフルーキーとロードクエストの2頭のみ。

つまり、残りの9頭は1着になって優先出走権を獲得するか、2着になって賞金ボーダーラインを上回るしかないという、かなり厳しい状況ではある。

今年の中京記念を勝っているガリバルディと関屋記念を勝っているヤングマンパワーの賞金でボーダーラインをクリアできないように、今年のマイルCSは賞金ボーダーラインが高い。

それだけ出走馬のレベルが高いという見方もできるが、既存勢力が強く新興勢力が入り込む余地が少ないという見方もできる。

ちなみにここで言う既存勢力とは、ミッキーアイル、ダノンシャーク、フィエロ、スノードラゴン、クラレント、サトノアラジンなどなど。

11頭立てと少頭数で行われるが、新興勢力となりうる3歳・4歳世代がどこまで古豪相手に戦えるのか。

マイルCSの勢力図をはかるためにも見逃せないレースになる。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●勝たなければ!?●

今週は京都でクラシック3冠最終戦のGI菊花賞、そして東京では土曜日にマイルCSのトライアル富士Sが行われる。美浦版での既報通り、今年は賞金ボーダーが高いと言われているマイルCS、この後の天皇賞・秋、スワンSが終わって見ないとわからないものの、この富士Sに出走するイスラボニータでさえ参戦が叶わない可能性もあるほどの様だ。

そのイスラボニータは、昨年のマイルCSで1番人気に推されたほど、結果は3着でもマイル戦線の主役級の存在。ただ勝ち星が2年前のセントライト記念以降ないこと、さらに天皇賞・秋で2回、マイルCSで1回、GIで計3回も3着しているものの、賞金加算できる2着には至っておらず、仕方ない側面もあるにはある。レイティング上位で拾われる可能性はあるが、この富士Sできっちり勝って優先権を獲得して駒を進めたい、陣営はそう思っているはずだ。

その一方、このイスラボニータのオーナーは社台RH。最近は社台系やノーザン系で、新馬戦から使い分けしている様に、なるべく同じレースで当たらない様に路線を歩んでいる。先週府中牝馬Sを勝ったクイーンズリングは社台Fの生産馬でイスラボニータと同じ社台系、そのクイーンズリングはまだエリザベス女王杯とマイルCSの両睨みだが、イスラボニータがマイルCSに出走できる様なら、恐らくエリ女の方に回るだろう。そしてこれがオーナーサイドの理想と思われる。その為にもここは何としても勝ちたいところ。

約2年振りの勝利を掴めるか、注目してみたい。


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