採れたて!トレセン情報

第590回&第591回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●だから注目!●

今週から師走競馬、12月は毎週GIが開催される。今週は中京競馬場でチャンピオンズCが行われる。地方交流を含み国内最多のGI10勝馬ホッコータルマエが直前に回避したものの、中央・地方を含みGI馬5頭顔を揃え、またラニ・ゴールドドリームと言った活きのイイ3歳馬も参戦し見応え十分のレースにはなった。

そんな中、前走の武蔵野S当時にもこのコーナーで取り上げたゴールドドリーム、当時の内容を引用すると


『結果的にタイセイスターリーに乗るため騎乗できないが、代打騎乗するのがミルコ・デムーロ騎手、ここに川田騎手サイドの「手放したくない」という思いが隠されている。というのは、JRAのHPにもある通り、先日からミルコのエージェントは川田騎手と同じ井上氏になっている。そう、同じエージェントだからこそ、戻そうと思えば戻せる可能性があり、またそのままミルコでもOK。これが他のジョッキーの手に渡ると、もし勝たれてしまうと戻って来る可能性は低くなる。そう、ここで「勝つ可能性が高い」と睨んでいる証でもある。』


結果的には、タイセイスターリーは8着に敗れ川田騎手自身は残念な結果だったものの、「手放したくない」という思いが隠されていたゴールドドリームは2着を確保し賞金加算、無事GIの舞台に出走する事が出来た。

ここで、再び川田騎手に戻っても良いところなのだが、実際はミルコの連続騎乗となった。その理由は…


実は川田騎手には、この日の阪神でも「手放したくない」馬がいた。その馬は、まだ新馬を勝ったばかりのサトノアーサーだ。

ノーザンF生産のディープインパクト産駒、セレクトセールでは2億円を超える高額取引馬、デビュー戦となった前走でも単勝1.1倍の圧倒的支持を受けていた。ただレースでは、何とか1着同着という形で格好は付けたものの、随所にズブさを見せなかなかエンジンが掛からず課題は残した。しかし、この中間は別馬の様に良くなっているという話。ケイコの行きっぷりからして全然違い抜群の動きをしている様で、管理する池江師も「クラシック路線を狙っていける!」と期待を寄せているそうだ。


目の前のGIで勝ち負け出来る馬、そして先の話とは言え来年のクラシック戦線を睨む素質ある2歳馬、川田騎手にしてみれば、まさに体が2つ欲しいところだろう。最終的に騎乗を決めているこのサトノアーサーはもちろん注目、そして再び同じエージェントによりミルコが手綱を取るゴールドドリームも改めて注目と言えるかも知れない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●チャンピオンズC、その2●

その1で書いたようにノンコノユメを降ろされたルメール騎手だが、リーディング首位争い中のトップジョッキーともなれば、転んでもタダでは起き上がらないもの。

ノンコノユメ乗り替わりの情報がトレセンに流れたと同時ぐらいにコパノリッキーの騎乗依頼があったらしく、ルメール騎手は即決。

その煽りを受けたのが田辺騎手で再びコパノリッキーをクビになってしまったうえ、タガノトネールが故障。

不運が続いてはいたが、そこはやはり関東リーディング3位の実力があるジョッキー。

中谷騎手で決まっていたブライトラインだが、あっさりと覆って田辺騎手へ乗り替わり。

騎乗しないことには勝てないだけに、こちらも転んでもタダでは起き上がらない『持っている』騎手と言えるだろう。他では、マイルCSの浜中騎手の騎乗停止によって鞍上が未定だったロワジャルダンは横山典騎手へ。

多くの騎手に断られてなかなか鞍上が決まらなかったモンドクラッセは丸山騎手へ。

ノンコノユメの乗り替わりから始まった玉突き的な乗り替わり。

もっとも得をするのはどのコンビなのか。勝敗同様に注目しても面白いかもしれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●またまた新たな外国人騎手が来日!●

ジャパンカップが終わり今週から師走競馬、今年の競馬も残り少なくなってきた。

そのジャパンカップでは、外国馬の参戦が3頭のみという寂しい国際レースになってしまったものの、日本を主戦場としているミルコ・ルメール両外国人騎手を始め、短期免許を取得して日本で騎乗するジョッキーは絶え間なく来日し、騎手の方は普段から国際色濃い競馬が行われている。

この師走競馬でも、既にA.シュタルケ、M.バルザローナ、A.アッゼニ騎手が年末有馬記念の日まで、そして今週までR.ムーア騎手が騎乗している。

そして今週から、また新たな外国人が短期免許を取得し日本で騎乗する。今回が初めての来日となるヴァンサン・シュミノー騎手。まだ若干23歳、リーディング的にも目立つ成績では無いが、障害競走でキャリアをスタートさせ、フランスのトップ厩舎である名門アンドレ・ファーブル師の御眼鏡に叶い、昨年はそのアンドレ・ファーブル師の管理するニューベイで仏ダービーを制覇、その後アメリカ・サラトガでもフリントシャーでGI制覇、今年もムーラン・ド・ロンシャン賞を勝つなど、現時点での実績も十分なものだが、これからさらに大きな活躍が期待される若手ジョッキーだ。

身元引き受け調教師である池江師も「乗れる」という評価をしており、初日の土曜日には中京で使う管理馬3頭全てに騎乗させている。

中でも注目は、メインの重賞金鯱賞で騎乗するサトノノブレスだろう。前走はGI天皇賞とあって10着に敗れたものの、2走前はGⅡオールカマーでゴールドアクターの2着、まだまだ衰えているところは無い。しかも今回は、この金鯱賞で昨年3着、一昨年も2着、さらに重賞中日新聞杯も制し、過去重賞で3回走って1・2・3着と相性のいい中京コース、期待は十分にある。

実は前走手綱を取っていたA.シュタルケ騎手が「次はイイ」という感触を掴んでいた事実もある。

初めての来日で初めてレースで騎乗するこの土曜日、その初日から重賞制覇にチャンスが十分にあると言っていいだろう。「もっている」ジョッキーなら恐らく好結果を出してくれるのだろう。その「もっている」のか「いない」のか、それを見極めるにも注目と言えそうだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●チャンピオンズC、その1●

もともとの特別登録がフルゲート16頭に対して17頭だけだったチャンピオンズC。

有力候補だったホッコータルマエとタガノトネールが故障による引退でフルゲート割れの15頭立てに。

その中で関東馬は4頭だけだが、最有力候補のノンコノユメにはムーア騎手が騎乗。

昨年の春からルメール騎手がずっと主戦を務めてきたが、今回はルメール騎手をクビにしてムーア騎手を選択。ノンコノユメを管理する加藤征厩舎とルメール騎手はほぼ主戦と言ってもいい深い関係だっただけに、今回は勝負にこだわった非情の采配と言えるだろう。

取材で分かったことだが、この乗り替わりの手配は前走のJBCより以前にムーア騎手への打診があったらしい。対して他陣営からの依頼があった中でムーア騎手が選択したのもノンコノユメというわけだ。

日本の競馬を研究し尽くしているムーア騎手の手綱捌きで、勝ち切れないノンコノユメがどう変わるのか。

ムーア騎手は今週で帰国予定なので世界一の技術が見れるのもここがラスト。見逃し厳禁!


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