採れたて!トレセン情報

第602回&第603回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この馬も注目すべき1頭!●

あいにくな天気予報となった今週末、特に関西圏の競馬は開催自体が危ぶまれているものの、組まれている重賞・日経新春杯は、是が非でも開催して欲しいと思えるほどの好メンバー。特に、ミッキーロケットを始めレッドエルディスト、カフジプリンス、そして新星シャケトラと明け4歳世代の走りは今後を占う注目の一戦だろう。

そんな明け4歳馬に注目が集まる中、受けて立つ側にある古株陣営にも、意外と好感触な馬が存在する。しかもその馬は、昨年の勝ち馬、そう、レーヴミストラルだ。

昨年は、名伯楽の松田博資厩舎ラストイヤーでの重賞勝利、まさに勝負の出走だったのだろう。その後京都記念、そして転厩後の春の天皇賞でも大敗を喫してしまった。やはり疲れもあったようだ。

その後、ゆっくり休ませて疲れを抜き、復帰はここまで掛かってしまったものの、その休養効果で「良い頃の走りが見られる。眼つきもギラギラする様になった」との事。少なくとも、昨年の春の天皇賞の時よりも間違いなくデキはいいようだ。

鞍上は、予定していた川田騎手が先週の怪我で乗れなくなってしまい、その代役にはなんとまたもミルコ、先週のペルシアンナイトもそうだが、何かと結果的に有力馬の手綱を取っている辺りが今のミルコ。先週は馬場の巧拙の差と直線でスムーズさを欠いたこともあって3着に敗れてしまったが、馬券対象内を外すイメージは余りない。

このレースも、ミルコのここ一番の騎乗があれば、斤量は背負うものの連覇の可能性も十分あるだろう。明け4歳馬に注目は集まるが、この馬も間違いなく注目すべきの1頭だ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●出世レースで注目は!●

京都では日経新春杯、そして中山では、皐月賞と同じ舞台の3歳重賞京成杯が行われるが、もうひとつ、クラシックを占う重要なレースが今週日曜日には組まれている。京都の準メイン紅梅Sだ。

昨年の優勝馬は、ジュエラーとともに牝馬クラシック戦線のトップを担ったシンハライト、一昨年の勝ち馬コンテッサトゥーレは桜花賞3着、4年前の勝ち馬レッドオーヴァルは同2着、それ以前にもローブデコルテやスイープトウショウ、牝馬3冠馬スティルインラブなどを輩出している超出世レースだ。

今年は9頭と少頭数にはなったが、それでも注目の一戦に変わりは無い。

そんな中で、まだ未勝利戦を勝ったばかりだが、この紅梅Sと同じ京都の自己条件白梅賞、さらに中山の菜の花賞にも特別登録のあったカウントオンイットは注目したい1頭だ。そもそもホエールキャプチャの全妹、その血統も然ることながら馬っぷりも良くデビュー当時から期待は高かった。ただそのデビュー戦は、今ひとつ集中しない走りでハミを取らず、フワフワした走りで、途中でやめてしまった様な競馬で4着に敗れてしまった。

しかし、2戦目で早くもブリンカーを着用、その効果はテキメンで一変、あっさり快勝した。前述通り、今週は自己条件の白梅賞、さらに中山の菜の花賞にも特別登録していたこの馬、最終的に格上挑戦となる紅梅Sを選んだのは、もちろん相手関係などもあるが、何より「勝って賞金加算すればクラシックのローテが組みやすくなる」という事。やはり繊細な若駒牝馬、早い内に確実に出走できる賞金を獲得してゆったり仕上げていきたいところ。歴代の勝ち馬がクラシックで好走しているのも、そこにあるのだろう。まさにここが勝負と言える。その証に、今週金曜日の馬場入り時、今回手綱を取る浜中騎手を跨らせ、ふつうのところ(キャンター)で感触をつかませていた。

少頭数ながら牝馬クラシック戦線を占う一戦、このカウントオンイットには注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●2頭出しは人気薄から●

葉牡丹賞とホープフルSの再戦ムードとなった京成杯。

2勝馬はアダムバローズだけでマイネルスフェーンは重賞の2着があり実績で上位。

残りはすべて1勝馬で実質的には500万特別戦の様相。

ここで注目したいのは堀厩舎の2頭。サーベラージュとバリングラ。

ともに人気の中心ではなさそうだが、堀厩舎の2頭出し自体がまず珍しいし、バリングラは年明け初日5日の競馬を使っており中9日での競馬でほぼ連闘のようなもの。

2頭出し以上に連闘の方が珍しく一部では「勝負駆け」なのではという噂になるほど。

イチかバチかと慌てる時期でもない中で、こういったローテーションを選ぶにはなにかしらの理由があるだろうし、当然連闘でも大丈夫との判断があってのものだろう。

なんといっても昨年の最高勝率調教師と最多賞金獲得調教師の2冠を達成したトップトレーナー。

勝算と言わないまでも、意味があるはずの2頭出しと連闘と考えるのは深読みのしすぎだろうか!?

クラシックへ向けての戦いはすでに始まっている。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●勝負は条件戦●

フルゲート割れの15頭立てとなった今年の愛知杯。

荒れる牝馬限定戦のハンデ重賞として定着しており、半数の7頭が準オープン以下の格下馬という組み合わせ。トップハンデが55キロで最軽量が49キロ。その差は6キロあり荒れる要素が満載。

ただ、今回注目したいのは愛知杯ではなく、愛知杯での騎乗を予定していた田辺騎手について。

どういうことかと言うと、もともと田辺騎手は年末の時点でシュンドルボンでの愛知杯参戦を予定していた。

ところが年明けそうそうにシュンドルボンの体調が整わずに回避。

ただ、その時点で愛知杯以外の依頼も多数受けており、それらすべてを断って中山に戻るとなっても、その時点で余っている馬たちとなると質はグッと落ちる。

それらを踏まえて愛知杯の騎乗馬はなくても中京で騎乗することになったが、他陣営から愛知杯での依頼があれば騎乗する準備はできていたとのこと。

昨年の夏以降は54キロ以下の騎乗は避けてきた田辺騎手だが、今回に限り53キロでも騎乗できるようにスタンバイ。

ところが、オープン馬たちは主戦、もしくはすでに鞍上が決まっており、準オープン馬以下の馬たちとなるとハンデが52キロ以下ばかりで田辺騎手の思惑とは一致せず。

結果、他を探してはみたがメインレースでの騎乗馬はないままの中京遠征となったわけだ。

つまり、稼ぎどころは条件戦のみとなるわけで、有力馬たちは取りこぼせない、と意気込むはず。

狙いどころはメインレースではなく平場のレースになりそうだ。


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