採れたて!トレセン情報

第610回&第611回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●流れがある●

先週の京都メインきさらぎ賞で、スタート直後に落馬した福永騎手。最終レースでは元気に騎乗し勝利まで挙げたのだが、週が明けた月曜日に戦線離脱することが発表された。一応、クラシックまでには復帰する方針の様だが、今週、そして次週の騎乗予定も多くが決まっており、急な出来事でもあり動きもいろいろあった。

日曜日の京都記念では藤原英昭厩舎ガリバルディに騎乗予定だったが、代打は川田騎手となった。

この川田騎手も、年明け1月8日の競馬で落馬負傷し、約1ケ月ほど休養していた。その負傷のきっかけとなったのが新馬のマリアベーラだった。実はこの馬を管理していた牧田師が、そのお詫びの意味もあってか「復帰する時は乗って欲しい」と依頼していたのが、その牧田師が管理するロンドンタウンとアンドリエッテ。ロンドンタウンは見事交流重賞佐賀記念を制し、アンドリエッテは惜しくも4着に敗れたものの勝ち馬とはコンマ1秒差、良い競馬はした。牧田師としてもホッとしたところだろう。

川田騎手もこれで良い流れを掴めるかというところで、乗り馬のいなかった京都記念では騎乗機会が急遽舞い込んできた。この流れなら、相手は揃っているが、トップステーブルの藤原英昭厩舎の管理馬なだけに、ノーチャンスでは無いだろう。注目してみたい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●デビュー時から期待●

今週日曜日は、西では伝統の一戦、GⅡの京都記念、東では近5年で連対馬から皐月賞馬を4頭、GI馬を6頭も輩出している出世レースの共同通信杯が行われる。

クラシックを占う意味でも注目の共同通信杯、この時期になると「どの馬にどの鞍上が乗るのか?」と興味に事欠かないが、ジョッキー側からすれば、何が起こるか判らない競馬の世界、決めていた馬が怪我をして回避というケースも多々あるため、基本的にはまだまだ決めないもの。このレースでタイセイスターリーの手綱を取るルメールも、レイデオロの主戦、ムーヴザワールドに乗る戸崎騎手もスプリングSでGI馬サトノアレスの騎乗が決まっており、皐月賞で乗る馬はまだ判らないところだろう。

そのサトノアレスと言えば、GI朝日杯FSを制した時に騎乗していたのは四位騎手、この共同通信杯ではスワーヴリチャードに乗る。実はスプリングSでは、サトノアレスの騎乗依頼があった様なのだが、スワーヴリチャードがいるため断ったという話。

確かに、もともとワンチャンスでの騎乗依頼だったサトノアレス、対してスワーヴリチャードはデビューからずっと手綱を取り競馬を教えてきたお手馬、そういった義理もあるだろう。しかし、どうやら義理だけでは無く、GI馬サトノアレスと同等の能力を、このスワーヴリチャードには本気で感じているようだ。

前走の東スポ杯、仕掛けてから抜け出す瞬発力はクラシック候補のソレ、横綱競馬で仕掛けていたため結果は終い甘くなり2着に惜敗したものの、内容は勝ちに等しいものだった。その後、このレースまでの約2ヶ月間は、調教量を増やしシッカリ体力を付けパワーアップに成功したとの事。きっとあの瞬発力に持続力が増している事だろう。もちろん、四位騎手もレースで騎乗するのを楽しみにしているに違いない。

様々な経緯のあったこのレース、そんな中でも四位騎手が拘って騎乗するスワーヴリチャード、注目せざるを得ないだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●世界トップのムーア騎手来日●

今週からR・ムーア騎手が日本で騎乗。例年なら暮れの東京・中山開催の2カ月のみだが、今年は冬の東京にも参戦。もちろん、暮れも2カ月来日する予定だ。

日曜日の京都メインレースではダービー馬マカヒキに騎乗。

来週以降の騎乗予定馬ではダイヤモンドSでアルバート、フェブラリーSではモーニン。

再来週の中山記念ではリアルスティールと実力馬がめじろ押し。

今週の土曜日のメインレースのクイーンカップは斤量が54キロと決まっているため、体重規制で55キロ以上からとしているムーア騎手は騎乗できずに出番は午後からとなった。

準メインレースである銀蹄Sでは、もともと身元引き受け調教師である堀厩舎のサクラエンパイアに騎乗する予定だった。ところが、ハンデ戦のためサクラエンパイアの斤量が54キロとなってしまいムーア騎手は乗ることができなくなってしまった。

このハンデ発表は月曜日の夕方5時前後。その時点で他のすべての出走予定馬の鞍上も決定していた。

が、しかし、ムーア騎手は馬柱にあるようにハンデ56キロのイーグルフェザーに騎乗。

どういうことか調べてみると、イーグルフェザーは柴山騎手で決まっていたが、ムーア騎手の関係者が営業。

それを受けてあっという間に、ムーア騎手への乗り替わりが決まってしまったとのこと。

柴山騎手からすればたまったものではないが、予定が決まっていた馬をあっさり覆すことができてしまうあたりがムーア騎手のすごさの一端だろう。

人気馬に乗っているから勝てる可能性が高いわけだが、そもそも人気馬に乗れること、人気馬に乗せたいと思われることがトップジョッキーの証。

ムーア騎手は間違いなく世界トップクラス。その技術を目の前で見れることは、競馬の楽しみのひとつだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●女王候補が多数●

過去の勝ち馬にはホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、メジャーエンブレムなどGⅠ勝ち馬が多数。ほかにもGⅠには手が届かなかったが、重賞で勝ち負けした馬がずらりと揃っている出世レースのクイーンカップ。

今年は例年以上に質の高いメンバーが揃った。

阪神JF3着のレーヌミノル、ハイレベルの百日草特別を快勝したアドマイヤミヤビ、フェアリーS2着のアエロリット、アルテミスS2着のフローレスマジック。

阪神JFの1・2着ソウルスターリングとリスグラシューへの挑戦権を賭けた戦いと言えるぐらいのメンバー。

ただ、その中で1勝馬ではあるが、相当な期待をされている馬がいる。それがハナレイムーンだ。

素質馬が多くいる堀厩舎の中でも高い評価を受けており、ここまで大事に調整されてきた。

新馬戦の時は勝つことが前提で「いかに競馬を教えるかが大事」と言われていたほど。

その新馬戦で負かした3・4着馬はすぐに強い勝ち方で未勝利を卒業。

牝馬限定戦ではあったが、そのレベルは水準以上のもの。その中を鞭も使わずに楽勝した素質の高さは厩舎の評価のどおりだろう。

除外が4頭出たクイーンカップだが、その内の2頭は自己条件の500万へ再投票。残りの2頭は来週以降の自己条件への出走を予定。

ただ、ハナレイムーンの場合はもし除外となれば日曜日に行われる共同通信杯へと再投票するつもりだったとのこと。牡馬クラシック候補相手でも戦える自信があったということだろう。

重賞で実績を残してきた馬たちが実力を示すのか、新興勢力が台頭するのか。

桜花賞戦線がいよいよ賑わしくなってきた。


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