採れたて!トレセン情報

第618回&第619回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●2頭が居ないのなら…!●

今週日曜日、中山では荒れるハンデ重賞・中山牝馬Sが行われるが、阪神でも桜花賞へ向けて注目のトライアル・フィリーズレビューが行われる。

先週も少し触れたが、早くから阪神JFの1・2着、ソウルスターリングとリスグラシューの2頭が始動戦と発表されていたため、優先出走権3頭の内2頭が埋まり、残り1頭しか枠が無いに等しい状況だったチューリップ賞は避け、このフィリーズレビューに照準を合わせてきた陣営は多い。実際、出走頭数も12頭立てだったチューリップ賞とは一転してフルゲート18頭が揃った。賞金的にも余裕があるレーヌミノルは別格としてもほかは混戦模様。現時点での桜花賞の出走ボーダーは、2勝しただけでは抽選にもならない形相で、2勝馬でも何としても3着以内が欲しいところ。

そんな中、前走の阪神JFで見せ場なく大敗したことで評価が落ちているシグルーンに注目してみたい。

その前走は、この馬の行きっぷり良さが全く見られずテンから後方、そのまま伸びもなく14着の大敗を喫した。

しかし、その前走の中間の調整過程で、寝違いを起こすアクシデントがあったのも事実、直前の調教でも思いのほか動けず、行きっぷりの悪さを露呈する予兆はあった。さらにレース後にはキ甲を骨折していた事が判明、それで動けなかった可能性がある。

幸い、その骨折は極軽いもので、この中間の乗り込みは十分、本来の動きも戻って来ている。

そもそもが、恵まれたとは言え新馬戦では先週弥生賞を勝ったカデナを下し、2戦目のアルテミスSでも、リスグラシューとフローレスマジックには決め手で劣ったものの3着に粘り込んだ実績、しかも東京までの長距離輸送をこなしてのことで相当な評価はできる。ソウルスターリング、リスグラシューの2頭が居ないここなら、十分勝負になって良いだろう。人気を落としているが注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●引退に花を添えられるか、世代交代を告げられるか●

一口クラブに所属する牝馬は基本的に6歳3月で引退となる規約になっており、中山牝馬Sは毎年6歳牝馬たちの引退レースとなっている。

今年でいえばマジックタイム、サンソヴール、ウインリバティの3頭がこれに該当する。

1番人気が予想されるマジックタイムはGⅠには手が届かなかったが、これまで中山マイルで重賞を2勝。

ルメール騎手との相性も抜群で盤石の態勢での引退レースとなる。

勝ち逃げを阻止してヴィクトリアマイルへとつなげたいのが実力のある4歳勢の3頭、ビッシュ、フロンティアクイーン、パールコードだろう。

中でも色気があったのがフロンティアクイーン。

ビッシュとパールコードのハンデが55キロに対して、フロンティアクイーンは53キロ。

もちろん、実績が違うからのハンデ差ではあるが、フロンティアクイーンもオークス6着で、3着だったビッシュとの差は当時で0秒3差とごくわずか。

復帰初戦となった前走は自己条件で完勝。2着に負かしたワンブレスアウェイは次走で牡馬相手に楽勝。福島牝馬Sへと駒を進めて戸崎騎手が遠征予定。その後はヴィクトリアマイルを目指しており、その有力馬を力でねじ伏せたフロンティアクイーンの実力はやはり本物といえる。

引退予定、または復権を狙う古豪VSここから主役を狙う次世代の図式。

一足先に春の訪れを告げるのはどのコンビなのか。GⅠへのトライアルでもあり見逃せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●荒れるハンデ重賞●

今週は障害を合わせ4鞍の重賞が行われる。日曜日は東西で牝馬限定の重賞、阪神では先週のチューリップ賞に続く桜花賞トライアル・フィリーズレビュー、そして中山では5月のヴィクトリアマイルへ向けたステップレースとなる中山牝馬Sが行われる。

毎年波乱決着の多い荒れやすいハンデ重賞だが、今年も上は7歳から下は4歳まで、実績もGI勝ち馬から準オープンを勝ってきたばかりの馬まで、そして下は49キロから上は56キロのハンデ、波乱要素は非常に多い形相だ。

そんな波乱含みのレースで高配当を演出しそうな注目馬は…

前走ダート戦で最下位の大敗を喫し、輪をかけて人気の無いハピネスダンサーはチョッと面白い存在。

その前走は、本来は小倉大賞典から始動する予定が、賞金除外が濃厚となり、ダート適性を窺う意味も含めてアルデバランSを使った経緯があった。結果は、初ダートでいきなりの牡馬相手という事に加え、プラス18キロの馬体増も影響し最下位に敗れた。しかし、その予定していたレースを使えなかったことも含め明確な敗因があり、この大敗は度外視していい。しかも「脚元に負担を掛けず良い形でひと叩き出来た」と管理する高野師も前向きに捉えている。実際、その効果を感じているようで「良い頃の状態に戻って来た」との事。確実にデキは上向いているようだ。さらに鞍上、今西でも評判になるほど好調な内田博幸騎手を確保できた事は、師も「運がある」と話している。

ここ数戦は結果が出ていないものの、昨年でもこのレースでは53キロを背負ってコンマ2秒差の5着、その良い頃の状態に戻って来て今年はハンデ52キロで好調ジョッキーが鞍上、昨年以上の結果が出ても驚けないはずだ。人気は全く無いと思うが注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●ハイレベルなGⅡ●

昨年まで暮れの中京開催で行われていた金鯱賞だが、今年から春先のここへ移行。GⅠはと昇格した大阪杯の前哨戦としての位置づけとなり、勝ち馬には優先出走権が与えられる。

GⅠのトライアルということもあって、4歳から9歳までの豪華なメンバーが集結。

ここから大阪杯、ヴィクトリアマイル、安田記念、宝塚記念というGⅠへと続いていく大事な前哨戦。

このあとのはっきりとした予定が決まっていないと言われているのが、ヌーヴォレコルト、プロディガルサン、ルージュバックの3頭。

ヌーヴォレコルトは進退をかけた大事な一戦という話があり、たたき台と位置付けた中山記念から中一週での金鯱賞。どこまで巻き返すことができるのか。

プロディガルサンは前走の東京新聞杯で1年以上振りの連対で賞金を加算。

現時点の本賞金では大阪杯への出走順位は微妙で、安田記念となればもっと難しい。

春にGⅠ戦線で戦うためには、ここでも賞金加算ができる2着以上が絶対に必要。

クラシック候補と言われた素質馬の完全復活となるかどうか。

ルージュバックはこれまでに重賞を3勝しているが、GⅠはオークスの2着が最高。

金鯱賞の結果と内容次第で大阪杯へということらしく、もし結果が伴わなければGⅠは見送りということだろう。実力馬と一流騎手が集まった金鯱賞の重要度はかなり高いものになりそうだ。


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