採れたて!トレセン情報

第627回&第628回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●最もチャンスなのは!?●

いよいよ今週から3歳クラシックが開幕する。第一弾は牝馬による桜の女王決定戦。史上最強とも言われるフランケル産駒で、その父を彷彿させるような、ここまで4戦全勝のソウルスターリングがお目見えする。やはり前売りでは圧倒的1番人気に推されている。手綱を取るのは、デビューから乗り続けているクリストフ・ルメール、この馬の鞍上に最も相応しいジョッキーだろう。ただ、このルメールがこのレースまでに手綱を取り続けてきていた馬が、ソウルスターリング意外にも存在する。それは…

奇しくも隣の枠に入ったアドマイヤミヤビだ。

ハーツクライ産駒という事もあって、距離が延びて良いタイプに覗え、オークス有力候補と言われていた。それもあって、ルメールはデビューからずっと乗って来たのだろう。

それが、マイル戦だった前走のクイーンCで完勝した事で、ルメールの評価もさらに上がった様で「ミヤビにも乗りたい」と、言い出しているそうだ。さすがに全勝のGI馬を断るワケも無く、ミヤビには代打でミルコ・デム-ロ騎乗となった。

ところが、ここでもまた面白い出来事が起きた。トライアルのフィリーズ・レビューでミルコが手綱を取ったカラクレナイが見事な勝利を挙げ、レース後「桜花賞で乗りたい」とミルコは呟いたそうだ。これはアドマイヤミヤビに乗った事が無いからだとは思うが、興味深いコメントである。さらに、そのカラクレナイの手綱を取るのが、今、乗りに乗れていて、尚且ついい流れの中にいる田辺騎手。先日も、日経賞で浜中騎手の代打で騎乗したシャケトラを勝利に導き、結果、本番の天皇賞・春での騎乗も決まった。まさ一発のチャンスをモノにした事で得たさらなるチャンス、いい流れに乗っている。

ソウルスターリングとアドイマイヤミヤビ、この2頭が前売り1・2番人気、もちろん有力な2頭に間違い無いが、この2頭の鞍上の流れと、代打騎乗のチャンスを得たジョッキーを考えると、もしかすると最もチャンスなのは、実はカラクレナイなのかも知れない。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●1強なのか!?●

1強ムードとなった今年の桜花賞。

ソウルスターリングの強さについては見てのとおりとしか言いようがなく、いまさら強調するまでもないほど完成された強さがある。

それに迫れると評判になっているのがアドマイヤミヤビ、カラクレナイの2頭で、ソウルスターリングとまだ対決していない点で次点の評価。

関東馬の中でまだ未対決で実績を挙げているのがライジングリーズンとアエロリットの2頭。

まずライジングリーズン。

桜花賞に直結しないフェアリーSとアネモネではあるが、強気の強引な競馬で2連勝。

主戦の丸田騎手は「馬の力を信じて乗りました」と信頼感は相当なもの。

「これまでのレースを見てきて上位陣の強さは本物。ライジングリーズンも強い競馬をしてくれているが、対戦相手のレベルもあるのでどこまでやれるか、という気持ち。自分の競馬をするだけで、あとは前がやりあってくれることを期待して直線勝負に賭けたいです」と丸田騎手らしい控えめながらも前向きなコメント。

アエロリットの横山典騎手は一発を狙っているような口ぶりで「勝ち切れていないがマイラーとしての資質はかなり高い。アドマイヤミヤビを基準にするならアエロリットも十分やれることは前走で分かった。立ち回りの器用さがこの馬の武器。それを生かしたい」と虎視眈々と逆転を狙っている様子だった。

木曜日から降り続いている雨によってパンパンの良馬場は期待できそうもなく、稍重から重馬場が予想される。この天気と馬場はどの陣営にとっての恵みの雨となるのか。パワーも要求される今年の桜花賞は荒れるかも、しれない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●素質馬の宝庫からまたウィナーが!?●

いよいよ今週から3歳クラシックが開幕する。日曜日には桜花賞、史上最強とも言われるフランケル産駒で4戦全勝のソウルスターリングがお目見えするとあって盛り上がりも相当の様子。そんな今週末だが、土曜日にも注目3歳重賞が組まれている。NHKマイルCのトライアル、ニュージーランドTだ。

桜花賞組の動向にもよるものの、現時点で想定されている出走メンバーを考えると、例年なら500万勝ちの2勝馬、収得賞金900万でも抽選枠があるのだが、どうやら今年はボーダーが高く、900万では除外濃厚、ゆえにこのニュージーランドTに出走する900万組は、なんとしても優先出走権利は獲得しておきたいところ。

出走馬16頭中10頭がその900万組、中でも注目は、今年もクラシック候補を続々送り出し、次週の皐月賞にも管理馬2頭を出走させる池江泰寿厩舎のクライムメジャーだ

この馬のデビュー戦は7月の中京、1番人気に応え快勝したが、その2着はアドマイヤミヤビ。今年の世代の牝馬はレベルが高いと言われている中で、日曜日の桜花賞で上位人気に推される存在。2戦目のサウジアラビアRCにしても勝ち馬はその後に東スポ杯も勝つブレスジャーニーの3着、取りこぼしまたも3着だった自己条件のベゴニア賞でも勝ち馬は朝日杯FSを勝つサトノアレス、この時点でも世代上位の能力を示して来ていた。そして、休ませて体を大きく増やして出て来た前走が、如何にも成長を覗わせる快勝劇、新馬戦でアドマイヤミヤビを完封した素質馬がいよいよ軌道に乗ってきている。

鞍上は、デビューから4戦続けて騎乗してきたミルコは、社台系の所有馬でGIホースのクイーンズリングを断るワケにはいかず乗る事が出来なかったが、同じエージェントの川田騎手へスイッチする辺りにもこの馬の期待度が覗えるというもの。その川田騎手のNHKマイルCには同厩舎のミスエルテというお手馬がいるため、恐らくここ1回だけの代打騎乗。ゆえに一発勝負の勝ちに拘る騎乗になるはず。

池江泰寿厩舎は、毎年クラシック戦線を賑わす素質馬の宝庫。今年の3歳世代でもすでに重賞勝ち馬を3頭輩出しているが、ここでまた重賞勝ち馬を輩出する可能性は十分にあるだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●3強時代へ突入か●

今の関東は田辺・内田・戸崎騎手の3強と言ってもいいほど、この3騎手が抜けた存在となっている。

先週までの時点で35・34・33勝をそれぞれ挙げており、次は吉田隼騎手の20勝と倍近い差がある現状。

当然、有力馬もこの3騎手に集中しており、さらに勝ち星を量産できる態勢になっている。

今週の土曜日メインレース、ニュージーランドTでも有力馬がこの3騎手を巡っている。

タイムトリップは戸崎騎手から田辺騎手へ。

ランガディアは内田騎手から戸崎騎手へ。

タイセイスターリーはルメール騎手から内田騎手へ。

若手や中堅にチャンスが少ない現在の出走制度ではあるが、優勝劣敗・弱肉強食の勝負の世界であることを考えれば「持っている・勝てる」騎手が良い馬に乗ることは、ずっと以前から続いている当たり前のこと。

では、若手や中堅はどうやって成り上がるのか。

それも当たり前でリーディング上位騎手が乗らなかった評価の劣る馬で、評価以上の結果を残していくことに尽きる。

3強の牙城に迫れるコンビは現れるのか。それとま返り討ちにされるのか。GⅠへのトライアルは続く。


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