採れたて!トレセン情報

第663回&第664回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●土日新潟●

夏競馬も佳境、今週の重賞は昨日触れた札幌エルムSと、新潟で関屋記念が行われる。

サマーマイルシリーズの第2戦、第1戦の中京記念からの参戦は4頭のみだが、安田記念・ヴィクトリアマイル・NHKマイルCのマイルGIから3頭、このほか中京記念や七夕賞と言った2000mの重賞からの参戦もあり、多彩なメンバー構成で非常に面白いレースとなった。


そんな中で、異色の1200m、サマースプリントシリーズのCBC賞から臨戦してくるトーセンデュークはいろいろな意味で注目してみたい。

そのスプリント戦線からの臨戦も然ることながら、何と言ってもこの鞍上、近々オーストラリアへ修行に出る事が決まっている小崎騎手と言うのが興味深いところ。

8月24日から約4ヶ月、オーストラリアに修行に出る小崎騎手、同期には、同期の勝ち頭である松若騎手、そして先日重賞制覇を成し遂げた石川騎手がいる。

小崎騎手もデビュー前は期待の高い新人と囁かれていたものの、怪我で2度の長期戦線離脱があり、それもあってかまだ芽が出ていない。そう言う意味で、この修行はステップアップするための大切な遠征となるだろう。

その前に、国内の競馬でアピールしておきたいのは当然の事。大きなチャンスを貰ったこの関屋記念、もちろん力が入っている。

本来は札幌を主戦場としているところを、トーセンデュークの1週前追い切りに乗るため先週は栗東トレセンまで出向き、そして今週末の競馬を土日とも新潟で騎乗するのがその証。やはり馬場の感触、そして北海道とは気候の違う新潟に自らの体を慣らす意味もあるのだろう。


近走の成績と臨戦過程、そしてこの鞍上とあって、やはり前売りでは全く人気は無いが、その経緯を考えれば、注目したくなるのも当然だろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●暑さと乗り替わりに注意②●

フルゲート割れとなった今年の関屋記念だが、サマーマイルシリーズの結果にも大きく影響することもあり好メンバー揃った。

昨日の続きだが、負傷さえなければ田辺騎手は関屋記念ではダノンプラチナに騎乗予定だったらしい。そう、実はこれまですべてのレースで手綱を取ってきた蛯名騎手を一度降ろそうとする動きがあったらしい。水面下での動きだったので蛯名騎手の耳には乗り替わりの経緯は知られておらず、つまり、蛯名騎手は乗り替わる可能性があったことを知らないまま、これまでどおりお手馬としてダノンプラチナとレースに挑むことになるのだ。知らない方がいいことがある、といういい例かもしれない。


サマー2000シリーズからの転戦となるのがマルターズアポジーと武士沢騎手のコンビ。

2走前はGⅠだったので大敗は仕方ないのかもしれないが、前走の七夕賞は玉砕覚悟の逃げで玉砕。

1年振りとなるマイルへの距離短縮が吉と出るか、凶とでるか。

昨年の覇者ヤングマンパワーは近2走で騎乗している松岡騎手の予定だったが、田辺騎手同様に落馬負傷のため同期の石橋騎手へ乗り替わり。昨年は56キロで今年は57キロ。昨年は戸崎騎手で今年は初コンビの石橋騎手。

斤量、鞍上の違いがどう出るのか。

全国リーディングを独走中の戸崎騎手は今週、シャーガーカップへ出場するため英国へ。

3場開催で騎手が分散しているうえ、落馬負傷や騎乗停止が重なったところへ、リーディングジョッキーの不在となった今週の新潟競馬。

特に戸崎騎手が乗るはずだったであろう馬を見つけることができれば、勝利に近づく可能性は大きくなる。

チャンスを掴むのはどの騎手と馬なのか。見極めたいところだ。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●札幌の最注目は…●

北海道シリーズ札幌も3週目、次週には夏競馬のGIとも言える札幌記念が控えいよいよ佳境を迎える。

そんな札幌、福永騎手はまだ騎乗停止中、毎年夏は札幌を主戦場にしている松岡騎手は怪我で休養中、先週人気薄の穴馬で1勝2着3回と活躍した柴山騎手も今週はお休みと、主力ジョッキーが戦線離脱しているが、今週から休養中だった二人、三浦皇成騎手と松田大作騎手がこの札幌では復帰する。

特に、丁度1年前の落馬事故以来、1年振りに復帰する三浦騎手は、人気騎手でもあり、その復帰週に合わせて騎乗依頼が多くあったそうだ。ただ、さすがに1年振りのレースなので慎重にはなるところ、土曜5鞍、日曜7鞍の騎乗となった。土曜の復帰初戦、第1R終了後に復帰を祝う花束贈呈も行われるそうで、札幌競馬を盛り上げていって欲しいところ。

日曜の重賞エルムSではドリームキラリに騎乗する。ここ数戦は今ひとつの競馬が続いているが、まさに腕の見せ所だろう。

このエルムS、三浦騎手の復帰も注目だが、やはり最注目はテイエムジンソクだろう。管理する木原厩舎は2014年の中山牝馬Sフーラブライト以来の、そして鞍上の古川騎手も2014年の函館記念ラブイズブーシェ以来の重賞制覇のチャンスを迎えている。

春の京都、準オープンの東大路Sで復帰後3連勝、しかもその3戦とも4馬身・4馬身・5馬身の差をつける千切った圧勝劇を見せている。古川騎手曰く、「スピードに乗せてからの持続力が休む前とは違う」との事。それが千切って勝つ要因なのだろう。

今回は、ハナを主張する速い馬もいるが、控えても競馬が出来るタイプで心配なし。もちろん鞍上も「不安は無い」とそのテイエムジンソクの持つ能力と脚力に絶大な信頼を寄せている。

三浦騎手の復帰週の重賞騎乗も注目だが、騎手・厩舎ともに2014年以来の重賞制覇がかかるテイエムジンソクの走りには、より注目してみたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●暑さと乗り替わりに注意①●

フルゲート割れとなった今年の関屋記念だが、サマーマイルシリーズの結果にも大きく影響することもあり好メンバー揃った。

まずサマーマイルシリーズの初戦となる中京記念を制したウインガニオン。同型のマルターズアポジーやマイネルハニーがおり展開的には楽ではないが、関屋記念で2着以内ならマイルシリーズ優勝の可能性がかなり高くなるため、厩舎&騎手&オーナーの意気込みは相当なもののようだ。

クラリティスカイは2015年11月以来となる横山典騎手のコンビ。

近走は田辺騎手が主戦として手綱を取っていたが、現在は福島での落馬負傷の影響で休養中。

それがあったからの横山典騎手への乗り替わりだと思われがちだが、実際のところは、前走のエプソムC後すぐに横山典騎手へ騎乗依頼を打診しており、田辺騎手の負傷前から乗り替わりは決まっていたとのこと。

先日のクイーンSを勝ったアエロリットがいるものの、最近はお手馬らしい愛馬がいない状況が続いていた横山典騎手だが、ゴールドアクターや来週の札幌記念で騎乗予定のサウンズオブアースなど、有力馬の代打、としての役割が増えている気がする。

ここ一番で見せる騎乗は今もなお健在ということだろう。2年以上勝ち星から遠ざかっているクラリティスカイを勝利に導くことができるのか。

田辺騎手つながりで言えば…明日の②へ続く


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