採れたて!トレセン情報
第669回&第670回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●師への思い!●
いよいよ今年の夏競馬も最終日。日曜日は新潟で新潟記念、そして小倉では毎年夏の小倉の終わりを告げる重賞として定着している小倉2歳Sが行われる。
藤田菜七子騎手の参戦により、今年は報道の数も多い小倉2歳S、そんな藤田菜七子ニュースの裏で、闘志を燃やすジョッキーがいる。
今年はここまで、自己最高の80勝を上回る勢いの65勝を挙げ、キャリアハイは間違い無いと言われている和田竜二騎手。確かに、今までに無い勢いで勝ち星を挙げているのだが、本人は自分の数字以上に気に掛けていることがある。それは…
師匠である岩元調教師のJRA通算500勝達成!
先週までで494勝、来年2月で定年退職となる師匠に、なんとしてもJRA500勝を達成して欲しいという思いは強く、常に意識しているようだ。
この小倉2歳Sで手綱を取るのも、師匠の管理馬スーサンドン、もちろん力の入る一戦だ。
初戦は逃げて勝利を挙げたが、道中はずっと外に張る仕草、直線もフワフワした走りで、まだまだ能力を出し切っていない内容だった。和田騎手曰く「前に馬がいて目標があった方がもっと走る」という感触を持っており、チャンスは大きいと感じている。
実は、先週の小倉日経オープンに出走していたスーサンジョイの取材時、「ジョイもチャンスはあるけど、来週のドンの方がより自信がある」と、先週の時点で今週のこのレースを非常に楽しみにしていた。
キャリアの浅い馬ばかりで比較は難しいが、抜けた馬も見当たらず混戦ムード。そんな中なら、師匠への思いを乗せるスーサンドンを狙ってみたくなる。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●混戦の小倉2歳Sならチャンスあり●
藤田菜七子騎手の小倉参戦でより注目されることとなった小倉2歳S。
今年はすでに9勝を挙げており2桁勝利は時間の問題となっている。週中も精力的に地方交流競走に参加して腕を磨き関係者の評判も上昇ムード。
キャリアの浅い2歳戦ならのチャンスがありそうだ。
藤田騎手で盛り上がっている小倉2歳Sだが、もう1頭忘れてはいけいない馬がいる。
それは嘉藤騎手が騎乗するルリハリだ。
デビュー戦が好位の内から抜け出しての完勝。完成度の高さを披露した。
関東のトラックマンやマスコミ関係者は、人気はないが狙いはこちら、と藤田騎手の陰に隠れて人気にならないことを歓迎。
手綱を取る嘉藤騎手も、小倉までの直前輸送はかなりきついが、それさえ克服してくれれば楽しみはある、とコメント。
大勢のマスコミで盛り上がる藤田騎手側と、一部マスコミで盛り上がる嘉藤騎手側。どちらが勝ってもおもしろいことになりそうだ。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●ハイレベルな札幌新馬戦だったが…●
早いもので夏競馬も最終週、6月から開幕した北海道シリーズも函館6週間を経て札幌も6週目、最終週を迎える。
この北海道シリーズは、涼しい場所で行われる事もあり第3場開催ながら毎年メンバーレベルが高い。特に札幌開催は、秋競馬を見据えて期待馬が始動する事も多くよりハイレベルになる。2歳の新馬も然り、この札幌でデビュー勝ちした新馬には、初日の藤沢和雄厩舎タワーオブロンドンに始まり、2日目はレイデオロの全弟レイエンダほか、フラットレーやダノングレース、モーリスの全弟ルーカスなど、とにかく素質馬揃いのハイレベル、ジョッキー達の間でも「札幌はレベルが高い」「4・5着の馬でも函館でデビューできていれば勝っているのでは」と囁かれるほどだった。
今週土曜日には、その夏の北海道シリーズの2歳王者決定戦とも言える札幌2歳Sが行われる。ここでの対決があればより一層盛り上がるところ、残念ながら札幌で新馬勝ちした馬達は1頭も出走してこなかった。これは、来年のクラシックを見据えての行動に間違いなく、札幌のレベルが高かった証でもある。
という事で、全体的なレベルがやや低くなった今年の札幌2歳S、そんな中ならカレンシリエージョに注目したい。
新馬戦でクリノクーニングに敗れているものの、レース運びや競馬を見る限り「先々はカレンの方が走ってくるのでは…函館デビュー組ではこの馬が一番だろう」と言うのが、北海道シリーズ全てを見てきた関係者の総評。
デビュー地が東京・阪神・中京・新潟、そして道営門別と多彩だが、JRA北海道シリーズの2歳Sなだけに、札幌デビュー組が居ないここは、函館デビュー組に頑張ってもらいたいところ。その函館デビュー組みで一番という評価のカレンシリエージョ、その走りに期待したい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●勝利の方程式とは!?●
先週行われた新潟2歳S組を強い内容と見るか、平凡と見るかは別れるところだと思うが、今週札幌で行われる札幌2歳Sは間違いなくハイレベルの組み合わせ。
中でも注目したいのが話題のオルフェーヴル産駒ロックディスタウンだ。
単勝1.9倍という断然の人気を集めて、その人気どおりに圧巻のパフォーマンスで勝利。
上がり32秒5は新馬戦とすれば出色の数字で、古馬オープンクラスでもそう見れるものではない。
通常のローテーションなら新潟2歳Sへ向かうところだが、わざわざ輸送して札幌へ。
これは新馬戦で騎乗したルメール騎手に合わせたもので、先週の新潟2歳Sの時は札幌でワールドオールスター戦が行われており、ルメール騎手は当然札幌で参加。
新潟2歳Sへ出走すれば勝ち負けになるが、できれば鞍上を変えたくない、ということで輸送のリスクを背負っても札幌へとなったらしい。
また、ルメール騎手には札幌2歳Sで騎乗予定だった先約ファストアプローチがいたが、ロックディスタウンが札幌へとなってから、すぐにファストアプローチをキャンセル。
藤沢和厩舎の先約の依頼を断るのだから、ロックディスタウンへの期待はかなり大きいということだろう。
ルメール騎手のために予定を合わせた厩舎サイド、プラス、自分の感覚を信じて先約を断って騎乗するルメール騎手イコール勝利は近い、ということになるのかも、しれない。
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