採れたて!トレセン情報

第685回&第686回

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【関西事情通のちょっとイイ話】

●自信を持っている!●

今週日曜日は、クラシック最終戦の菊花賞が行われる。出走全馬が未経験の3000mという未知の距離、また台風接近の影響で極悪馬場でのレースが予想されている。

そんな未知でタフなレースだが、池江厩舎の管理馬アルアインは、皐月賞馬で厩舎の大将格という事もあるのだが、それ以上に勝ち負けする自信を持っている。


前走のセントライト記念は、本番は次ということで当然前哨戦の仕上げ。また、レースでは勝ち馬ピッタリとマークされたこともあって2着に敗れ、一般的評価も下がってきている。しかし、正攻法の競馬で、あくまで前哨戦とすれば決して悪くない内容、そこまで評価を下げる必要は無い。

今回は、当然ひと叩きの効果は歴然、キッチリ上積みを感じさせる動きをしている。

距離に関しても、前走手綱を取ったルメールは「大丈夫」と自信を持っている。そもそも春当時からお伝えしている通り、この馬の心肺機能が非常に強く、厩舎サイドも距離に関しては全く心配していない。


もうひとつの課題である道悪。これに関しても、千両賞、そして不利があって負けたとはいえシンザン記念の時も苦にせず走れている。これは、物理的なことはもちろん、なにより精神的なタフさがあり、それが伸びに繋がっている。

厩舎的には「負けようが無いくらいの自信がある」というほどかなり自信を持っている。世間の評価は下がっているが、逆に注目度合いは増していると言ってもいいだろう。

皐月賞・菊花賞の変則2冠を奪取する可能性は十分にあるようだ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●義兄弟コンビ●

秋華賞で1番人気の支持を集めたアエロリットは7着に敗退。

「これからの馬」といつもどおり言葉少なだった横山典騎手だが、にじみ出る悔しさは隠し切れていなかった。

その横山典騎手と菊沢調教師のコンビで先週に続きGⅠへ挑むのがミッキースワロー。

今年最後のクラシック、菊花賞だ。

トライアルレース、セントライト記念では皐月賞馬アルアインをまったく寄せ付けずに完勝したことで一気に注目度がアップ。当然、菊花賞で上位人気の支持を集めることになるはず。

ミッキースワローの戦績は5着以下なしの6戦3勝なのだが、実はこの馬、デビュー戦直後の時点から、美浦の関係者の中では「重賞級」と騒がれていたのだ。

周りがおどろいたというのが、新馬戦での上がり34秒3という数字以上の豪脚。

先頭から10馬身以上離れた最後方から進んで直線は大外へ。勢いがつきすぎたためバランスを崩してブレーキ。そこからさらに外へ。最後はテレビ画面に映らないところから一気に差を詰めて3馬身差の5着。

まさに負けて強しの内容。新馬戦では勝ち馬よりも騒がれていたほど。

続く未勝利戦は順当勝ちして、500万特別では福島ではめったにお目にかかれない上がり33秒9をマークして差し切り。

重賞初挑戦となった京都新聞杯では、これまでにない積極策と早めに動く策が裏目に出て5着に惜敗。

古馬相手となった福島のいわき特別では、直線だけの競馬で上がり33秒7をマーク。

この時3着に敗れているが、鞍上の菊沢騎手は差し切ったと勘違いしてレース後にガッツポーズ。

実際、とんでもない勢いだったわけだが、鞍上が差し切ったと勘違いしてしまうほどの脚を披露。

こう言ってはなんだが、2年目の若手騎手でこれだけ走る馬が、大ベテランに乗り替われば重賞に手が届くのも、ある意味では当然なのかもしれない。

秋華賞の借りは菊花賞で即、返す。関東勢の大将格として再び義兄弟で戦いに挑む。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●混とんとしたマイル路線●

フルゲートを大きく割った今年の富士S。

マイル路線では新興勢力の台頭が少なく古馬勢は昨年からあまり変わっていない顔ぶればかり。

3歳勢のサトノアレス、ペルシアンナイト、レッドアンシェルあたりに期待がかかるが、今回取り上げたいのは前走の京成杯AHが重賞初制覇となった5歳馬グランシルク。

これまで重賞に9度挑戦して2着が2回、3着が2回とあと一歩届かなかったが、テン乗りとなった田辺騎手のコンビで10度目の挑戦にして待ちに待った勝利を手に入れた。

2015年のNHKマイルCでは1番人気に支持されたほどの素質馬が5歳秋にして、ようやくGⅠの舞台へ戻ってこれる態勢が整い、勢いそのままに重賞連勝となるかが見どころのひとつ。

実は田辺騎手には富士Sでロゴタイプが先約でスタンバイしており、その影響でグランシルクは来週の京都で行われるスワンSへと回る予定だった。

ところが、先週ロゴタイプが負傷のため富士Sを回避、放牧となったことを受けてグランシルクは予定を前倒し。

もともと田辺騎手は富士SとマイルCSとセットでロゴタイプを予定していたが、それがそのままグランシルクとのセットに変更。

この予定の前倒しが結果にどう影響するかは分からないが、予定を変更させれるぐらい田辺騎手には影響力があるということは分かった。

いまや関東リーディング上位の常連で大舞台に強いと関係者からの信頼も厚い。

重賞連勝となればGⅠ制覇へ向けての気運も一気に高まる。

閉塞感のあるマイル路線の主役候補となれるのか。注目したい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今度は勝ち負け出来る状態●

いよいよ今週は牡馬クラシック最終戦、菊花賞が行われる。日本ダービーの上位3頭が出走しないこともあってかなり混戦ムード。

混戦いえば、土曜日の東京で行われる富士Sも、今年はフルゲートに満たない15頭立てながら、3歳馬の参戦もあり意外と混戦ムードを漂わせている。

その3歳馬からは、GI馬のサトノアレスを筆頭に、皐月賞2着のペルシアンナイトなど計4頭が参戦。対する古馬勢は、GI馬はイスラボニータだけだが、先日の京成杯AHを制したグランシルク、同2着のガリバルディ、昨年の世代でトップクラスのエアスピネルなど多彩。ただ、その大概は次走マイルチャンピオンシップが本番、賞金的にも余裕があり、また鞍上もそのまま連続騎乗するとみられ、前哨戦のここはステップレースという意味合いは比較的つよい。

そんな中だからこそ、GⅡ勝ちはあるものの、その実績は昨春のもので今の収得賞金のままでは出走できるか危うい立場のクルーガーには注目してみたい。

昨春のマイラーズC、ダノンシャークやクラレント、フィエロなどまずまずメンバーの揃っていたレースだったが、このクルーガーは直線もの凄い脚を見せ差し切り勝ちを演じ、安田記念の有力候補に名乗りを挙げた。しかしその後骨折が判明し休養を余儀なくされた。

一年ぶりの復帰戦となった前走のマイラーズC、昨年の脚は影を潜め、全く見せ場なく10着に大敗した。丸一年ぶりでは仕方の無いところはあるが、結果的には状態が本物でなかったようだ。

そこからまた休養に入り、今度は良くなるタイミングまで待って戻し、ここを目標に仕上げられてきた。その状態に関してはかなり自信を持っていて、本番でも人気しそうな馬たちが相手でも「このメンバーに入っても勝ち負けできるくらいの状態にある」と、管理する高野師は強気。高野師と言えば冷静に分析する人で、決して根拠の無い自信では無い。

収得賞金に余裕のある有力馬がステップレースであるココ、人気を考えても注目してみたくなる存在だ。


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