採れたて!トレセン情報
第704回&第705回
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【関西事情通のちょっとイイ?話】
●再び高配当を演出!?●
いよいよ今年も有馬記念を迎える。3歳で昨年の有馬記念を制したファン投票2位サトノダイヤモンドや、同世代のダービー馬でファン投票6位のマカヒキ、ファン投票4位の今年のダービー馬レイデオロ、同7位の菊花賞馬キセキ、そして一昨年の覇者で昨年3着、今年の宝塚記念で2着の、グランプリでの好走が目立つゴールドアクターなど、ファン投票ベスト10中6頭が出走しないものの、グランプリで4連続ファン投票第1位のキタサンブラックを筆頭に、今年の宝塚記念を制しファン投票3位のサトノクラウン、同5位で先日のジャパンCを制したシュヴァルグラン他、まずまずメンバーの揃った有馬記念となった。
世間の目は、引退レースとなるキタサンブラックが有終を飾るのか、その1点に注目が集まっているようだが、この場では馬券という意味で注目馬を挙げておきたい。
前走のジャパンCで6着に敗れたこともあって、また人気を落としているレインボーライン。3歳時のアーリントンC以来勝利から遠ざかっている事もあり、より人気を落としているのだろう。
確かに、勝ち切れないイメージは拭えないものの、前走でも負けたとは言え、道中から位置取りが悪く4コーナーでは最後方、そこから6着なら良く走った方だろう。実際、レイデオロと並ぶメンバー中最速の上がり34秒6を繰り出している。
前々走の天皇賞・秋ではキタサンブラック・サトノクラウンに続く3着、馬場の影響はあったにしろ4着には5馬身の差が着いている。
春の宝塚記念でも5着入線、昨年は菊花賞ではサトノダイヤモンドの2着、札幌記念でも2着モーリスとクビ差の3着、勝ち切れなくとも一線級相手、ましてやスターホース相手でもヒケを取らないレースはしている。
キタサンブラックが1枠2番という好枠を引いた事で恐らく主導権を取るが、対するほかの有力馬はみな外国人騎手が鞍上、緩いレースにはならず厳しい展開もありうる。となれば、待機策となるレインボーラインに再び出番があってもいいはず。
小回りでトリッキーな中山コースだが、鞍上岩田騎手は小回り競馬は出身の園田競馬でなれたもの。実際に東京より中山の方が成績は良く、過去3年の同舞台での勝率・複勝率はメンバー中、No.1のハイアベレージ。その鞍上の腕もあれば、より一発の可能性はあるのでは無いだろうか…是非再び高配当を演出して欲しい。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●冬の風物詩・有馬記念●
1年を締めくくるレースとしてもっとも盛り上がる有馬記念が今年はクリスマス・イブの24日に開催。
またキタサンブラックの引退レースとしても注目を集めている。
ここで注目したいのはサトノクラウンとルージュバックの乗り替わりについて。
もともとサトノクラウンは天皇賞はM・デムーロ騎手、JCと有馬記念はムーア騎手の予定だったが、JCはムーア騎手が主戦を務めるオブライエン厩舎の管理馬を優先せざるをえなかったので、M・デムーロ騎手がシュヴァルグランを断って騎乗。そのシュヴァルグランでJCを制したのがボウマン騎手で、ムーア騎手とM・デムーロ騎手がそれぞれ予定どおりに騎乗できていればJC制覇はなかったかもしれないわけで、この巡り会わせのタイミングは「持っている」騎手ならではかもしれない。
M・デムーロ騎手は早い時期から有馬記念でスワーヴリチャードとのコンビが決まっていたこともあり、サトノクラウンはすんなりとムーア騎手へと手綱が戻り、シュヴァルグランはそのままボウマン騎手とコンビ継続。
ルージュバックはといえば、オールカマーを北村宏騎手で制したわけだが、エリザベス女王杯ではあっさりとムーア騎手へ乗り替わり。オールカマーのあと、一度も北村宏騎手サイドへ騎乗依頼がなかったようで、北村宏騎手は、ムーア騎手なら仕方ない、と諦めムードだったとのこと。
今回の有馬記念も外国人騎手が優先だったが、全員に予定馬が入っていたので、再び北村宏騎手のもとへと手綱が戻ってきたようだ。
外国人騎手ファーストの流れの中、数少ないチャンスを生かしても、それが次になかなかつながらない日本人騎手の現状ではあるが、それでも少ない手駒とチャンスで結果を出していくしかない。
中堅からベテランと差し掛かりつつある北村宏騎手の意地に期待したい。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●勢いある!●
今年の中央競馬も残り3日間となった。土曜日には阪神ですっかり年末恒例となった、関西圏での最後の重賞・阪神Cが行われる。
GⅡとは言え、距離が1400mという事もありマイラーとスプリンターの有力どころが集まり、また今年はダートのGI馬モーニンも参戦し、例年通り見応えあるレースとなっている。
そんな中で注目したいのは、この秋、平地重賞で既に10勝を挙げ怒濤の勢いで勝ち星を挙げている3歳世代、ここにも5頭が出走して来ているが、中でも桜花賞馬レーヌミノルは、乗っている鞍上も含め注目してみたい。
桜花賞を勝った後、やはり3歳牝馬には既定路線とも言える優駿牝馬オークス、そして秋はローズSから秋華賞へ出走したものの、本質的にはスプリントよりのマイラーと見られ、舞台設定が合わなかったことは確かだろう。
再びマイル戦となった前走は、古馬、しかも一線級の牡馬相手のGIの舞台、しかしここでしっかりの変わり身を見せ4着と見せ場を作った。
鞍上の和田騎手はここが初めての騎乗だったが、レース後の話では「上手く行き過ぎて負けたレース」と話していた。これは、なんの不利もなくスム-ズに走れたものの、結果的に決め手の差で負けたようなもので、ならばどこかで詰まって脚が溜まった方が良かったかも…という事のようだ。こういうニュアンスは、乗っている者にしか判らない事だが、初騎乗という事もあったのだろう。
連続騎乗となる今回は、その辺りも考慮して騎乗してくるだろう。まして舞台が、スプリント寄りのマイラーにとってはベストの距離に加え、GIを制している阪神コース、期待は高まるばかりだ。
鞍上の和田騎手も、今年はキャリアハイの活躍を見せ、とにかく勢いあるジョッキー。年間100勝に届くか届かないかの微妙なところだが、こういうところで勝つ様なら、その勢いで達成するかも知れない。
勢いある3歳世代+勢いあるジョッキー、レーヌミノル=和田騎手には目が離せないだろう。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●伝統のGⅡ●
GⅠとするには物足りないが、GⅡとしては豪華なメンバーが揃う阪神カップ。
過去を振り返ってもGⅠ級と呼ばれるメンバーが多数出走しておりハイレベルな戦いになっている。
今年も例に漏れず、そんなメンバーたちが集結。
イスラボニータはここが引退レース、エポワスはルメール騎手が乗れないのでボウマン騎手を確保。
キャンベルジュニアはムーア騎手に遠征を依頼しており変わり身を狙う。
2連勝中のアポロノシンザンを管理する鈴木伸調教師は強気で、ビップライブリーとは準オープンの時とはいえ1400mで完勝。そのビップライブリーがスワンSで4着、京阪杯で2着ならアポロノシンザンも十分戦える計算になるとコメント。
最近の騎乗馬は関西馬が多く、またその関西馬に騎乗するために関西遠征が多くなっている横山典騎手は須貝厩舎のシュウジに騎乗。
先週はターコイズSを昆厩舎のミスパンテールで勝利。
自分を乗せたいと思う厩舎の馬だけでいい、そこで勝つことが楽しい、と公言しているだけに、ミスパンテールでの勝利はひとしおだったようだ。
ここでの賞金加算は来春の高松宮記念、その先の安田記念へと続く大事な戦い。
来年へ向けての戦いは2歳勢だけではなく、古馬も始まっている。
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