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第710回&第711回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ハンデ戦なゆえに…●

正月3日間競馬も終わり、今週からは第3場開催の裏開催も始まり2018年も徐々に通常開催へ。

日曜日は、皐月賞と同じ舞台で行われる3歳重賞・京成杯、そして京都では、昔から真冬の1月に行われている伝統の日経新春杯、どちらもこの時期なゆえにそこまでメンバーは揃っていないものの、新興勢力が現われるか注目レースではある。


ハンデ戦の日経新春杯は、土曜の愛知杯と同様に軽量馬にはジョッキーの動きがあった。まず、昨日にもお伝えしているサンタフェチーフは、本来は愛知杯にミルコで使う予定が残念ながら除外、このレースでは既にミルコの騎乗予定馬が決まっていたため四位騎手に打診があったようだ。

同じく52キロのガンコ。久々の芝のレースとなった前走を快勝、1000万条件とは言え負かした相手は準オープンでも1番人気に推されている事実上オープン馬のラヴィエベール、ひと皮むけた雰囲気を醸し出し、格下と軽くは扱えない存在。実は前走手綱を取った藤岡佑騎手に打診はあったのだが、53キロ未満は乗れないため酒井学騎手に白羽の矢が立った。土曜日は重賞に騎乗馬は無いにも関わらず中京へ遠征し、結果きっちり勝利を上げて帰って来た仕事人、ここも注目の騎乗になりそうだ。


もう1頭、同じく52キロのカラビナもジョッキー起用には右往左往あり、結局幸騎手が減量して乗る事になったようだ。

幸騎手と言えば、夏場は52キロでも乗るものの、減量の難しい冬場は基本的に断っている。ゆえに今回騎乗するというのは異例中の異例。そう、昨年も真冬のこの時期、唯一1頭だけ52キロの斤量に騎乗した。愛知杯のプリメラアスールだ。結果は9着に敗れたものの、2番人気に推されていたように期待は高かった。

今回のカラビナは人気薄だが、実は厩舎サイドは「昨秋から完全にひと皮むけた!」「ハンデ戦だし勝つまではどうかもいい勝負はできる」と手応えを掴んでいる。その真相を幸騎手も聞き、ゆえに減量してまで騎乗するのだろう。

雪予報で馬場が悪くなるのも好材料、中止にはならず是非開催して頂きたい。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●今年はシルク!?●

今年の競馬は新たな記録とともにスタートした。

その記録は3日間連続で同じ騎手と同じオーナーで重賞を3連勝というもの。

まず中山金杯をセダブリランテス、フェアリーSをプリモシーン、シンザン記念をアーモンドアイ。

その鞍上はすべて戸崎騎手で、オーナーはシルクレーシング。

しかもすべてが関東馬でのもので、人気も1番人気、2番人気、1番人気と人気に応えたもの。

戸崎騎手の手腕もさることながら、同一オーナーでこれだけの素質馬が揃っていることが驚異的。

今週も日経新春杯に有力候補のモンドインテロを送り込み、しかもその鞍上はルメール騎手。

勢いのある馬とオーナーにリーディングジョッキーとなれば鬼に金棒状態。

また、モンドインテロはセダブリランテスを管理する手塚厩舎で実績と勢いは十分。

シルクレーシングが5日間で重賞4勝という大記録を作ることができるのかどうか。目が離せない。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●ことの経緯は…●

正月3日間競馬も終わり、今週からは第3場開催の裏開催も始まり2018年も徐々に通常開催へ。

今週は、日曜日に京成杯と日経新春杯、そして前述裏開催、中京では土曜日に愛知杯が行われる。

施行時期や条件はいろいろと変わっているものの今回で55回を数える中京で行われる伝統の重賞レース。2004年からは牝馬限定戦となり、冬の荒れる牝馬限定のハンデ重賞として馴染み深くなってきている。

今年も上は56キロから下は50キロまで、上下6キロ差ある荒れそうな雰囲気を醸し出すメンバー構成となった。


そんな中で、ハンデ戦でもあることで鞍上起用という面でもいろいろな動きがあった。

最も注目すべきは、やはりミルコの参戦だろう。騎乗するのはタニノアーバンシーだが、実は当初の騎乗予定は違う馬で、タニノアーバンシーには松若騎手が乗る予定となっていた。


ではミルコが当初乗る予定だったのは…


実は前走のオリオンSでも手綱を取っていたサンタフェチーフで挑む予定があった。ただ、そもそもが格下の身でもあり賞金順で除外濃厚だった。そこで、ミルコに打診をしたのが、鞍上未定だったメイズオブオナーの陣営。この馬も条件馬の身だが、出走決定順位ではこちらが上位で出走が可能に。前走弟で勝ったこともあってかミルコに打診、結果、条件付で確保していた。その条件と言うのは、ハンデは減量しても51キロまでしか騎乗できないミルコ、そのハンデが51キロ以上であることが唯一の条件だった。しかしハンデが決まると…


なんとハンデは50キロ、騎乗できないことになってしまった。

困ったメイズオブオナーの陣営だったが、師とオーナーサイドが相談した結果、タニノアーバンシーの陣営と話し合い、松若騎手を起用することで落ち着いた。そう、空いたミルコはタニノアーバンシーの手綱を取ることになった。


一見すると判らない事の経緯、これが結果にどう関わってくるのか?ミルコと松若騎手、どちらが先着するのかも興味深い。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●職人技●

気難しい職人だが、その腕は確か。そんな評価がぴったりなのが横山典騎手ではないだろうか。

勝ち星こそここ数年は右肩下がりで減っており、昨年はデビューから4年目の1989年以来となる50勝を割り込む45勝だったが、それでもそのうちの5勝は重賞でうち1勝はGⅠも含まれている。

横山典騎手は昨年から騎乗仲介者をつけずに自身で騎乗馬の予定を管理するという、昔ながらのスタイルで先約を優先して、騎乗馬の選択を行うようになった。

その影響なのか、関西圏への遠征回数が格段に増えて、関東での騎乗数が減るという現象が起きている。

今週も土曜日の中山では2鞍だが、日曜日の京都では6頭に騎乗。

関東では義兄弟の菊沢厩舎の主戦だが、特に最近では昆厩舎や本田厩舎など関西の厩舎の主戦として京都・阪神問わずに遠征へ行くというスタイル。

このように西へ東へと遠征が続くと有力馬の連続騎乗が日程的に難しくなるので、当然勝ち星は落ちる。

ただ、この職人のすごいところは、勝率、連対率、3着内率という3つの数字が大きく下降することはなく、その技術の高さで率を維持しているところ。

日曜日メインの日経新春杯で騎乗するのはロードヴァンドールで、自ら昆調教師に距離延長を進言したとのこと。進言したからには結果を出すのが、職人たるもの。


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