採れたて!トレセン情報

第712回&第713回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●今度は注目!●

今年の競馬も3週目、早くも今年最初のGIフェブラリーSの足音が聞こえてくる。今週日曜の中京では、そのフェブラリーSの前哨戦となる東海Sが行われる。

この時期に移設されて6年目、勝ち馬から2頭の優勝馬を輩出している様に、本番を見据えて重要なトライアルとなっている。

今年の東海Sの主役は、今回と同じ舞台のGIチャンピオンズCで2着、当時57キロの斤量から今回は56キロとなるテイエムジンソクで間違いない。

その前走、ゴールドドリームの強烈な決め手に屈したものの、勝ちに行く完璧なレース運びで内容とすれば勝ちに等しいもの。ここでは力の違いを見せ付けて、次のGIの舞台に進んで欲しい馬でもある。


ただ、もしこの馬が軸で堅いとしても、問題は相手探し。一長一短あるメンバー構成でかなり難解だ。


そんな中で注目してみたいのは、前走のベテルギウスSで12着に大敗し評価が下がっているドラゴンバローズだ。

その前走は、単勝1.7倍の圧倒的1番人気に推されていたのだが、後方から後方で全く見せ場無く終わってしまった。

ただ、そのレース振りで分かる通り、こういう競馬をした馬は力を出し切っていない事が多く、疲れは残らないケースが多い。


2走前のシリウスSでは、完全に勝ちパターンながら終始外へ張っていて重賞制覇を寸前で逃してしまったのだが、右回りはどうしても外へ張っていくため乗り難しいところがあるようだ。
そこへいくと左回りの中京では全6戦中2勝2着3回と好成績、どうやら左回りならまともに走ってくれるようだ。

今回は鞍上も近走主戦の和田騎手に戻る。前走はヨヨギマックの先約で乗る事が出来なかったが、今回は早い段階で「東海S」と決まったためすぐに中京遠征を決めたという。


2走前で分かる通り、もういつ重賞を勝ってもおかしくない力はある馬、条件が好転する今回は、実は前走以上に注目すべき状況、しかし人気は逆という今回は、馬券的にも大きく注目できるのでは無いだろうか。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●義理か、新コンビか、悔しさか●

昨年の宝塚記念2着以降、疲れが抜けずにここまで復帰が延びたゴールドアクターがAJCCで再始動。

鞍上は吉田隼騎手でも横山典騎手でもなく武豊騎手。

まず、吉田隼騎手についての関係者の話では、もともと乗り替わりの予定は昨春の天皇賞・春と宝塚記念の2戦だけで、復帰はできなかったが昨秋以降は吉田隼騎手へ手綱が戻る予定だったとのこと。

ところが、宝塚記念の内容がオーナーの納得と満足のいくものだった、ということで、横山典騎手とのコンビ継続が決まっていた。つまり、吉田隼騎手との約束は反故にされたということになる。

口約束で成り立っている競馬業界では、このぐらいのことは反故とはいわない日常茶飯事の出来事。

一方、コンビ継続が決まっていた横山典騎手はというと、ゴールドアクターの復帰戦がはっきりと決まっていない状況で、メイン厩舎と言っても過言ではない菊沢厩舎のミッキースワローがAJCC参戦を先に表明。

その後、ゴールドアクターに復帰のメドが立ち横山典騎手へ依頼があったが、先約のミッキースワローを優先したい、ということで騎乗依頼をキャンセル。

その後、オーナーの希望で武豊騎手へと決定した、というのが今回の経緯のようだ。

もっとも損をしたのが吉田隼騎手で、得をしたのが中・長距離のお手馬候補を探していた武豊騎手、筋を通したのが横山典騎手ということになる。

シホウに騎乗する吉田隼騎手が悔しさを腫らすのか、義理を通した横山典騎手に流れが向くのか、新コンビとなる武豊騎手がこの春を賑わせるのか。

大阪杯、天皇賞、宝塚記念へと続く春のGⅠシリーズは始まっている。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●距離は同じでも違いは歴然!●

今年の競馬も早くも3週目を迎える。日曜日には今年最初のJRAGI・フェブラリーSの前哨戦であり、チャンピオンズCと同じ舞台で行われる東海Sが組まれているが、土曜日の阪神メイン・すばるSも、フェブラリーSとは無関係ではなく注目の一戦にはなる。

出走メンバー中、約半分の7頭が暮れのギャラクシーS組で、再戦ムードなのだが、そのギャラクシーSはハンデ戦、しかも前半3Fが34秒0、後半の3Fは37秒8と言う極端な後傾ラップ、1000m通過も58秒0というハイペースの競馬だった。その要因は、阪神での騎乗経験の少ないシュミノーが鞍上だったレッドゲルニカの存在にあるだろう。スタートはそれほど速くなかったものの、芝からダートに変わるところでは3番手につけ、しかも3コーナー手前ではもうハナに立つ勢いで乱ペースを助長、先行馬には相当苦しい競馬で中団以降の待機馬が上位を占めた。


今回のすばるSは別定戦、しかも坂の無い平坦京都コース、乱ペースを助長したシュミノーやレッドゲルニカの様な存在も無い。暮れのギャラクシーSとは距離は同じでも全く違うレースと言っていいだろう。故に、人気はその時の実績が見られるが、実際のところその成績は無視してもいいはずだ。


当時組の中で見直さなければいけないのは当然先行勢、中でもトップハンデを背負い、まして1番人気というマークされる立場でもあったコウエイエンブレムは、大きく巻き返してくる可能性は十分ある。

その舞台の違い、斤量差の違い、展開の違いも然る事ながら、枠も内を見ながらジワっと行ける大外枠、実際この馬は10番より外枠を引いた時には100%連対しているように、そういう競馬があっているのだろう。

鞍上の松山騎手も、この馬を優先に番組を決めているのだが、大敗後の連続騎乗なだけに、ここはなんとしても結果を残しておきたいところだろう。もちろん勝てれば「その先」も見えてくる。

前走は10着の大敗だが、如何にも大きく巻き返してくるパターン、特に注目してみたい1頭だ。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●中堅が盛り上げる!?●

今週の京都競馬は土日とも重賞がなく裏開催的な意味合いが強い。

その京都へ土曜日は津村騎手、日曜日は松岡騎手が参戦。

津村騎手のお目当ては10レースの若駒Sのマイハートビート。

前走のGⅠホープフルSで騎乗して今回もコンビ継続。先週の中山で行われた京成杯へ向かうプランもあったようだが、平坦の京都向き、という津村騎手の進言で今週へ。

ほとんどが1勝馬で芝で2勝しているのはマイハートビートだけ、というメンバー構成。

重賞では2着まで賞金加算できるが、オープン特別は1着だけ。1勝馬のどれかが勝てば本賞金1400万となり、例年どおりなら皐月賞への出走は可能。

2勝馬なら1900万となるのでダービーまでほぼ当確、となる大事な1戦。

松岡騎手のお目当ては日曜日9レースのウインヴォラーレ。

4戦連続で2着と、勝ち切れないまでも1000万では抜けた存在。

自分でこの馬を勝たせたい、ということで京都まだ遠征。

ウインヴォラーレはこれまで20戦して松岡騎手が手綱を取らなかった2戦は怪我によるものだし、これまで挙げている3勝すべてが松岡騎手でのもの。

コツコツと積み上げてきたものがあり、他の騎手へと手綱を譲りたくなかったのではないだろうか。

若手でもベテランでもない、中堅の奮起に期待したい。


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