採れたて!トレセン情報

第721回&第722回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●悲願にむけて!●

今年もいよいよJRAGIが開幕する。その第一弾はダートのGIフェブラリーS!

昨年も出走していた馬が丁度半分の8頭、既成勢力と新興勢力の戦いが繰り広げられる。前日段階での1番人気は、昨年の覇者で暮れのチャンピオンズCを勝ったゴールドドリーム、そして2番人気はチャンピオンズCで苦杯をなめたテイエムジンソクとなっている。ゴールドドリームの鞍上は現役世界NO1ジョッキーと誰もが認めるライアン・ムーア騎手。今回の来日はたったの2週間で、このレースのため、この馬のために来日したとも言えるのだろう。もちろん有力馬に間違いない。

ただトレセン内では、テイエムジンソクの手綱を取る古川騎手の方を応援する関係者は多い。

デビューから20年余り、既に40歳を過ぎベテランの域に達するものの、派手さは無く中堅のマイナージョッキーというキャラクターだった。しかしこのテイエムジンソクとコンビを組み快進撃を始めた昨春辺りから、周りの環境も少しずつ変化し、その昨年はキャリア・ハイの年間36勝を上げ、重賞もテイエムジンソクのみやこSに加え、メイショウスミトモでシリウスSも勝ち、初めて年間複数重賞勝利を挙げた。

人柄は良く、それでいて苦労した時期が長かっただけに応援する関係者が多いのだろう。

昨年の勢いをそのままに、今年は既に8勝をマークし、そして早くも重賞2勝。先日のきさらぎ賞では評判馬を相手に見事な逃げ切り勝ちを収めた。

そんな良い流れの中でも、勝負事は試練が待ち構える。大事なGI前週に、なんと騎乗停止処分の制裁を受けてしまう。こんなチャンスに万事休すか…誰もがそう思った事だろう。しかし、JRAの発表通り「出馬投票までに2日間の不服申立て期間が満了しないため…」、騎乗停止の制裁の始期は来週からとなり、今週の騎乗には事なきを得た。


GI、まして勝ち負け出来る有力馬に騎乗ともなれば、その前週は安全に騎乗しそうなもの。しかし、そんな臆病風に吹かれず積極的な騎乗をし、結果は制裁を受けたものの、そのレースでは勝利を上げた。この前向きさもまた勝負事には必要な事。そして何より、もし通常開催で同じ事が起こっていればアウトだっただけに、順延となったこの雪は、天を味方に付けたとも言えるだろう。



勝負事には運も必要。

馬の力は十分、そして気力も充実し、関係者から多くの応援もあり、天も味方しているとなれば、悲願のGI勝利も現実になるのではないだろうか…!?


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●強い4歳対古豪●

強い世代と言われている今年の4歳から上は8歳まで、実に5世代で覇権を争う今年のフェブラリーS。

人気の中心は昨年のフェブラリーSとチャンピオンズCを制したゴールドドリームと、近7戦で5勝2着2回のテイエムジンソクだろう。

ここで注目したいのは4歳世代からサンライズノヴァと戸崎騎手のコンビ。

早い時期から高い能力を示して3歳春にはユニコーンSを好時計で圧勝。それ以降はGⅠレースがあったため騎乗できなかったグリーンチャンネルC以外はすべてのレースで手綱を取る惚れ込みよう。

根岸Sで賞金加算ができたことでフェブラリーSへの出走が叶ったわけだが、仮に根岸Sで賞金加算ができなかった場合は出走が難しくなり、ただ、その場合でもギリギリまでこの馬で待ちたい、と戸崎騎手が話したとのこと。出走が確実な他の陣営から依頼があっても当週の出走投票直前まで返事は保留したい、ということだったようだ。

結果的に根岸Sで2着に入ったことでギリギリの15番目での出走に滑り込んだわけだが、それだけサンライズノヴァの素質を高く評価しているということだろう。

強いと称される4歳世代代表として古豪にどこまで立ち向かえるのか。目が離せない。


【競馬場から見た推奨馬券】

日曜の東京はこれといって穴っぽい狙い馬がいないが、GIを前に資金を増やしたいところ。

まずは4R。なかなかの素質馬揃いで興味深い一戦。デビュー戦で経験馬相手に首の上げ下げの競馬をした3番ラブリーアゲンを評価したい。その前走はスローな流れで追い込みが利かないレース。デビュー戦ということで後方で折り合いに専念。直線に入ってもなかなか追い出さずに、不利な流れの中を33秒5の末脚を駆使して2着に押し上げた。3着以降は離しただけに立派だ。もっと早目に追い出していれば33秒台前半の上がりで来ていただけに、渋り気味の馬場を考慮すれば、かなり優秀!厩舎、鞍上からそれほどは人気にならないので、馬券的な妙味もある。

馬連3-10。三連複3-10-13。ともに一点の省エネ馬券で。

このどちらかが当たったら、8Rにコロがす。
3番ブラックプラチナム、8番アップクォークはどちらも 1000万条件にいるのが不思議なくらいの素質、馬体の持ち主。今回は小頭数で広々とした東京コースで、まぎれも考えづらい。馬連なら8割方決まるとみて3-8一点にコロがすつもり。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●世界トップクラスの技術●

先週と今週、2週間だけの短期免許を取得したムーア騎手。

騎乗馬の質とその技術の高さを考えれば先週の4勝は物足りないかもしれないが、連対率は5割、3着以内率は6割超えをマークしており、勝てなくても上位に持ってこれるように、やはりその腕は世界トップだろう。

ムーア騎手は基本的に午前中のレースは控えたいらしく、たいていの出番は午後から。

ただ、やはり身元引き受け調教師である堀調教師の管理馬だけは別のようで、日曜日は3レースから始動。

また、日曜日10レースで勝ち負けになる馬の依頼を受けていたが、その馬のハンデが55キロになったことで依頼をキャンセル。55キロは乗れる斤量のようだが、GⅠへ向けての体調管理を考えると、55キロは引き受けない方がパフォーマンスの質が上がる、という理由のようだ。

次の来日は11月の予定。今週の11鞍のパフォーマンスを目に焼き付けておきたい。


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●この行動は!?●

今年もいよいよJRAGIが開幕する。その第一弾はダートのGIフェブラリーSだが、そのフェブラリーSを筆頭に、今週末は東西ローカルで豪華重賞4本立て。土曜日は東京でダイヤモンドS、京都では京都牝馬Sが行われる。ともにフルゲートには満たないレースながらも、一長一短あるメンバー構成、しかも条件馬の格上挑戦もあり意外と面白い。京都牝馬Sにはまだ準オープンの身のエスティタートとオーヴィレールが果敢に格上挑戦してきている。

ともに、日曜日の自己条件の斑鳩Sにも特別登録をしているのだが、前者エスティタートは昨年もこの京都牝馬Sに格上挑戦し4着と健闘、ゆえに、実はこれは既定路線だった。後者オーヴィレールの方はというと、実は斑鳩Sに藤岡康太騎手で一時は決まっていた経緯がある。しかもその斑鳩Sは最終的に8頭立てという少頭数で組みやすいメンバーとなった。それでも敢えて重賞、しかもこちらは少ないとは言え斑鳩Sよりは多い12頭立てになるにも関わらずに格上挑戦を決めた。

この行動には、それだけの勝負っ気を感じずにはいられない。

そもそも、格上挑戦とは言え、昨春にはオープンの鞍馬Sで1200mとは言え2着した実績はあり、能力的に足りないわけでは無い。鞍上にもこの馬の騎乗経験のあるベテラン、四位騎手を配している辺りにも、一発の気配をにおわせるというもの。

今回程度のメンバーなら出番があってもいいだろう。気になる1頭だ。


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