採れたて!トレセン情報

第733回&第734回

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【関西事情通のちょっとイイ?話】

●4頭出し●

先週から春のGIシーズンが開幕。今週のGIは昨年からGIに昇格した大阪杯が行われる。

昇格前は、春の天皇賞の前哨戦だったため、阪神大賞典や日経賞と出走馬が分散していたが、やはりGIともなるとそれらのメンバーも揃い豪華な顔ぶれとなった。

そんな中に、管理馬を大挙4頭も出走させるのが池江泰寿厩舎。日本ダービーや有馬記念でも多頭数出しの多いGI常連厩舎だが、今回出走させる4頭中3頭がGI馬と、出すだけでなく中味は濃い。

まず、実績的には筆頭格のサトノダイヤモンド。凱旋門賞以来のレースとなった前走の金鯱賞、終いで脚を見せたものの、本来のダイヤモンドなら展開云々があったとしてもノブレスに負ける様な事は無いはず。復調気配はあるものの、やはりまだ体の使い方や動きなど、あの菊花賞・有馬記念を連勝した当時の状態には戻り切ってはいない様子。ただそれでも、求めるモノが大きいため池江師も辛口になるのだが、素質は間違いなくNO1。叩いたぶんを考えれば可能性が無いワケではない。

その金鯱賞を勝ったのはスワーヴリチャードだったが、僅差の2着に池江厩舎の管理馬サトノノブレスが入線。確かに展開利はあったものの、ノブレス自身も休み明けの一戦、ノブレスとの差で相手の力は測れたのでは無いだろうか。というのも「全盛期のノブレスなら勝てていただろう」と話していた。

そう、その観点から、ダイヤモンドにも可能性はあり、そして何と言っても明け4歳馬の2頭、アルアインとペルシアンナイトは状態も良く期待も高まっている。

前走の京都記念はクリンチャーの後塵を拝したアルアインだが、その敗因は道悪、良馬場なら負ける事は無かっただろう。今回は皐月賞以来の2000mとなるが、この距離短縮が悪いわけは無い。逆にコーナー4つの2000mはベストと言える条件、まして天気が崩れる心配は殆ど無く今度は良馬場でやれるだろう。好勝負必至の1頭に間違い無い。

ペルシアンナイトの方も、一度使ってデキは本当に良く、後は展開、前走のような落ち着いた流れでは無く、なるべく流れて欲しいところ。GIなゆえにその可能性はあるだろう。

果たしてどんな決着になるのか!楽しみでならない!!


【関西事情通のちょっとイイ?話】

●出世レースを制するのは!?●

今週日曜は阪神でGI大阪杯が行われるが、中山にも今後を占う注目レースが組まれている。

3歳オープンのダート戦、伏竜Sだ。

昨年はサンライズノヴァが2着、一昨年は2着グレンツェント3着ケイティブレイブ、3年前は1着クロスクリーガー2着リアファル、その前年は2着ロワジャルダン、その以前にもコパノリッキー、ハタノヴァンクールなど、毎年、後の重賞勝ち馬、GI勝ち馬を多く輩出している出世レース。今年も、前評判では1番人気、暮れの全日本2歳優駿を快勝し3戦3勝のルヴァンスレーヴ、そしてその全日本2歳優駿2着、その前には未勝利・500万特別・交流重賞と3連勝したドンフォルティスも出走。この2頭の復帰戦という事で話題にもなっている。

そんな強力な2頭の影に隠れてしまっているが、今期は開幕ダッシュを決め、年始当初はリーディングトップを走り、現時点でも12勝を挙げ全国リーディング4位につけている好調な南井厩舎から、コマビショウは一発あっていい。

芝の新馬戦は勝ち馬グレイルから1秒1遅れの7着に終わったが、ダートに替わった2戦目は、逆に2着に8馬身差をつける圧勝劇を見せた。そのレースの2着~4着馬は既に勝ち上がっており、決して弱い相手だったから千切ったわけでは無い。

2番人気に推されていた昇級戦はコースロスもあり4着に敗れたものの、前走は再び横綱競馬で快勝した。実はその前走のくすのき賞、本来はもっと早く使う予定が、放牧から帰厩後に捻挫するアクシデントがあり、予定のレースを使えず延ばしての出走だった。ゆえに、歩様も悪く決して万全とは言えない状態だった。それでいてあのパフォーマンスを見せる辺り、この馬もまた相当な能力の持ち主と見ていいだろう。

この馬の4戦中2戦で手綱を取っている和田騎手も、阪神でGIがあるにも関わらず、二つ返事でこの馬の騎乗依頼を受けたとの事。それだけこの馬に可能性を感じているという事だ。

その、予定が延びて順調では無かった前走に比べ今回はコンディションも良いとの事。

ルヴァンスレーヴ、ドンフォルティスには一目置いたとしても、このコマビショウにも一発あっていい理由は備わっている。そして、過去の傾向通り、この馬もまた、後の重賞勝ち馬に名を連ねる可能性も十分あるだろう。


【美浦の『聞き屋』の囁き】

●春のドラマがスタート●

元来は天皇賞・春の前哨戦という位置づけではあるが、昨年からGⅠへと昇格した大阪杯。ここから天皇賞、もしくは香港へ。そして宝塚記念へと続く古馬中・長距離路線の第一弾。

ドバイへ遠征しない中距離路線のトップクラスが集結。

ドバイワールドカップデーと日程が重なったためルメール・武豊・岩田騎手のリーディング上位も遠征。

そのため、今年の大阪杯は乗り替わりが多数。

中でも有力候補ではサトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、他ではデムーロ騎手のお手馬が重なったためダンビュライト、ペルシアンナイトなどが乗り替わり。

まず注目したいのはシュヴァルグランと三浦騎手のコンビ。

シュヴァルグランは昨年のJCを制して有馬記念では不利がなければ、と思わせる内容で今年の主役候補。

天皇賞ではすでにボウマン騎手とのコンビが決まっており、三浦騎手は今回限りの代打騎乗。

中央でのGⅠ勝ちが待ち望まれている三浦騎手。今年は積極的にGⅠへ参戦しており、フェブラリーSでは6番人気のインカンテーションで僅差の3着。先週の高松宮記念では10番人気のナックビーナスでこちらも僅差の3着。冴える手綱捌きで波乱を演出。

今回のシュヴァルグランの実績を考えれば上位人気は必至だろう。

人気薄での好走はもちろん大事だが、やはり人気に応えてこそ評価されるもの。

サトノダイヤモンドはこれまですべてのレースでルメール騎手が手綱を取ってきたが、今回初めての乗り替わり。

その実力と実績は言うまでもなく現役トップクラス。

今年は例年以上にスロースタートで波に乗り切れていない戸崎騎手だが、その技術は3年連続リーディングという実績が証明済み。近い関係者の話によれば、ここをきっかけに浮上したいと、このレースへ懸ける意気込みは相当なものらしい。

乗り替わりというよりは、元さやに収まったのがゴールドアクターと吉田隼騎手のコンビ。

昨年は吉田隼騎手から横山典騎手へと乗り替わったが、宝塚記念での2着まで。

今年の始動戦となったAJCCでは武豊騎手に乗り替わったが、見せ場すらなく大敗。

ここで相性の良さや力をしめすことができればゴールドアクター自身の復活をアピールできるともに、吉田隼騎手としても乗り替わりへのうっぷんみたいなものを晴らすことができる絶好の舞台となる。

先週2700勝を達成した横山典騎手は、今年はミッキースワローを中心に戦っていくと表明しており、それだけの自信があるということだろう。

今はルメール&デムーロ騎手を中心に競馬が動いており、乗り替わりばかり。

ひと昔前のように、この馬ならこの騎手、のようなドラマは少なくなっている。

どちらがいいとか悪いではなく、そういう時代と受け入れていくしかないということ。

その中で、どう勝ち取ってどんなドラマを作っていくかが大事。

今年の大阪杯はどのコンビが主役を務めることになるのか。見逃せない。


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